先輩たちの就活体験記

就活は社会人への第一歩
ありのままの自分で乗り越えてください

2020年入社

株式会社JTB 新宿第三事業部

吉川 眞央さん

  • 感音性難聴
吉川さんの写真
就活データのアイコン 就活データ
  • 説明会参加:30社
  • エントリー:16社
  • 面接:10社
面接で実際に聞かれた質問のアイコン 面接で実際に聞かれた質問
  • 自身の強み、弱み
  • 学生時代に一番努力したこと
  • 学生時代に配慮してもらったこと
  • 社会人生活で不安に思っていること

どのような就職活動をされましたか?

もともとスポーツが大好きで、大学ではラクロス部でゴールキーパーをしていました。当時の私は部活動に一生懸命で、就活はかなり遅めのスタートでした。一般的には、大学3年生の夏頃からインターンシップにも積極的に参加して、着々と就活準備を進めていくのだと思いますが、私の場合は部活が忙しくて、バランスよく就活に取り組むことができませんでした。自分も何かしなければいけないと思い、大学3年生の夏に学校で開催された選考対策講座に参加しました。それでも、仕事に対する具体的なイメージが持てず、自分が社会人になった姿も想像できなくて、就活に本腰を入れることができませんでした。
結局、1月頃になってだんだんと焦る気持ちが出てきて、2月に開催された合同企業説明会に参加したのをきっかけにようやく本格的に就活をスタートしました。合同企業説明会では、さまざまな企業を見て回りましたが、その頃はまだ自分がどんな仕事に携わりたいのかもぼんやりとしか考えられませんでした。スポーツが好きなので、なんとなくスポーツ関連の仕事ができたらいいなとか、パソコンスキルを生かして事務系の仕事がいいのかも……という感じでした。「自分が本当にやりたいことは何だろう?」とか、「入社して仕事は長く続けられるだろうか?」など、いろいろな不安な気持ちを抱えながら就活を進めていきました。

就活を進めていくうえで、たくさん苦労もありました。障がいの有無に関係なく、就活生はみんな同じような苦労をするかと思いますが、私は特にエントリーシートの作成が大変でした。自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れて取り組んだこと)、志望動機など、基本的な質問項目は同じでも、企業に対する思いなどは異なるので、書き分けるのに時間がかかりました。それと私は上がり症なところがあるので、面接でも苦労をしました。特に初めての面接では、事前にありとあらゆる質問に対する答えをしっかり用意して挑みましたが、緊張のあまり頭が真っ白になってしまい、うまく回答できませんでした。その反省を生かして、次からは事前に質問を予想して答えを用意することに力を注ぐよりも、面接時の質問に素直に答えることを大事にしようと、意識を切り替えました。
また、障がいを理由に選考が進まないケースもありました。今までは難聴を理由に自らボーダーラインを引くことなく、多様なことに挑戦してきましたが、就職活動を通じて、障がい者に対する世間の考えを目の当たりにし、いろいろな思いが駆け巡りました。

吉川さんの写真

実際は、聴覚障がいの中でも聞こえ方やコミュニケーション方法は多様なのに、「聴覚障がい=聞こえない=コミュニケーション方法は手話のみ」といった考え方をされる企業が多く、手話を使えず口話でコミュニケーションを取っている私からすると、障がいを理由に仕事がしにくくなるのでは、といった不安から、自らボーダーラインを引いてしまうことが多々ありました。今まで、何事にもチャレンジしてきたのに、就職活動では障がいを理由に可能性が狭まってしまうという現実に初めて直面し、私自身も障がいに対して改めて考えさせられる機会にもなりました。そういった悩みの中でも、企業に等身大の自分を見せていくことを意識し続けながら、就職活動を乗り越えてきました。

今の会社を選んだ理由を教えてください。

一般採用枠と障がい者採用枠、合わせて4社から内定をいただいたのですが、JTBを選んだ主な理由は2つあります。まずは、障がいの有無に関係なく、どの社員も自己成長ができる会社だと感じたこと。多種多様な業務があるので、選ぶ道、チャレンジできることがいっぱいあると感じました。また、それぞれの障がいに対して、とてもきめ細かく対応していただける点にも大きな魅力を感じました。さまざまな会社を見ながら就活を進めていく上で、JTBという会社は社員一人一人の状況をしっかり把握して、必要な配慮をしてくれる会社だと感じ、安心して仕事ができると思いました。
また、障がい者向けのWEBサイトがとても充実していて、いろいろな障がいの方がそれぞれの職場で長く活躍している姿が確認できたのもよかったです。それらの先輩方の記事を読んで、ここなら自分も安心して長く働けそうだと感じました。実際に入社した後は、同じ職場に聴覚障がいの先輩がいて、すごく気にかけていただき、メンタル面も合わせてたくさんの相談に乗っていただけました。今では後輩も入ってきたので、まだまだ未熟な私ですが、これからは先輩として後輩を指導したり、相談役になってあげたりしたいと思っています。

今はどのようなお仕事をされていますか。

私は主に、営業担当者が受注した旅行案件について作成された契約書の内容を確認し、契約書を保管するまでの一連の業務を担当しています。担当している業務に関して、旅行の取り扱いのルールを勉強し知識として身に着けていく必要があります。ありがたいことに、入社後の早い時期からこの仕事を任されたのですが、当時は求められるレベルに自分の知識が追いつかず、実際の契約書を確認しながら必死で勉強しました。

契約書の中には形が複雑なものもあり、営業担当者とのやり取りの中で上手くいかなかったこともあります。契約書をチェックしていたところ、不備と思われる箇所を見つけ、営業担当者に指摘したものの結果として不備ではなく特殊な契約書だったということもありました。
旅行の契約書の管理と聞くと、地道な作業に思われるかもしれませんが、旅行会社にとってはとても重要な業務です。もちろん、思うように仕事が進まないときもありますが、さまざまなことに積極的に挑戦させていただけるため、とてもやりがいがあります。その期待にしっかり応えられるよう、引き続きどんどん新しい知識を吸収し、スキルアップしていきたいと思っています。

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会社にはどのようなサポート体制がありますか。

JTBは、障がいの有無にかかわらず新入社員のサポートがとても手厚いです。指導社員、メンター社員が全員につきますが、私の場合は、担当している業務の先輩も加わった3名でサポートしてくれる体制で、仕事だけではなくプライベートな悩みも話しやすい環境を作ってくれています。私の障がいへのサポートとしては、「電話対応なし」「声を大きくして話してもらう」ことをお願いしています。私の場合、人工内耳を装着しており、普段は口話でコミュニケーションを取っていますが、機械で声や音を聞いている分、健常者より聞こえる範囲は狭いです。そのため、耳からの情報だけではなく、目からの情報として唇の動きで話している内容を把握することもあります。しかし、コロナ禍で必ずマスクをつけるようになってしまったので、目からの情報である口の動きが読み取れなくなったこともあり、今はなるべく大きな声で話しかけてくださいとお願いしています。

また私は障がいがあるからと周りの人に気を遣ってほしくないので、特別な配慮はお願いしていないのですが、職場の皆さんは、私の障がいを理解してスムーズに仕事ができるよう気遣ってくださっています。また、職場に障がいのある社員が新たに配属されてきた場合には、どのようなサポートや配慮が必要なのかをその都度共有してくれています。ただ同じ聴覚障がいでも、人によって状況は異なるので、私の後輩の場合は、仕事の指示は筆談やメールなどでしてもらうような配慮をお願いしているようです。

後輩たちへのメッセージ

吉川さんの写真

就活で一番に大切にすべきことは、等身大の自分を表現することだと思います。合格したい、受かりたいという気持ちはもちろんよく分かりますが、エントリーシートや面接で自分のことをオーバーに表現して選考を通過しても、入社後に苦労するのは自分自身です。入社後に自分が働きやすい環境にするためにも、選考では、本当の自分、素の自分を見せることが大切なポイントになると思います。障がいも含めて自分をしっかり理解してもらって企業に受け入れてもらうのが大事なことだと思います。
そして就活をしていく上では、思い通りに進まないこと、上手くいかないことも多く、面接などでも、きちんと自分の伝えたいことを伝え切ることができない経験をするかもしれません。そんなときは一度立ち止まって、冷静に自分を振り返ってみてください。社会人への第一歩、ありのままの自分で就活を乗り越えて頑張ってください!

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