先輩たちのキャリアプラン

管理栄養士

長内 亮子さん
職歴:8年

ドラッグストアの管理栄養士。
その可能性を自ら開拓するやりがい。

現在の仕事内容

私が勤務するカワチ薬品は、関東・東北・甲信越・静岡にドラッグストアを運営しています。店舗に勤務するスタッフが「商品の販売」を通じて地域のお客さまの健康を支えているのに対して、私が所属するヘルスケアソリューショングループでは、「健康に関するさまざまな取り組みを企画・運営」することで、お客さまの健康をサポートしています。

例えば、一部の店舗に設置してある血管年齢や脳年齢を測定できる健康測定コーナーをより活用していただくための取り組みを考えたり、地域のお客さま向けに健康をテーマにしたセミナーや相談会などを開催したり、最近は特定保健指導にも携わるようなりました。特定保健指導とは、健康診断の結果を基に、生活改善のための指導を行うこと。カワチ薬品のスタッフはもちろん、カワチ薬品以外の方への指導も行っています。

その道に進もうと思った理由

子どもの頃から本が好きで、「図書館の司書になる」と決めていた私にキャリアのヒントをくれたのは、高校時代の恩師でした。「もっと広い視野をもって、将来について考えてみるといいよ」――このアドバイスをもとに、自分自身のやりたいことを振り返っていったところ、「家庭科の授業も好き」ということに気づきました。家庭科で学ぶことは、どれも私たちの実生活に即したものばかり。つまり、家庭科に関連した仕事に就けば、仕事だけでなく、プライベートを充実させることもできると思いました。

家庭科の中でも私が特に注目したのは「食」です。「食や栄養に関する知識を極めて、管理栄養士の国家資格を取ろう」と思い、日本女子大学家政学部食物学科に進学しました。そして大学で「食」について学んでみると奥が深くて面白く、「管理栄養士」の資格を活かした仕事がしたいと思うようになりました。

キャリアパスのポイント

  • 高校~大学時代
    高校時代、糖尿病の祖母が食事制限を受け、大好きな甘いものを我慢している姿を見て、「好きなものを食べさせてあげたい」と何度も思った。
    恩師のアドバイスもあり、大学に進学し管理栄養士の取得を目指す。そして資格を活かせる仕事について考えたとき、すぐに祖母のことを思い出して、「病気になる前の『予防』に関わる仕事に就こう」と決心する。人と話すことも好きだったので、接客もできるドラッグストアを検討し、カワチ薬品に入社。
  • 入社1年目
    ⼊社後、店舗に配属。レジや商品の品出しなど、基本的な仕事から学んでいった。お客さまから⾷事や栄養に関する相談もいただいたが、⼤学では学ばなかったサプリメントに関する質問が多く、当初は⼾惑うこともあった。そこで、栄養成分を⼀覧表にまとめるなどして、知識の吸収に努めた。
    また、毎⽉、カワチ薬品が開催する「栄養⼠勉強会」に参加。勉強会で学んだことを店舗のスタッフみんなに共有し、お客さまの健康をいつでもサポートできる体制を整えた。
  • 入社2~5年目
    入社2年目から、医薬品・健康食品・介護用品・育児用品の担当として、商品の発注や売上の管理なども任せてもらうようになる。2年目の秋、登録販売者の試験に合格。接客のスキルも少しずつ高まっていき、入社3年目には、自信を持ってお客さまに対応できるようになった。
    入社5年目、「ヘルスケアソリューショングループ」に異動。自らが志願したことに加え、栄養士勉強会で学んだことを用紙にまとめ店舗スタッフに共有したことや、栄養士勉強会で自ら提案し、資料を作成したことが上司から評価され、異動につながった。
現在
ヘルスケアソリューショングループには複数名の管理栄養士が在籍。特定保健指導をメインに担当している社員もいれば、セミナーなどのイベントを中心に担当している社員、またレシピを作成する社員も。
現在、自分自身はさまざまな取り組みに関わっているが、日々の仕事を通じ「新しい取り組みを提案することの楽しさと難しさ」を感じている。「管理栄養士としてこんなことがしたい」という理想だけではなく、会社としての利益や他部署との連携など、考えることは多岐にわたる。
そのため、常に健康や栄養に関する最新情報をキャッチアップしてお客さまのニーズを汲み取りながら、同時に幅広い視点で取り組みを検討していく発想が求められると感じる。大変な面もあるが、やはり新しい取り組みをカタチにできるやりがいの方がはるかに大きい毎日。

これからのキャリアプラン

私がカワチ薬品に入社した当時、管理栄養士を採用するドラッグストアはほとんどありませんでした。だから私は、「ドラッグストアで働く管理栄養士として、自らできることは何でもやってみよう!」という気持ちで仕事に取り組んできました。今後の目標は引き続き、管理栄養士として地域のお客さまにできることを一つ一つカタチにしていくことです。

今考えていることは、調剤薬局との連携です。カワチ薬品の調剤薬局では、処方箋をお持ちいただくお客さまはもちろん、一部では介護施設へ訪問し、在宅サービスを行っているところもあります。

このような調剤薬局のお客さまにも、栄養管理士として関与していくことで、例えば低栄養などを未然に防ぐための取り組みを行っていけたらと考えています。最終的には、カワチ薬品に勤務する管理栄養士の働きを地域の皆さまに知っていただき、多くの方々に頼りにされるような存在になれたら嬉しいです。

後輩へのメッセージ

今、⼤学で管理栄養学を学んでいる皆さんの中には、かつての私と同じように、「ドラッグストア」での就職に興味を持ってくれている⽅もいるかもしれません。そんな皆さんにお伝えしたいのは、「好奇⼼旺盛にいろいろなことを学びながら、キャリアを築いていってほしい」ということです。
これまでお話したように、ドラッグストアというフィールドで管理栄養⼠が働くようになったのは最近のことです。そのため、ドラッグストアにおける管理栄養⼠の仕事はまだ確⽴されていない部分も少なくありません。多くの場合、ドラッグストアに⼊社した管理栄養⼠は店舗からキャリアをスタートすることになると思いますが、「受け⾝の姿勢」ではなく、⾃分にできることを探し、⾃ら積極的に⾏動していくことで、キャリアの可能性が広がっていくのだと思います。
そして、⼤学で専攻した管理栄養学に限らず、広く知識を吸収していく姿勢も⼤切です。例えば私は⼤学で司書の養成科⽬も履修し、「情報の収集・整理の⽅法」を習得したのですが、カワチ薬品に⼊社した後も資料の作成などにこのスキルを⼤いに活かしています。学⽣のうちから、「⾯⽩そうだな」と思うことに積極的にチャレンジしていってください。

プロフィール

管理栄養士職歴:8年

長内 亮子さん

カワチ薬品
ヘルスケア推進部 ヘルスケアソリューション室
ヘルスケアソリューショングループ