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管理栄養士

実習で学んだことは就職後も役に立つ場合も。
積極的にどんどん吸収してください。
コスモプラス コスモ薬局 越谷店
萩原 優花さん
大学の管理栄養士養成課程に在学中、病気にならないための予防医療に興味を持つ。地域の人たちに寄り添い、栄養面から健康のサポートをしたいと思い、調剤薬局の管理栄養士を志望。2017年4月、コスモプラスに入社し、現在は栄養士エリアリーダーとして管理栄養士のまとめ役を担い、越谷エリアの店舗で働く。
主な仕事は、店内での栄養相談への対応や調剤薬局事務。このほか、子ども食堂の献立作成、子ども向け料理教室の講師、地域住民向けの健康イベントで栄養指導など、薬局外でも幅広く活動中。

実習前に準備しておくことは?

私は総合病院での病院実習と、調剤併設型ドラッグストアでの薬局実習を経験しました。事前準備として私がやったことは3つあります。
1つ目は、実習で自分が学びたいポイントを決めること。それによって実習の目的が明確になり、有意義な学びになったという実感があります。私が決めたポイントは、患者さんの栄養相談にどう対応して指導しているか、そしてチーム医療の中での管理栄養士の役割について、現場で見て学ぶことでした。

2つ目は、これまでの授業を振り返り、必要だと思ったことの整理です。実習中も取り出して確認できるよう、小さいメモ帳にまとめておき、白衣のポケットに入れておきました。患者さんの症状に応じた栄養計算の方法なども書き出しておいたので、いざというときに役立ちました。実はこのメモ帳、調剤薬局で働く今も私の必需アイテムで、常に携帯しています。

3つ目は、体調管理です。実習は貴重な機会ですから、体調を崩した状態で臨んでしまうことのないよう、毎日しっかり睡眠を取り、早寝早起きの習慣をつけるよう心掛けました。加えて、食生活にも気を配る必要があります。実習先になる病院などは、衛生面への注意を怠ってはいけない場所ですし、調理実習をする場合もあります。そのため、私が実習に向けて在籍する大学から指示されていたのが「生の魚介類など、食中毒の原因になりやすいものを食べないこと」。このルールは、実習が終わるまで厳守しました。

チェックリスト

● 社会人・医療人としてのマナーや態度
□ 遅刻・欠席をしない(体調管理も自己責任)。もしもの場合は、必ず連絡を。
□ 職員・患者・利用者に対して、明るい笑顔と明朗な態度であいさつを。
□ 課題の提出期限は厳守。
□ 実習先施設で知り得たことは、守秘義務として口外しない。
□ 空いている時間は机に向かうのではなく、見学や質問を。
□ 積極的な態度・向上心で望むこと。
□ 教科書ではなく、現場で学ばせていただいていることを忘れずに。
□ 目上の人に対する言葉遣い・態度に注意。
● 事前準備
□ あらかじめ実習施設の概要等の情報収集を行い、施設の内容、特徴を調べておく。
□ 実習施設での実習内容を予め把握し、予習や予備練習を行う。
□ 実習に向けて、研究課題のテーマ設定を行い、文献や資料を準備する。
□ 何を学びたいか、計画的な目的・目標をもって実習に臨む。
□ 実習に備えて、日頃から体調管理を心がける。

実習中の注意点

実習は、現場でしか学べないことをたくさん吸収できるチャンスなので、積極的に取り組みましょう。
例えば私が実習で心掛けていたのは、元気よくあいさつすること。お世話になる部署の方はもちろん、他の部署の医師や看護師、薬剤師、事務スタッフの方にもあいさつしました。そうすることで、実習先の多くの方に「実習生が来ている」と認識していただけて、いろいろ教わりやすい環境になったように思います。

また、わからないことがあれば、どんどん質問していました。実習先の管理栄養士から「これ、やってみる?」と言われれば、「はい、やります!」と何でも応じるようにしていました。それといつでもメモや計算ができるように、ポケットの中に筆記用具や小型の電卓を入れていました。

実習に取り組む後輩へのメッセージ

実習で現場を経験することで、自分が管理栄養士としてどう働きたいのか、ビジョンが見えてきます。
私も実習を通し、管理栄養士は食の面から患者さんを支える仕事だなと、強く感じました。病院実習では病気の影響で食事制限や食欲不振がある患者さんに対し、医師や看護師などと連携し、制限がある中でどうしたらおいしく食べてもらえるか、何度も話し合っている様子を目にしました。さらに管理栄養士は、患者さんが入院する病室まで度々足を運び、得られた情報を献立の作成に生かすよう、工夫を重ねていたのです。そうしたプロセスに実習生として立ち会えて、私も人に寄り添える管理栄養士を目指したいと思いました。

結果的には、元々興味のあった調剤薬局で働く道を選びました。病院では医師の指示が無ければ、患者さんが栄養相談をできません。一方、調剤薬局はお薬をもらうついでに気軽に栄養相談ができる場所なので、管理栄養士としてより身近な立場で多くの人に寄り添っていけると思ったからです。そんな決心ができたのも、病院実習を経験したからこそです。

最後に、薬局実習に臨む後輩に向けてのアドバイスです。
ここ数年、調剤薬局で働く管理栄養士は増えています。私の大学の先輩や同級生で調剤薬局に就職した人も大勢いるのですが、仕事の中心が調剤薬局事務だったり、調剤併設のドラッグストアだと販売業務の比率が高かったりと、薬局によって仕事内容が大きく異なっています。薬局実習では、そこで働く管理栄養士がどんな仕事をしているのか、しっかり見てください。それが、自分のやりたいことを見極める力と、就職先を選択できる目を養うことにもつながると思います。

実習の目的と概要

管理栄養士が活躍する校外の医療施設・事業所等において、専門家として必要な知識・技術を習得するために臨地実習(校外実習)を行います。

原則として養成期間の後半に実施。4年制の養成校の場合、実施時期は3・4学年になります。管理栄養士の養成課程で学ぶ「専門分野」のうち、直接人に接する実習を特に重視するため「臨床栄養学」を中心とし、さらに「公衆栄養学」「給食経営管理論」のいずれかでそれぞれ2週間、計4単位(1週間1単位、45時間程度)以上の実習を実施します。なおこれには、栄養士免許取得に関わる校外実習1単位も含みます。

養成校によってカリキュラムに違いはありますが、多くの養成校で、臨地実習の前後に「事前教育」「事後教育」を行っています。

■臨床栄養学
病院、介護老人保健施設等の医療提供施設で実施し、傷病者の病態や栄養状態の特徴に基づいた適正な栄養管理を行います。

■公衆栄養学
保健所、保健センター、またはこれに準ずる施設で実施。地域や職域等における保健・医療・福祉・介護システムの栄養関連サービスに関するプログラムの作成・実施・評価を総合的にマネジメントする、行政栄養士としての能力を養います。

■給食経営管理論
給食センターなどの事業所、病院、社会福祉施設等の集団給食施設で実施。大量調理において、栄養・衛生管理はもちろん、作業工程の管理、経営や人員を総合的にマネジメントし運営する能力を養います。

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