先輩たちのキャリアプラン

介護・ヘルパー

宇野 貴弘さん
職歴:2年

「日本の介護業界をもっと良くする!」
そんな熱い思いで日々働いています。

現在の仕事内容

私は現在、要介護認定3以上で、自宅での生活が困難な高齢者の方が入居する施設である、特別養護老人ホームの介護職として働いています。

ご入居者さまの中には普通に会話ができる方もいれば、意思疎通が難しい方、寝たきりの方などさまざまです。そうしたご入居者さま一人ひとりに対し、日々のコミュニケーションを通して思いを汲み取り、その方に合った個別のケアを提供することが私たちの役割です。

また、私はホーム内のQOL向上委員会にも所属しているので、ただ不自由のない生活を送れるようにするだけではなく、その人らしい生活をしながら、充実感や自信を感じてもらうための方法も日々思案し、提案しています。例えば、余暇時間にレクリエーションをして過ごすだけではなく、ユニット内での役割を与えて、仕事を担ってもらうことがあります。お皿拭きであったり、共有スペースのちょっとした片付けであったりと、何か役割があることで、やりがいを感じてもらえることがあるんです。

さらに善光会では、ご入居者さまがより安心して快適な暮らしを送れるよう、ITツールやコミュニケーションロボットなどの介護ロボットの導入に力を入れています。例えば、社用スマートフォンとつながったインカムで呼び出しがあれば、セグウェイを利用して、広い施設でもご入居者さまの元へすぐに駆け付けます。

「Sota」というスピーカーを内蔵したロボットを使い、ご入居者さまごとに好みの音楽やテレビ番組を流したりもしています。入居以来ずっと無表情だった方が、ご家族へのリサーチを基に私がチョイスした番組を観て声を上げて笑ってくれたときは、すごく嬉しかったです。このように先端技術と人の思いやりを融合させ、より良い介護サービスを追求していくことも私たちの大切な仕事の一つです。

その道に進もうと思った理由

大学は経済学部だったので、特に福祉について勉強していたわけではありません。ただ、昔から漠然と「人の役に立ちたい」「人との関わりがある仕事がしたい」という思いがあり、就活では視野を広げていろんな業界を見ていました。その中で、昔から興味があった福祉業界もいくつか検討していて出会ったのが善光会です。

入職の決め手は、「高品質なサービスの提供はもちろん、介護業界の課題を解決し、先導者となる」という法人のビジョンに共感したから。施設見学に訪れたときは、まるでリゾートホテルのように綺麗な建物の中で、職員の方がいきいきと働いている姿を見て驚きました。そして、ご入居者さまもみな快適そうに過ごしている。ここなら不安を感じることなく、自分が本当にやりたいことに打ち込めるのではないか。そう考えて、介護職への一歩を踏み出すことを決意しました。

キャリアパスのポイント

  • 中学・高校時代
    中学生の頃、祖母が骨折して日常生活に苦労している様子を見て、お年寄りの役に立つ仕事がしたいと思い始める。しかし、周りから介護の仕事は厳しいという噂を聞き、不安と迷いを感じていた。
  • 大学時代
    経済学部経営学科へ進学。福祉を専門的に勉強する機会はなかったが、スポーツジムのインストラクターのアルバイトで、自主的に身体の構造について学んだ経験は、今の仕事にもとても役立っている。またお客さまにアドバイスをして喜んでもらえたことで、「人の役に立てることは嬉しい」という思いをより強く持った。
  • 入職後の研修
    最初の1カ月は社会人としてのマナーや介護の基礎を学ぶ座学研修。自分のように学校で福祉や介護について学んだことがない人も多く、きちんとフォローがあって安心した。2カ月目からはOJTで先輩について介護オペレーションを実践的に習得。
  • スマート介護士資格を取得
    徐々に仕事にも慣れてきた1年目の8月、善光会が独自に定めた資格である「スマート介護士」に合格。介護ロボットを活用して介護の質向上をリードする能力を問うもので、業界にロボット化を広めるための講演やレクチャーにも役立つ。
現在
先端機器を活用した介護オペレーションの改善にも積極的に意見を出しながら、より良い介護のあり方を追求する毎日。

これからのキャリアプラン

超高齢化社会が進む今、介護業界は変革が求められています。そんな中で、私が現在働いているフロアでは、介護サービスのクオリティーアップや人手不足解消、職員の負担軽減を目指し、集中的に介護ロボットやIoT機器のテスト導入を行っています。これらの取り組みを参考にしようと、他施設の方はもちろん、行政関係の方や海外からも大勢の見学者が来られます。自分たちの仕事が介護業界の未来をリードしていくと思うと、責任の大きさと同時にやりがいも感じますね。

ただし、テクノロジーは理想を叶えるための単なるツールであると思っています。やっぱり介護職として一番に大切なのは、「何をしたら喜んでくれるかな」という思いやりの気持ち。だからこれからもご入居者さまと関わる中で経験を重ね、同じフロアの職員や他職種の方々とも意見交換しながら知識を深めていきたいと思います。

そしてそれを生かして、環境の改善につながる意見やアイデアを積極的に出していきたいですね。ゆくゆくは善光会の「ハイブリッド特養プロジェクト」のメンバーに加わり、現場での取り組みを業界全体に発信していって、介護業界全体をより良くすることが目標です。

後輩へのメッセージ
かつて私が不安を感じていたように、「介護の仕事は厳しい」と思われがちです。確かに、忙しさに流され、ただ何も考えず作業をこなすだけになってしまったら、辛いしやりがいも感じられないと思います。

だから、大切なのは自分の頭で考え工夫すること。それは介護ロボットが使われていない現場であっても同じです。常に頭を使って仕事をする方が面白いですし、少々困難にぶつかってもくじけずに乗り越えられると思うんです。そして何より、そういった工夫によって、ご入居者さまやそのご家族に笑顔になってもらえたときや、ご本人のちょっとした変化を感じ取ることができたときのやりがいは計り知れません。もちろん人相手の仕事なので、気持ちが伝わらずに悩んでしまうこともよくあります。だからこそ、日々の試行錯誤が鍵になると思います。

また、介護の仕事はやる気さえあれば、未経験でも、専門知識がなくても始められるのが魅力。少しでも興味があるのなら、ぜひチャレンジしてほしいですね。その際は、研修などのフォロー体制について確認したり、施設見学をして現場の雰囲気を感じたりしながら、自分に合う環境を見つけるといいと思います。

プロフィール

介護・ヘルパー職歴:2年

宇野 貴弘さん

社会福祉法人 善光会
特別養護老人ホーム フロース東糀谷