学生のための就職情報サイト

  • 会員登録
  • インターンシップ・仕事体験検索

業界研究・職種研究徹底ガイド 業界研究

ゴム・ガラス・セラミックス業界

業界の現状と展望

自動車やデジタル家電、建築業界を支える素材

自動車やデジタル家電、建築業界を支える素材

ゴム業界は、自動車用タイヤやチューブ、工業用ゴムなど、個人顧客やメーカー向けにさまざまな製品を、ガラス業界は、板ガラス、容器ガラス、カメラなどに使われる光学ガラスなどを、セラミックスは、半導体や電子部品で利用され、自動車や半導体業界を中心にさまざまな業界で底堅い需要がある

日常生活から宇宙探査まで、さまざまな分野の機器に欠かせないファインセラミックス

粘土や石灰岩などの非金属材料を高熱処理して焼き固めたものがセラミックス。もともとは陶磁器を指すが、広い意味では耐火物、ガラス、セメントもセラミックスに含まれる。なかでも、産業向けに開発された、より精度や性能が優れたセラミックスファインセラミックス。京セラのWEBサイトでは、『「精選または合成された原料粉末を用いて、精密に調整された化学組成」と「十分に制御された製造プロセス」によってつくられた高精密なセラミックス』としている。ファインセラミックスの用途は、包丁やボールペンのように日常の暮らしの中にある身近な製品から、スマートフォンやパソコンなどの電子機器、半導体製造装置スーパーコンピューターなどの産業用機器、さらには深海や宇宙でも活躍している。
日本ファインセラミックス協会の「産業動向調査2020」によれば、2019年のファインセラミックス部材の生産総額は実績値で前年比4.0%減の3兆504億円となったが、2年連続で3兆円を上回った。減少の要因としては、総額の約7割を占める「電磁気・光学用」部材が、米中貿易摩擦を受けた設備投資の抑制、自動車やスマートフォンの生産台数の減少などにより、同3.7%減の2兆1,717 億円となったことが影響した。
なお2020 年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、全体では同 8.1%減の 2 兆8,020億円を見込んでいる。ただし、デジタル化の推進で世界的に半導体需要が高まっていることもあり、「熱的・半導体関連」部材は、5.1%増を見込んでおり今後も注目したい。

自動車比率が高いゴム業界、ガラス業界は高付加価値製品に注力

セメント産業は巨大な装置と広大な敷地を必要とする、典型的な装置産業。その歴史は構造改革と再編の歴史で、共同事業会社の設立や大型合併を行い、時代の流れと要請に応じて産業構造そのものを変化させてきた。工場は北海道から沖縄まで全国に分布しているが、セメントの主原料となる石灰石資源が豊富な北九州地区、山口県と国内最大の消費地を抱える関東地区に多く立地している。

業界を取り巻く環境は厳しいが、近年は復興需要国土強靱化事業などのプラス要因があるため、国内需要は安定的に推移するものと考えられる。
一方で、経営の合理化に加えて、国内市場だけにとどまらず海外市場の開拓に力を入れている企業もある。

新型コロナウイルス感染症拡大による自動車販売の減少が影響

自動車産業向け比率が高い、ゴム業界やガラス業界は、新型コロナウイルス感染症拡大による自動車販売減少の影響をダイレクトに受けることとなった。自動車生産台数は徐々に回復傾向にあるが、2021年3月期では各社とも厳しい決算数字を想定している。
各社は、コロナ禍における変化を機に、生産・販売・開発などでデジタル技術を活用。大胆に変革し、将来の発展につなげていく考えだ。また、グローバルでEV(電気自動車)が普及することを想定した対策にも重きをおいている。

業界関連⽤語

スマート調光ガラス

電気信号などによって、透明/不透明に切り替わる機能を持つ調光ガラスに、IoTを組み合わせてより高性能にしたのがスマート調光ガラス。さまざまなセンサーデバイスと連携することで、透明な状態から暗い状態まで最適な室内環境を維持できるよう自動調光する。スマート調光ガラスを導入することで、ビルの照明や空調で使用するエネルギーの低減にもつながる。また、スマートスピーカー音声認識システムとも連携し、音声コマンドによる操作も可能にしている。

曲がるガラス

割れやすくて固いイメージがあるガラスだが、いまでは薄くて割れにくいうえに曲がるガラスも登場している。ガラス内のアルカリ金属イオンを別のイオン径が大きいアルカリ金属イオンと入れ替えることで圧縮応力層を作り、外部の圧力に耐えて割れにくくしている。すでに、スマートフォンやタブレット、自動車のインパネなどで使用されている。 さらに、超薄膜ガラスはフィルムのようにしなやかに曲がり、コンパクトなロール状にして輸送することもできる。

セラミックフィルター

ファインセラミック製の膜フィルター。耐熱性・耐薬品性・耐有機溶剤性などのセラミックの特長を生かした、精密ろ過装置などに使われる。有機膜(ポリエチレンなどの有機高分子化合物を素材とする膜)が溶けてしまい使えないような用途や領域でも安定的に使用できる。

導電性ゴム

電気を通す性質を備えたゴムのこと。ゴム自体には電気伝導性はなく、電気を通しにくい絶縁体としてのイメージが強いが、ゴム原料に金属や炭素などを添加することで、導電性を持たせることができる。また、添加物の割合に応じて、導電率を変化させることも可能。ゴムの特長である柔軟性はそのままなので、さまざまな形状に加工でき、帯電防止材、電磁波シールド材、リモコンの接点材料など、種々の分野で利用されている。

どんな仕事があるの︖

ゴム・ガラス・セラミックス業界の主な仕事

・営業
タイヤや家電、建築用などに使われる天然・加工素材を、顧客であるメーカーや卸会社に提案・販売する。

・資材調達/購買
各工場からのニーズを取りまとめて、国内外から原料や素材を仕入れる。

・商品開発
既存商品を改善するほか、新商品の企画を立てて、試作や開発を行う。

・基礎研究
次世代向け製品に役立てるため、最先端技術の研究を行う。

・生産管理
制作現場の全工程を理解し、品質、コスト、時間を管理する。品質管理と効率面のコントロールが重要な仕事。

ゴム・ガラス・セラミックス業界の企業情報

※原稿作成期間は2020年12⽉25⽇〜2021年2⽉28⽇です。

業界研究・職種研究 徹底ガイド

毎週更新!人気急上昇記事ランキング

ページTOPへ