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メディカルスタッフ職種徹底解説 理学療法士 Physical Therapist

歴史

理学療法の起源は、古くはギリシャ・ローマ時代にまでさかのぼり、医学の進歩とともに医師によって利用されながら発展を遂げてきた。今日の理学療法体系の基礎ができたのは第二次世界大戦後で、アメリカでは1949年に理学療法士が法的に認められている。国内では、大正時代に大学病院の整形外科でマッサージなどを行ったのが最初の理学療法といわれており、1965年に理学療法士が正式に国家資格として認定された。

仕事の内容・特長

理学療法とは「病気、けが、高齢、障がいなどによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法」のこと。医師の指示の下に、理学療法を用いて身体が不自由になった患者の機能回復を図るのが「理学療法士」(英語のPhysical Therapistを略して「PT」とも呼ばれる)の仕事。身体を自由に動かせなくなる原因には、骨折や筋肉疲労、関節の病気もあれば、事故や脳内出血などで脳がダメージを受けるなどさまざま。理学療法士は、個々の患者に最も効果的な治療計画を立案し、ストレッチや筋力の強化(運動療法)、患部を温めたり冷やしたり超音波による刺激(物理療法)を行い、寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くなどの日常生活で基本となる動作の改善を目指している。医師や看護師はもちろん、手芸や工芸などの作業を通じて機能の回復を図る「作業療法士」、しゃべる力や聞く力の改善を目指す「言語聴覚士」など他の療法士と連携を取りながら業務を行うことが多い。

1日の仕事の流れ

8:30~9:00
ミーティングや事務作業
朝のミーティングで連絡事項などの確認、1日の作業チェックを行う。また、リハビリテーション実施計画書作成などの事務仕事を行う場合もある。
9:00~12:00
リハビリや訓練(午前の部)
それぞれの患者に適した療法による治療を行う。
12:00~13:00
昼食・休憩時間
13:00~16:00
リハビリや訓練(午後の部)
それぞれの患者に適した療法による治療を行う。
16:00~17:00
ミーティングや診療記録の作成
医師・看護師・作業療法士・言語聴覚士など他の医療スタッフとのミーティングを行い、今後の方針や対応を決定する。また診療記録を記載したり器具の後片付け、清掃なども行う。
17:00
終業
診療記録の作成や勉強会への参加、業務改善のための資料整理などで、終業が遅くなることもある。

求められる資質

患者や医療スタッフと綿密な連携がとれるコミュニケーション能力
患者の気持ちや立場を理解し気を配る一方で、時には厳しく指導することも必要。患者や家族だけでなく、医療スタッフと連携した作業も多く、コミュニケーション能力は重要。
冷静な状況判断力と問題解決能力
患者の小さな反応や変化を見落とさず、長期に渡ってリハビリのレベルを微調整しなければならない。状況を冷静にとらえて判断し、常に解決方法を考えて実践していく行動力が重要。

主な勤務先

理学療法士の多くは、複数の診察科を持つ大規模病院やリハビリ専門病院といった医療機関で勤務している。ほかにも、介護に重点をおいた療養型の病院や、高齢者や障がい者の福祉施設、訪問リハビリテーション事業所などがある。

  • 一般病院や診療所などの医療機関
  • リハビリ専門病院
  • 高齢者福祉施設
  • 障がい者福祉施設
  • 児童福祉施設
  • 訪問リハビリテーション事業所
  • 保健所
  • スポーツ・フィットネス施設
  • スポーツチーム

参考データ

平均年齢 33.9歳
勤続年数 6.5年
労働時間 163時間/月
超過労働 4時間/月
月額給与 290,600円
年間賞与 702,200円
平均年収 4,189,400円

※令和2年賃金構造基本統計調査

将来性

医療機関での勤務が多い理学療法士だが、利用者が福祉サービスを受ける際のアドバイザーやコーディネーターとしての活躍も期待されており、福祉分野で働く理学療法士が増加傾向にある。また、スポーツの分野でも、理学療法の手法を取り入れたケガの応急処置やコンディショニングに注目する施設やチームも増えており、新たな活躍の舞台として期待されている。活躍の場が広がる一方で国家試験合格者も増えており、将来にわたって活躍するためには、常に新しい知識・技術を身に付けることが重要になる。

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