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業界研究・職種研究徹底ガイド 業界研究

電子・電気・OA機器業界

業界の現状と展望

コロナ禍でも比較的堅調だった電子・電気機器業界

電子・電気機器業界では、生活に必要な家電や電気用品をさらに便利、快適にするための研究・開発が日々重ねられ、次世代向けの商品が、消費者や企業向けに企画、販売されている。

一般社団法人電子情報技術産業協会の「2020年民生用電子機器国内出荷統計」によれば、2020年の民生用電子機器の国内出荷実績金額は1兆3,267億円で、前年比0.5%減となった。
1月から6月は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあって前年同月比マイナスとなっていたが、徐々に経済活動が回復するにつれて出荷実績も増加。7月から12月までは前年同月比で20%近い増加を記録する月(10月)もあるなど、前半の減少を取り戻すかたちとなった。引き続き不透明感は残り、諸外国のライバル会社との競争も厳しいが、コロナ禍で大きなマイナスの影響を受ける業界が多い中、国内の民生用電子機器市場は堅調だったといえそうだ。

5Gスマートフォンやテレワークなどの影響で半導体需要堅調。2021年はさらなる需要拡大も

5Gスマートフォンやテレワークなどの影響で半導体需要堅調。2021年はさらなる需要拡大も

産業の米ともいわれる半導体。世界半導体市場統計(WSTS=World Semiconductor Trade Statistics)によれば、2020年の半導体市場は、前年比5.1%増の4,331億ドルとプラス成長を予想している(日本市場に関しては、円ベースで同2.1%減の3兆8,345億円と2年連続マイナスとしている)。2020年年初は、2019年の低迷から回復傾向にあったものの、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、多くの業界が深刻な影響を受けた。ただし、5Gスマートフォンの生産拡大、在宅勤務や巣ごもり需要に伴う、パソコンやデータセンター、その他関連機器の需要が増加し、半導体市場に関しては堅調な需要に支えられた。

2021年については、世界経済の回復とともに、さらに半導体需要が加速することが見込まれており、前年比8.4%増の4,694億ドルを予想している。また、日本市場に関しても、同4.8%増の4兆174億円を予想している。

厳しい環境ながら既存事業の改善で収益を向上

厳しい環境ながら既存事業の改善で収益を向上

OAとは、Office Automation(オフィスオートメーション)の略。OA機器業界では、オフィスでの業務を効率化・自動化する、コピー機やFAX、プリンタといった機器の研究開発、販売を行っている。
オフィス作業の効率化・自動化はあらゆる企業にとって欠かせない。日本メーカーのOA機器は高性能で高品質との評価が高く、これまで世界中のオフィスに導入されてきた。ただし、IoTの進展や導入、ペーパーレス化の動きもあり、OA機器を巡る状況は厳しい。

そんな中、新型コロナウイルス感染症が拡大。在宅勤務などテレワークが急拡大し、オフィス向けの事務機器需要が大きく減少した。一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会の事務機械出荷実績によれば、2020年の1〜6月までの複写機・複合機(国内+海外)の累計販売台数は前年同期比24.8%減に、金額ベースでも同24.6%減となった。ただし、各社はすでに、従来の箱(ハードウエア)を売って、トナーやインクなどの消耗品で収益を上げるというビジネスモデルから、事業規模や内容に合わせた機器の提案、導入、メンテナンス、サポートまでをトータルに行うソリューション販売へのシフトを目指している。ペーパーレス化の加速もあり、データの記録や保管といったIT支援サービスも求められており、様々な機器やソフトウエアとの連携を強化して、効率的で最適なビジネス環境を構築するソリューション需要は増大すると見られている。
他方、在宅勤務においても、自宅で使えるコンパクトなプリンタやスキャナー、コピー機への需要が少なからずあり、オフィス需要のマイナス分を下支えしている。

業界関連⽤語

MEMS(メムス)

Micro Electro Mechanical Systemsの略で、センサーアクチュエーター(モーターやシリンダーなど、電気信号やエネルギーを物理的運動に変換するもの)、電子回路などを、シリコンウェハーなどの上に作り込んだ超小型システムで、半導体製造技術を応用した微細加工技術で作られる。平面状に電子回路を集積するLSI(大規模集積回路)と異なり、立体的に積み上げることで、電気的な機能に加えて機械的な機能を組み込むこともできる。自動車やスマートフォン、ゲーム機、医療機器など、幅広い業種の製品への採用が急増しており、市場規模も拡大している。次世代産業を支える技術の一つとしての期待も大きい。

量子コンピューター

実用化に一歩近づいた次世代コンピューターの一つ。一般的なコンピューターでは、すべてのデータを「0」と「1」の2種類の信号で表しデータ処理を行うが、量子コンピューターでは、これまでとは全く異なる量子力学的な動作原理を活用し演算プロセスを実現する。
そのため、「0」と「1」が共存した状態で同時にデータ処理を行え、スーパーコンピューターをはるかにしのぐ、大量データを一度に処理することが可能になるとされる。

TEC値

TECとは、Typical Electricity Consumption(標準的な電力消費)のことで、省エネ基準として使用されている値。プリンタ・複合機を、午前4時間(15分×16回)と午後4時間(15分×16回)の2回稼働させた場合の、スリープ時の電力+プリント時の電力+レディ時の電力を1日とし、1週間(5営業日 + 週末)トータルした積算電力量がTEC値となる。単位はkWh/週。国際エネルギースタープログラムの基準となるため、各社はTEC値を下げるための改良を常に行っている。

AI半導体

AI(人工知能)のためにつくられた専用半導体部品。コンピューターに搭載されるCPUGPUは年々高性能になっているが、ビッグデータブロックチェーンAIなどの大規模演算を行うには処理能力が追いつかなくなってきている。
そこで登場が待たれるのが、GPUのようにCPUを補助し、AIの演算を行う専用チップ(AI半導体)。将来的に急拡大する市場と見込まれており、各社が激しい開発競争を繰り広げている。

どんな仕事があるの︖

電子・電気・OA機器業界の主な仕事

・営業
自社商品を、顧客である販売店や企業に提案・販売するほか、販売店には新商品の売り方、売り場づくりなども提案する。

・企画
マーケティングデータや世界情勢などを分析し、新しい商品やサービスを企画する。

・資材調達/購買
世界各地の製造工場からのニーズを取りまとめて、国内外から材料となる素材や部品を仕入れる。

・マーケティング
コールセンターなどに寄せられる意見や要望、市場調査などを踏まえて、ユーザーがどんな商品、機能を求めているのかを分析し、商品企画や開発につなげる。

・システム/ネットワークエンジニア
主に企業向けに、自社商品の使い方やネットワーク構築の提案や技術的なサポートを担当する。

・商品開発
既存商品を改善するほか、新商品の企画を立てて、試作や開発を行う。

・基礎研究
次世代向け製品に役立てるため、最先端技術の研究を行う。

・生産管理
スケジュールや計画を立てて、スムーズに生産できるよう手配する。

電子・電気・OA機器業界の企業情報

※原稿作成期間は2020年12⽉25⽇〜2021年2⽉28⽇です。

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