学生のための就職情報サイト

  • 会員登録
  • インターンシップ・仕事体験検索

【重要】3月に向けた就活スケジュール/マイナビの機能について

予約リストとは?
3/1 0時0分までは企業に個人情報は送られません。2/28まで追加・削除は自由にできます。詳細はこちら

業界研究・職種研究徹底ガイド 業界研究

印刷・事務機器・日用品業界

業界の現状と展望

長期にわたる出版不況の中で多角化。脱出版事業を図る

印刷業界では、雑誌・書籍などの「出版印刷」、チラシ・ポスター・パンフレットなどの「商業印刷」、商品パッケージなどの「商品印刷」などさまざまな種類の印刷に携わっている。
しかし、一般社団法人日本印刷産業連合会の資料によれば、市場は1991年の出荷額8兆9,000億円をピークに減少傾向にあり、2020年には約7兆4,000億円に縮小すると予想している(出荷額にソフト・サービス、精密電子部品や産業資材など、ほかの製品分類の事業分野を加算して推計)。また、矢野経済研究所の調査によれば、2019年度の国内一般印刷市場規模は3兆4,390億円で、2020年度は3兆1,940億円を、2021年度は3兆740億円を見込んでいる。従来の印刷だけでは生き残りは難しく、デジタル化、高機能化、企業の実情に合わせた解決方法を提案するソリューション&アウトソーシング分野への参入、さらにはビジネスモデルの進化など、印刷産業の高度化が進んでいる。

大手の印刷会社を中心に、業界全体が陥っている構造的な下降局面から脱するために新規事業を開拓、いち早く多角化を図ってきた。例えば、大日本印刷や凸版印刷では、半導体液晶用フィルターなどの電子関連部材を取り扱う事業が、主力の印刷事業に迫る収益を挙げており、印刷不況の中でもしっかりとした業績を確保している。他方、得意分野に特化することで顧客獲得を目指している会社もある。近年はこうした事業の多角化や強化を目的とした、国内外企業のM&Aも行われている。
また環境対策にも力を入れており、有害物質を含まないインクの使用、水資源を使わなくて済む「水なし印刷」の開発、使用資材のリサイクルなど、地球に優しい印刷技術の研究開発も常に行っている。

2020年については、新型コロナウイルス感染症の拡大により、東京五輪関連の印刷物に加え、企業・自治体などの広告やパンフレットなどの印刷が激減。また、住まいや自動車などの耐久消費財関連の分野でもマイナスの影響を受けている。一方で、テレワークの拡大や5Gスマートフォンの普及により、高機能素材関連やエレクトロニクス部門では、需要が拡大基調にあり、プラスマイナス両面の影響を受けている。
そのため、非印刷事業に早くから取り組み、収益の多角化を実現していた会社とそうでない会社との違いが、より鮮明になる可能性が指摘されている。

普及が進むデジタル印刷

普及が進むデジタル印刷

PCなどに表示されるデジタルイメージを、版を作成することなく直接印刷するデジタル印刷。特長は、短時間で小ロットの印刷が可能で、データの修正にも即座に対応できること。そのため、インターネット上でユーザーがデータを作成・送付すると、印刷物が宅配便で納品される印刷通販などで採用されている。小部数から対応しており、色数・紙質・体裁・納期などが価格とともに明示されているので、ユーザーには使いやすく、また一般的には安い価格に抑えられている。

使いやすい文具や事務機器を企画開発する

文具・事務機器メーカーは、使いやすい文房具や事務機器を生み出し、世の中に広める。パソコンやスマートフォンの普及により、ペーパーレス化とともに文具や事務機器の出番も減っている。一方で、「書きやすい」「使いやすい」「おしゃれ」などの理由でヒット商品として人気の文房具やロングセラー商品も数多い。使い手の要望や意見をくみ取り、使いやすくて、持ちたくなる文具や事務機器を生み出すのが、文具・事務機器メーカーの主な仕事だ。
また、企業では、オフィス用品を通販で買う方法が主流になっている。カタログに紹介されている商品は、文房具や事務機器だけではなく、飲料やお菓子、家具など幅広く、オフィス環境に必要なものがほとんどそろっている。注文すると翌日に届くなどスピードの速さと、価格の安さが特長。各社ともに、値下げ競争が続いている。

文具・事務用品市場は成長が一服。小ロット・多品種化に

文具・事務用品市場は成長が一服。小ロット・多品種化に

矢野経済研究所によれば、国内の文具・事務用品市場は、ここ数年は4,600億円程度で推移している。
一方で、SNSでの普及もあり、文具・事務用品を自分好みにアレンジしたり、コレクションしたりするといった個人需要は高まりを見せており、特に女性層を中心に活発化。女子文具カテゴリーの存在感が高まっている。
また、日本製文具は訪日外国人にも人気が高い。そのため、今後は小ロットで、さまざまなニーズに対応できる多品種化の傾向が強くなることも想定しなければならず、各社はこうした傾向に対応できる生産体制の工夫が求められている。
国内においては人口減少の影響もあり、需要の減少は避けられない。個人需要に対応した新機能や付加価値のある商品を投入するだけでなく、海外市場展開も求められている。

そんな中、新型コロナウイルス感染症の影響で在宅でのテレワークが拡大、オフィス向けの法人需要は一気に後退した。今後は、在宅ワーク向けの文具・事務用品の開発も課題となる。

海外市場での認知度アップと高付加価値製品の開発が求められる

洗剤や歯ブラシ、紙おむつや生理用品、トイレタリー用品、殺虫剤など、私たちが日常的に使用しているさまざまな身近な製品を開発、製造、販売しているのが日用品業界。化粧品から化学品まで幅広い製品を提供する大手企業もあれば、得意分野に集中して国内外で高いシェアを獲得している会社もある。
独自の技術で日常的に求められる製品を販売できることから、安定した売上と収益を長年続ける、いわゆる優良企業が多い業界といわれているが、少子高齢化などの影響もあり国内での大きな成長が期待しづらいのが現状だ。そのため、海外展開と、時短や便利さをもたらす高付加価値製品の開発が求められている。いち早く海外市場に進出し売上を伸ばした会社もあれば、ユニークな新製品のヒットで、国内市場で収益を確保している会社もあり、各社は新市場の開拓と新製品の開発に心血を注いでいる。
日用品の中には、訪日外国人の人気が高い商品も多かったが、新型コロナウイルス感染症の拡大で、海外からの旅行者が激減、インバウンドバブルとも言われていた市場は一気に崩壊してしまった。ただし、商品によって明暗が分かれている。外出の自粛で化粧品、ヘアケアやUVケア商品などは苦戦している一方で、マスクや消毒液といった衛生用品や、入浴剤や台所用洗剤などの巣ごもり増で恩恵を受ける商品は好調だ。

業界関連⽤語

文具女子博

「文具好きが最高に楽しめるイベントを!」を合言葉に2017年12月にスタートした、“見て・触れて・買える”日本最大級の文具イベント。2019年12月に東京流通センターで開催された「文具女子博2019」は、過去最高の3万8,000人の来場者数を記録した。2020年は大阪や東京などで開催された(一部はオンライン開催)。

電子チラシ

新聞販売店が新聞に折り込んで家庭へ届ける「折り込みチラシ」は印刷業界が受注していた業務の1つ。近年はこうした「折り込みチラシ」を、印刷会社がスマートフォンやパソコンで読める「電子チラシ」としてインターネットで配信している。電子チラシ大手といわれる『Shufoo!(シュフー)』は凸版印刷が、『オリコミーオ!』は大日本印刷が手掛けている。利用者は、近隣スーパーなどのチラシを毎日確認することができる。

デジタルサイネージ

表示と通信にデジタル技術を活用した電子看板。ビル壁面の巨大ディスプレーや広告用動画ディスプレーなどで広く利用されている。印刷物を取り換える手間や時間が必要なポスターとは違い、デジタル通信で表示内容を随時変更することができるため、設置場所や時間帯によって変わるターゲットに向けて、タイムリーな情報発信ができる。デジタル技術を使ってデジタルサイネージの販売事業を始めている印刷会社も多い。

MPS(Managed Print Services=マネージド・プリント・サービス)

大手事務機器メーカーが行っているサービスの1つ。メーカー側が顧客のオフィスに点在する出力機器の配置を提案、さらに運用を請け負うことで、機器の設置台数の削減など効率的な運用と業務改善、コスト削減の提供を目指す。

どんな仕事があるの︖

印刷業界の主な仕事

・営業
クライアント(出版社や広告代理店)の要望を吸い上げたうえで、企画提案を行い、クライアントと工場の窓口として、入稿から納品までの全工程に携わる。また、自社商品を、顧客である企業や個人に提案・販売。顧客の要望を聞き出し、商品の改善や新商品企画に役立てる。

・企画
クライアントのビジネスに役立つ広告宣伝プランや印刷技術を使った新企画などを立案する。

・DTPオペレーター
パソコン上で雑誌・書籍・広告などの印刷物をデザイナーの指示に従いレイアウトする仕事。会社によってはデザイナーが兼任するケースもある。

・研究開発
インクや印刷機などの印刷技術を改善したり、次世代の技術を研究開発する。

・生産管理
制作現場の全工程を理解し、品質、コスト、時間を管理する。品質管理と効率面のコントロールが重要な仕事。生産効率を高めるために、生産に関する予測・計画を立てて管理する。効率のよい生産体制を統括する仕事。

事務機器・日用品業界の主な仕事

・営業
自社商品を、顧客である企業や個人に提案・販売。顧客の要望を聞き出し、商品の改善や新商品企画に役立てる。

・商品開発
顧客の要望や意見を踏まえて、商品を改善したり、新商品を企画開発する。

・情報システム
生産管理や在庫管理などの情報を適切に保存・管理・流通させるためのシステムをつくり、維持する。主にコンピューターとそれをつなぐネットワーク、それらの保守運用全体が仕事。

・生産管理
生産効率を高めるために、生産に関する予測・計画を立てて管理する。効率のよい生産体制を統括する仕事。

・基礎研究
商品の品質改善や、新しい商品開発に役立つ機能を研究開発する。

業界地図でもっと詳しく知る

印刷・事務機器・日用品業界の企業情報

※原稿作成期間は2020年12⽉25⽇〜2021年2⽉28⽇です。

業界研究・職種研究 徹底ガイド

就活準備コンテンツ

毎週更新!人気急上昇記事ランキング

ページTOPへ