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日本赤十字社
【本社】
  • 東京都港区芝大門1-1-3
【業種】
  • その他

PROFESSIONAL WORK

より一層の安全・安定供給を追求する
世界屈指の血液製剤のプロフェッショナル

中田 美奈子さん

日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センター製剤一部製剤二課。2013年入社。薬学部薬学科卒。実務実習時に東日本大震災により、医薬品供給が滞った話を聞く。「苦しんでいる人を助けたい」との理念に共感し、入社

一丸となり、善意の献血を輸血用血液製剤として出荷

「血液製剤のプロ」との意識を携えて、
チーム一丸となり安定供給を目指す。

日本国内の医療に関する製品の中で輸血用血液製剤を製造しているのは、日本赤十字社だけです。365日、私が勤務する関東甲信越ブロック血液センターには毎日約2,000人分の血液が運ばれており、約90名のスタッフが製造業務に携わっています。安全性の高い血液製剤の提供のため、医薬品医療機器等法などの法律に則って作成された作業手順書を遵守し、厳密な管理の下で製造から出荷までの作業を行います。
入社後1年間は、教育担当の先輩が付いて指導を受けながら機器の操作方法や仕事の流れなどを学んでいきました。まずは1カ月間、赤血球製剤と血漿製剤の製造方法を習得。その後、血小板製剤や特殊な調製を必要とする血液製剤の製造を学びます。血液は生ものなので、限られた時間内に製造しなければならないというプレッシャーがありましたが、わからないことがあればその都度先輩が指導やフォローをしてくださり、徐々に仕事を習得することができました。

オープンな風土の中、皆でより良い製造体制を目指す

「誰かのために役立ちたい」との善意を
いつも忘れずに、仕事に臨む日々。

お正月にも献血に協力してくださる方がいて、休むことなく運ばれてくる血液。これらの「誰かのために役立ちたい」という善意を、患者さんにしっかりと届けなければという責任感とやりがいを感じています。製剤部門の管理業務のひとつとして、私は入社した年にちょうど発足した「インシデント対策チーム」の所属になりました。インシデントは人為的なミスや機器不良によるものなどさまざまですが、チームでは事例のレポートを検討し、その報告と改善策をフィードバックする取り組みを行っています。「まだ教わったばかりの仕事について、上司や先輩方に意見が言えるだろうか」と最初は正直プレッシャーがありました。しかし、先輩方は新人の私とも真剣に意見交換してくださいました。チームで検討した改善策によりインシデントが減少したり、より良い作業環境づくりに貢献できたときには、やりがいを感じます。

薬剤師としての学びを強みに、一層の安全・安定供給へ

若手が活躍できるフラットな風土。
上司は若手職員の成長を見守ってくれる。

輸血用血液製剤の製造は薬剤師の国家資格がなくても出来る仕事です。実際、現場ではいろいろな人が働いています。しかし、学生時代に学んだ血液や免疫系の知識があったからこそ、違和感なく仕事に慣れることができましたし、医療現場で多くの患者さんに接したことにより「患者さんを救いたい」との思いを醸成できたことが強みだと感じています。そのプロ意識を職場全体に浸透させていくことが私たち薬剤師の役割のひとつだと考えています。
血液製剤の製造では、さまざまな研究が進み、常に新しい知識や技術を身につけなければなりません。製剤部門でもより安全性の高い血液製剤製造のための検討を行っており、現在、私たちは、血漿製剤の副作用リスクの低減化を目的とした取り組みを積極的に行っています。学会発表などを通じて全国の血液センターと情報を共有し、日本中の患者さんにより安全な血液製剤を提供することが今の私の目標です。

MESSAGE

学生時代は漠然と薬局薬剤師を目指していたのですが、実務実習で薬剤師の方の話を聞き、「多くの人を救いたい」と思い、仕事のイメージを広げることができました。日本の輸血用血液製剤製造のレベルは世界でもトップクラスで、私の上司は海外の血液センターの技術指導も行っています。日本赤十字社には血液事業以外にもさまざまな取り組みがあり、確固たる理念のもとでいろいろな価値観や職種の仲間と刺激し合える環境が魅力です。