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ソフトウエア・情報処理・ネット関連業界

業界の現状と展望

企業から依頼され、システムやソフトウエアを提供する

企業から依頼され、システムやソフトウエアを提供する

ソフトウエア・情報処理業界では、「効率的に仕事を進めたい」、「消費者とのコミュニケーションをスムーズにしたい」など、企業経営に関わる悩みや課題を解決するべく、システムやソフトウエアを開発・販売している。今や、企業での仕事はコンピューター無しでは考えられない。画面に沿って入力すれば書類ができたり、手続きができたりするのは、便利なシステムやソフトウエアがあるからこそ。

クライアントである企業から依頼され、効率的に仕事ができるよう、また関係者がすぐに同じ情報を得られるようシステムやソフトウエアを企画・設計したり、プログラミング言語を使って開発したりするのがこの業界の主な仕事だ。
業界の構造はピラミッド型といわれ、大規模な情報システムの企画から開発・運用までを一手に請け負う「システムインテグレーター(SIer)」を頂点とし、ソフトウエア分野は「ソフトウエア開発」企業へ、計算処理やデータ入力は「情報処理サービス」会社へ、というように、得意分野ごとに中小企業が業務を分担、最終的に大規模な情報システムができ上がる仕組みになっている。
ただし規模の小さな企業の立場が必ずしも弱いというわけではなく、専門分野でのノウハウとスキルを評価されている企業も多い。

拡大傾向のソフトウエア市場規模。テレワークの浸透で勢いが加速

富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場 2020年版」によれば、2020年度の国内ソフトウエア市場は、前年度比9.7%増の1兆5,052億円を見込んでいる。これまでも、働き方改革や人手不足解消などの課題の解決に向けたソフトウエアの導入が進み、市場は拡大傾向にあった。さらに、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策としてリモートワークが広く浸透し、非対面でのコミュニケーションや営業活動、顧客サポートを実現するソフトウエアの需要が増加している。
政府や様々な業界で、DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入の必要性が叫ばれる昨今、これまでオンライン化があまり進んでいなかった領域にもデジタル化の波が押し寄せている。さらに、リモートワークの広がりも後押しとなり、様々な拠点からアクセスできて、クラウド上でソフトウエアを利用できるSaaS(Software as a Service)の導入も拡大している。これまでのソフトウエア市場では、売り切りのパッケージソフトの比率が高かったが、今後は自社でシステム運用する必要がないSaaSの利用が増加し、同総研では2024年度の市場規模は1兆9,889億円にまで拡大、SaaS比率も56.2%まで上昇すると予測している。

コロナ禍のICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)戦略

新型コロナウイルス感染症の拡大で、外出やイベントの自粛が呼びかけられ、社会環境が大きく変化。企業ではテレワークを積極的に導入、学校ではオンライン授業を、医療機関ではオンライン診療の実施と、これまでオンライン化が進んでいなかった領域にもオンライン化が浸透し、デジタル化が進行。菅新政権による後押しもあり、情報通信技術(ICT)は、国民生活や経済活動の維持に必要不可欠な“Essential Tech”として、これまで以上にその重要性が増している。

ICT投資の進展で経済成長が加速、大きなGDPの押し上げ効果が見込まれる。総務省の「令和2年版情報通信白書」によれば、情報通信産業の名目国内生産額は2018年時点で99.1兆円、全産業の9.8%を占めている。その経済波及効果は、情報通信産業における付加価値誘発額として85.2兆円、雇用誘発数は859.0万人とされている。情報通信産業の付加価値誘発額は主な産業の中で最も大きく、雇用誘発数については、産業の裾野が広いとされる「輸送機械」の雇用誘発数(294.4万人)よりも多くなっている。

これまでもDXを通じて、産業の効率化や高付加価値化は進められており、サイバー空間とリアル空間の融合が進んでいた。アフターコロナでは、人々の活動の場がリアル空間からサイバー空間へと移行していくと想定されている。そうした移行を妨げる規制や慣行を見直し、垣根を最大限取り除くことが、今後の重要な取り組みとなってくる。最大の注目は第5世代移動通信システム(5G)だ。加えてIoT、ビッグデータ、AIといったデジタル技術の活用が、これまで以上に重要なものとなっていく。

消費者にとって魅力的なコンテンツを提供する

消費者にとって魅力的なコンテンツを提供する

インターネットやクラウド上の情報、他の機器と連携して機能、動作する電化製品が開発されるなど、新しいメディアとして定着したインターネット。
ネットワーク環境が発達したこともあり、さまざまな情報だけではなく、画質の高いオンラインゲーム、音楽や動画配信など、コンテンツの種類が増えている。
こうしたユーザーにとって便利で楽しいコンテンツやサービスを企画・制作し、提供するのがネット関連業界の主な仕事。他にも、課金や決済の代行、サーバーの維持管理なども行っている。

経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によれば、インターネット附随サービス業(サーバーハウジング・ホスティング業務、セキュリティサービス業務、課金・決済代行業務、ASP業務、サイト運営業務、コンテンツ配信業務など)の2020年売上高は前年比4.7%増の1兆8,120億円、常用従業員は2.0%増の3万4,501人となっている。

インターネット広告の伸びが順調

スマートフォンの普及で広告市場のあり方も従来とは異なってきている。
テレビと同じく、インターネットコンテンツはほとんどが無料のため、ネット関連企業は、企業から依頼されるコンテンツ内広告やマーケティングなどで利益を出している。

例えば、ファッション通販サイトには自然におしゃれ好きなユーザーが集まるため、広告を出すアパレル企業にとっては、高い広告効果が期待できる。

大手広告代理店の電通がリリースした「2020年 日本の広告費」によれば、インターネット広告費は、4-6月期は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けたものの、通年では物販系ECプラットフォーム広告費(生活家電・雑貨、書籍、衣類、事務用品などの物品販売を行うECプラットフォーム上へ出店している事業者が投下した広告費)が堅調な伸びを示したこともあり、前年比5.9%増の2兆2,290億円となった。これは、新聞・雑誌・ラジオ・テレビのマスコミ四媒体を合わせた広告費(2兆2,536億円)に匹敵する規模で、社会のデジタル化が加速していることがうかがえる。

業界関連⽤語

ビジネスチャット

テキストによってコミュニケーションをとるためのツールで、従来のメールでのやりとりと比較して手軽に使えることが特徴。顧客からの問い合わせといった社外の人たちとのやりとりだけでなく、社内での情報共有やコミュニケーションツールとしても需要が高まっている。さらに、勤怠管理や経費精算などのソフトと連携させることで業務の効率化を図る企業も増えている。

データサイエンティスト

最近はインターネットやスマートフォンの閲覧記録、各種カードの利用履歴など大量の情報がビッグデータとして収集・蓄積されている。こうしたビッグデータを分析・解析し、有効活用できるよう整理する専門家がデータサイエンティスト。ビッグデータの活用は社会や企業にとって重要な課題。IT技術はもちろん統計解析能力、問題解決能力、ビジネスセンスなど幅広い知識や能力が求められ、世界的に人材不足。

SaaS(サース)・PaaS(パース)・IaaS(イァース)・XaaS(ザース)

ユーザーがソフトウエアをパッケージ製品として購入することなく、ネットワーク経由で提供され、利用料を支払うサービスがSaaS。
PaaSは、アプリケーションを稼動するためのOSやハードウエアを含めたプラットフォーム一式をインターネット上で使えるようにして提供するサービス。IaaSは、仮想サーバーやネットワーク用機器などの情報サービスインフラをインターネット上で提供するサービスのこと。

また、XaaSは、SaaSの概念をさらに拡大したもので、PaaSやIaaSなども含んだ、情報処理に用いられるハード、ソフト、アプリ、開発環境などもインターネットを通じて提供する。

O2O(オーツーオー)

Online to Offlineの略で「On2Off(オンツーオフ)」と呼ばれることもある。 ネット上の人を、実店舗などに誘導するといった、インターネット上の情報から実際の購買に影響を与えるようなマーケティング施策。販売店や飲食店がネット上でクーポンを発行し来店を促すというケースで、口コミ情報や位置情報を集めたサイトにも、こうした手法を取るケースが多い。

情報収集に敏感なスマートフォンユーザーほど、買物や食事前にクーポン情報に触れるなど、行動に結びつきやすいとされる。

RPA

Robotic Process Automationの略語で、繰り返し行うキーボード入力やクリックなど、定型的なホワイトカラーのデスクワークを、パソコン内のソフトウエア型のロボットが代行・自動化すること。付加価値の低い事務作業や反復作業をロボットに代行させることで、労働生産性の向上を目指している。

どんな仕事があるの︖

ソフトウエア・情報処理業界の主な仕事

・システムエンジニア
営業、IT、人事、会計など、業務に使うコンピューターシステムやソフトウエアを企画し、コンピューター言語による開発や導入を提案・管理する。文理問わず採用を行っていることが多い。経験を経て、プロジェクトマネジャーになるケースが多い。

・プログラマー
プログラミング言語を使いこなして、実際にシステムを開発する。

・ネットワークエンジニア
コンピューターをつなぎ、情報をスムーズにやりとりできるネットワークをつくり上げる。

・営業
クライアントの要望や課題を聞き出し、その要望をかなえる情報システムを提案・販売する。セールスエンジニアやシステムエンジニアとチームで仕事をすることが多い。

・セールスエンジニア
クライアントの要望や課題を聞き出し、その要望をかなえるソフトウエアや周辺機器の詳しい情報を提供する。営業やシステムエンジニアとチームで仕事をすることが多い。

・データサイエンティスト
ビッグデータの中からクライアントのニーズに合ったデータの取得方法や利用方法などをアドバイスしたり、データの解析などを行ったりする。ビッグデータの活用に注目が集まるとともに、データサイエンティストにも注目が集まっている。

ネット関連技術業界の主な仕事

・プランナー
新しいコンテンツを企画したり、「もっと便利に」「もっと使いやすく」など改善したりするためのプランを立てる。

・法人営業
広告主である企業に効果的な広告プランを提案したり、法人向けのインターネットサービスがある場合は、その効果的な使い方やサービスを案内・販売したりする。

・マーケティング
ユーザーをさらに増やすための調査や、さまざまなメディアを使ったサイトの知名度向上を行う。

・WEBエンジニア
ユーザーがサイトを快適に操作できるように、WEB技術を使ってネットワークやシステム、アプリケーションを整える。

・WEBデザイナー
サイトや広告を、WEBのプログラミング言語や技術を使ってデザインする。

ソフトウエア・情報処理・ネット関連業界の企業情報

※原稿作成期間は2020年12⽉25⽇〜2021年2⽉28⽇です。

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