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理学療法士

実習でしか学べないことに集中。
まずは体調管理とあいさつから。
社会医療法人 河北医療財団 河北リハビリテーション病院
セラピー部 主任
波多野 陽子さん
専門学校卒業後、2006年入職。理学療法士、認定理学療法士(脳卒中・運動器・臨床教育)。回復期、急性期、外来を経て現在は臨床教育を担当。

実習前に準備しておくことは?

長期にわたって慣れない環境が続くので、まずはベストの状態で実習に臨めるよう、体調を整えておくことです。

次に、カンペを作っておくといいでしょう。実習で緊張しない人はいません。学校でできていたこと、理解していたことが、実際に患者さんを前にするとすっかり忘れて、真っ白になってしまうことも多いです。でも糸口さえあれば、我に返って思い出せることも多いので大丈夫。そのきっかけになるひと言やメモを小さなノートにまとめ、制服のポケットに入れておくと、いざというときに助かります。私は無精なので、教科書の重要部分を縮小コピーしそのまま貼り付けていました(笑)。カンペを作ることは復習にもなります。

実習前に、解剖学・生理学・運動学・評価法などのベースは固めておきたいですね。

チェックリスト

● 社会人・医療人としてのマナーや態度
□ 遅刻・欠席をしない(体調管理も自己責任)。もしもの場合は、必ず連絡を。
□ 職員・患者に対して、明るい笑顔と明朗な態度であいさつを。
□ 課題の提出期限は厳守。
□ 病院で知り得たことは、守秘義務として口外しない。
□ 空いている時間は机に向かうのではなく、見学や質問を。
□ 積極的な態度・向上心で望むこと。
□ 教科書ではなく、患者さんから学ばせていただいていることを忘れずに。
□ 目上の人に対する言葉遣い・態度に注意。
● 専門的知識(認知領域)
□ 課題は提出前に必ずもう一度、誤字・脱字などをチェック。
□ 基本的知識(解剖学・生理学・運動学・評価法)を理解。

実習中の注意点

実習生は慣れない現場への緊張で、前述のように普段できることもままならなくなりますが、それは問題にはならないので安心してください。誰もが通ってきた道なので、そういうものだと受け入れる側もわかっています。

ただしあいさつだけは意識して、きちんと元気よく行いましょう。コミュニケーションの第一歩として重要ですし、先輩スタッフや患者さんから好感を持たれて損をすることはありません。あいさつから始めて、少しずつ他のことをできるようになればいいのです。最初からあれもこれもと無理をする必要はないですよ。元気にあいさつをしていれば、いつの間にか周囲が助けてくれるようになるものです。

実習中は、自分の知識・技術不足を痛感します。それに気づけることが大切です。わからないことはすぐにメモして、指導者と共に解決していきましょう。わからないままにしておかないように。

また、勉強してきたことが現場でどう活かされているのかは、実習でなければわかりません。実習でしか経験できないことにウエイトを置いてほしいと思います。家での勉強はほどほどにして、しっかり睡眠を取り、実習時間の中で最高のパフォーマンスを発揮できるようにしてください。それは皆さんのためだけでなく、患者さんのためでもあります。寝不足で成立するほど、甘い仕事ではありません。

実習に取り組む後輩へのメッセージ

何がしたいのかを早い段階から絞り込むのも一つの方法ですが、学生のうちは、自分の適性に気づいていないことも多々あります。実習は、そんな新しい可能性に目覚めるきっかけになり得ます。

河北医療財団のように急性期も回復期も介護老人保健施設も備えている病院で実習する機会があるなら、ぜひ、いろいろな現場の雰囲気を感じてください。また、たとえ希望の病期に行けなくても、真摯に実習に取り組むうちに新たな分野に魅力を感じるかもしれません。

私の周囲でも入職後数年経つと、最初は全く考えていなかった分野を極める道に進んだり、あるいは新たに違う分野に移ったりと、人それぞれ、キャリアに動きがあります。こういう興味や関心は、数年働いたからこそ見えてくることなのです。就職のときも、最初からあまり決め込まず、間口を広くしてみるといいと思いますよ。

実習の目的と概要

理学療法士が実際に活躍する校外の医療・福祉施設において、専門家として必要な知識・技術を習得するために臨床実習を行います。各養成校によってカリキュラムに違いはありますが、指導者の助言・監督の下で実施される主な臨床実習は次の3種類です。

■臨床実習I(見学実習):初年度に1日~1週間程度
実際のリハビリテーションの現場や関連職種の仕事の様子を見学します。一連の業務内容を理解して、理学療法士としての基本的姿勢を身に付けます。

■臨床実習II(評価実習):2~3年度に3~4週間程度
実際の対象者に理学療法評価を実施し、医療面接、検査・測定、動作観察などの技術・能力を身に付けます。

■臨床実習III(総合実習):最終年度に7~8週間を2回程度
長期的に対象者を担当し、評価、目標設定、治療計画立案、治療までを実施します。また、組織の一員としての実務や業務管理を経験し、理学療法士としての実践的な能力を身に付けます。

それぞれの臨床実習は異なる施設で実施される場合もあります。実習施設が遠隔地であれば、生活拠点を一時的に寮やホテルに移しての実習となります。

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