2020年の世界市場約4,400億ドル。経産省が国内生産増強打ち出す
世界半導体市場統計(WSTS)によると、2020年の世界市場は前年比6.8%増の4,403億ドルと好調を維持。21年は19.7%増、22年は8.8%増と予想している。コロナ禍によるパソコン、タブレット端末やクラウドサービスなどのインフラ投資、自動車向けも増えている。
半導体産業の重要性を考慮し、経済産業省は20年に新戦略を打ち出した。具体的には海外の受託製造企業と連携して国内の製造能力を増強する内容で、世界シェアが10%程度まで落ち込んだ日本の半導体産業を支援する。
製造装置販売は2桁増。電子部品の海外向け増加
半導体の好調により、半導体製造装置も増勢傾向にある。日本半導体製造装置協会によると、20年の販売高はFPD(薄型ディスプレー)製造装置を含めて前年比11.7%増の2兆8,473億円と2桁の伸び。同協会は21年以降もプラス成長が続くと見込んでいる。
一方、電子情報技術産業協会によると、日本企業が強みを持つ電子部品の2020年度の出荷額は、海外向けの好調により、前年度比1.0%増の3兆7,460億円だった。