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ゲームソフト業界

業界の現状と展望

コロナ禍でゲーム市場は拡大。中でもモバイルゲーム市場の伸長がめざましい

ゲームソフト業界がソフトの開発・販売にかかわるのは、大きく分けて、業務用ゲーム(アーケードゲーム)、家庭用ゲーム(コンシューマーゲーム)、スマートフォン用ゲーム(デジタル配信オンラインプラットフォーム)となる。
業務用ゲーム
市場については、ゲームセンターの店舗数が減少していることや、スマートフォンなどの普及で余暇の楽しみ方が変わってきたこともあり、縮小傾向にある。

2020年7月に発刊された「ファミ通ゲーム白書2020」によれば、2019年の世界ゲームコンテンツ市場は前年比約2割増の15兆6,898億円と推定している。
このうち、家庭用およびPC向けパッケージ市場は1兆3,519億円で、デジタル配信ゲーム市場(モバイルゲーム、PC配信ゲーム、家庭用ゲームデジタル配信)は14兆3,379億円と、ゲームの主流はデジタル配信となっている。特にモバイルゲームが急成長している中国や、1.5兆円を超える日本市場が含まれる東アジア地域の売上は、6兆9,078億円と全体の44.0%を占めている。
国内のゲーム市場全体の規模は過去最高の1兆7,330億円と10年連続で拡大。家庭用ゲーム市場規模はハード・ソフト(オンラインを含む)合計で4,368億円、オンラインプラットフォーム市場規模(スマートフォンやタブレット向けに提供されているゲームアプリ市場が大半を占める)は1兆2,962億円と、国内ゲーム市場全体の7割超を占めている。

そうした環境下で、新型コロナウイルス感染症が拡大。外出自粛に伴う巣ごもり需要は、拡大が続いていたゲーム市場にさらなる追い風となった。中でも、ニンテンドースイッチと同機用ソフト「あつまれどうぶつの森」は、ゲーム内で様々な人と交流できることもあって、子供から大人まで人気を集め大ヒットとなった。2020年末には、ソニーがPS5を、マイクロソフトがXbox Series Xを新たに投入。さらなる市場の盛り上がりが期待できそうだ。

eスポーツの現状

近年マスコミで目にすることが多くなったeスポーツ。エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)の略称で、コンピューターゲームやビデオゲームを使ったスポーツ競技のこと。実際に競技でプレーされているのは、格闘ゲーム、スポーツゲーム、RTS(リアルタイムストラテジー)、MOBA(マルチプレーヤーオンラインバトルアリーナ)、トレーディングカード、パズル、シューティングの7種類が主流だ。

海外ではeスポーツをスポーツとして、プロゲーマーをスポーツ選手として認知している国が多いだけでなく、賞金総額でも注目されており、賞金総額が1億円を越える大会も多い。2019年8月に中国で開催された「The International 2019」の賞金総額は3,433万ドル(約37億円)、優勝チームは1,562万ドル(約17億円)を獲得した。しかし、国内での高額賞金大会は景品表示法や刑法に抵触すると指摘する声もあり、日本のeスポーツでは高額賞金が出せないという事態に陥っている。そのため、大きなゲーム市場があるにもかかわらず日本ではeスポーツ自体の認知度が低く、世界からはeスポーツの後進国とも呼ばれているのが現状だ。

eスポーツは、2018年のジャカルタアジア競技大会で公開競技として採用されたこともあり、近年マスコミで目にする機会も増え、徐々に認知度も上がりつつある。2024年開催のパリオリンピックでの採用は見送られたが、2022年の中国・杭州アジア競技大会ではメダル種目となることも発表されている。いまでは、世界の名だたる企業がイベントや選手のスポンサーに名乗りをあげており、出遅れた感のある日本だが、巻き返しに期待したい。

業界関連⽤語

MOBA

Multiplayer online battle arena(マルチプレーヤーオンラインバトルアリーナ)の略で、司令官として攻撃や補給など複数のタスクを同時に処理する、RTS(Real-time Strategy:リアルタイムストラテジー)から派生した、比較的新しいジャンルのゲーム。eスポーツの大会も多く、人気が高まっている。5対5や3対3などのチームに分かれ、プレーヤーは一つずつキャラクターを操作。チームで協力しながら、相手の拠点を攻撃する。RTSでは1人が複数のキャラクターを操作するが、MOBAでは参加者がそれぞれのキャラクターを操作。個々のスキルに加えて、チームとしての連携、ゲーム展開に応じた臨機応変な対応が求められるため、プレーヤーも観客も楽しめるゲームと言われている。

ゲームクリエーター

プロデューサー、ディレクター、プログラマー、シナリオライター、サウンドクリエイターなど、ゲームの企画・制作にかかわる、さまざまな人を総称してこう呼ぶ。
かつては、1人で企画立案からプログラミンググラフィックデザインなどを行っていたこともあったが、近年は、製作作業は分業化・専門化している。ディレクターやプロデューサーが企画立ち上げから完成まで立会い、分業の業務を統括。アドバイスや、最終判断などを任されている。

ネイティブアプリ

スマートフォンなどの端末機にある演算装置が直接データ処理を行うタイプのアプリのことで、アプリマーケットを通じてダウンロードする。ゲームの表現力や操作性が高く、通信環境の制約を受けにくいといわれている。
他方、それぞれの企業が運営するゲームポータルのページから遊ぶことができるゲームは、ブラウザゲームSNSゲームといわれる。

MMORPG

Massively Multiplayer Online Role-Playing Gameの略で、大規模多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲームと訳される。
MMORPGでは、ゲーム会社が用意した専用サーバーにあるインターネット上の仮想空間にアクセス、同時に数千人といった多くの人が同じ世界を共有しながらオンラインで遊ぶことができる。
他のプレーヤーとの会話や情報交換、また、ゲーム内仮想通貨(バーチャルマネー)を使って装備を充実させるなどの要素もある。

どんな仕事があるの︖

ゲームソフト業界の主な仕事

・シナリオライター
ゲームのストーリーや構成などを考える。

・グラフィックデザイナー
ゲームに登場するキャラクターやアイテム、背景などを描く。

・サウンドクリエイター
ゲームに欠かせない音楽や効果音などを作成する。主に曲作りを行うコンポーザーと、コンポーザーが作った曲をゲーム上で再生できるようにするプログラマーの仕事がある。

・プログラマー
プログラミング言語を使いこなし、実際にキャラクターなどをゲーム画面上で動かすシステムを開発する。>

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※原稿作成期間は2020年12⽉25⽇〜2021年2⽉28⽇です。

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