学生のための就職情報サイト

  • 会員登録
  • インターンシップ・仕事体験検索

【重要】3月に向けた就活スケジュール/マイナビの機能について

予約リストとは?
3/1 0時0分までは企業に個人情報は送られません。2/28まで追加・削除は自由にできます。詳細はこちら

業界研究・職種研究徹底ガイド 業界研究

総合商社業界

業界の現状と展望

多岐に渡る事業展開で規模の拡大を図る総合商社

多岐に渡る事業展開で規模の拡大を図る総合商社

「ラーメンから航空機まで」という言葉で表されるように、総合商社は、身近な食料品から産業の根幹をなす石油や天然ガスなどの資源、さらには金融から宇宙開発まで、あらゆる事業を手掛けている。欧米には存在しない日本独特の業態であり、海外においても「Sogo Shosha」と呼ばれている。

総合商社の主な役割は、流通(貿易・販売・物流)、金融、情報の3つ。これまでメインにしてきた流通(仲立ち事業やトレーディング事業)は減少しており、金融の比率が高まっている。金融では貿易金融といわれる代金決済ファイナンス、投資などを行っている。投資の対象は鉱物・エネルギー資源を中心に、不動産、物流、環境、インフラ、メディア、医療などさまざまだ。また、それぞれに数多くの子会社を持ち、巨大企業グループを形成している。

特筆すべきは、総合商社の生命線といわれる「情報」。世界各国に幅広く展開する総合商社が築き上げてきた有力政治家・実業家とのネットワークや現地情報の蓄積は、インターネットで情報検索ができる時代においても、貴重な財産である。

時代に沿った柔軟性が特徴の総合商社

企業によって数値は異なるが、総合商社の収益で資源分野が占める割合は高い。資源の輸出入といったトレードビジネスによる収益もあるが、全体的に投資権益から得られる収益の比率が高まっている。石油・石炭などのエネルギー資源、鉄鉱石や銅鉱山など鉱物資源の開発に投資することで、投資比率に応じた権益を確保し、その収益が権益に応じて分配されるのが資源権益によるビジネスモデルだ。

しかし、権益確保による資源ビジネスの比率が高まれば高まるほど、短期的な資源の価格変動によって収益は大きな影響を受ける。2016年3月期の大手5社の決算はそうしたリスクが一気に噴出、三菱商事と三井物産の大手2社は、資源価格の大幅下落により創業以来初となる赤字に転落した。

その後は資源価格の持ち直しや、近年注力してきた非資源分野(繊維、食品、小売、医療など)での貢献などもあり、各社とも高収益を計上している。今までに何度も「冬の時代」を経験しながらも、柔軟に事業内容を変えて生き残ってきた体質こそが、「Sogo Shosha」の特徴だ。今後は、目の前まで来ている、AIIoTの普及に伴うビジネスモデルや事業環境の大変換をどのように収益に結びつけるか、その手腕が問われている。

そうした中で、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大に見舞われた各社。国境を越えて、サービスやモノを動かして事業を手がける総合商社には大きな痛手となった。原油や原料炭、金属など資源価格も下落し、収益を直撃した。これまでも非資源分野への投資を行ってはいるが、手がける領域が広いこともあり、その影響を無視することはできない。ただし、資源・非資源のバランスは大手5社それぞれ異なっており、三菱商事、三井物産、丸紅の3社は、2021年3月期の業績は大きく減益となるものの黒字の確保を見込んでいる。住友商事は、長年の懸案事業の減損損失を計上することもあり、最終赤字を見込んでいる。非資源比率が低いことで知られる伊藤忠商事は、第2四半期で過去最高の純利益を記録するなど、収益面では他社をしのぐ勢いを見せている。

また、世界的に有名な投資家であるウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイが、5大総合商社に約5%ずつ出資したことを表明。最大で、9.9%まで買い増す可能性を示唆しており、株価の面でも注目される。

業界関連⽤語

5大商社と7大商社

国内で総合商社と呼べる会社はそれほど多くない。かつては9大商社という呼び方が定着していた時代もあったが、現在は、三菱商事、伊藤忠商事、丸紅、三井物産、住友商事の5社を5大商社、豊田通商と双日を加えた7社を7大商社と呼んでいる。それぞれに特徴があり、得意分野や強みはもちろん、社風も大きく異なるといわれている。

ESG投資

環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)に配慮している企業を重視・選別して行う投資のこと。欧米を中心に広く浸透し、カルパースGPIFといった大規模な公的年金基金もESG評価が高い企業への投資にシフトしている。そのため、総合商社においても、火力発電用燃料となる燃料炭の権益を売却するなど、ESG投資を意識した動きを見せている。

社内カンパニー制

もともと総合商社は、事業本部が独立した企業体の機能を有する「事業本部制」を敷いていた。これをさらに推し進めたのが「社内カンパニー制」。従来の事業本部になかった人事権や人材採用、査定の権限が加わる。これにより各カンパニーの自主・自律性が高まり、競争力の強化が図られるが、一方で採算の合わないカンパニーは完全分社化という形で整理されることもある。

資源メジャー

資源分野で、他の企業の追随を許さないほどの生産量と埋蔵量を持ち、採掘・流通・販売・製品化などの権益を有する世界的大企業のことを指す。需要側の企業に対して、強い価格交渉力や供給量の調整力を持つ。かつて資源メジャーといえば、石油生産をほぼ独占したセブン・シスターズと呼ばれた石油メジャーが有名だったが、今ではさまざまな分野で資源メジャーが存在している。BHP Billiton(ビー・エイチ・ピー・ビリトン)、Rio Tinto(リオ・ティント)、Anglo American(アングロ・アメリカン)、Vale(ヴァーレ)といった企業がよく知られている。

どんな仕事があるの︖

総合商社業界の主な仕事

・営業
よい製品を売りたい企業と買いたい企業を開拓して結びつけ、適正な価格設定や仕入れ数量の調整、流通経路の確保などを調整する。グローバルに活躍するため、語学力も必要。

・営業事務
営業の仕事をサポートし、スムーズな取引を支える。

・システムエンジニア(SE)
商社の物流、輸出入、経理などのシステムを構築、管理・運営する。

・商品管理
商品の仕入れ、在庫管理、潤滑な出荷など、商社の機能の1つである物流システムを管理する。

業界地図でもっと詳しく知る

総合商社業界の企業情報

※原稿作成期間は2020年12⽉25⽇〜2021年2⽉28⽇です。

業界研究・職種研究 徹底ガイド

就活準備コンテンツ

ページTOPへ