生保の収入約31兆円。損保は約8兆7,000億円
生命保険協会によると、2020年度の会員42社の保険料等収入は、前年度比6.3%減の30兆9,430億円となった。死亡保険の減少、医療・がん保険の堅調という傾向は変わらないが、コロナ禍による営業活動の自粛が響いた。これに伴い、各社とも契約獲得のためオンライン営業を強化している。
一方、日本損害保険協会によると、20年度の正味収入保険料(会員28社)は、同1.0%増の8兆6,927億円だった。約6割を占める自動車保険(自賠責含む)と火災保険が増えた。損保業界は再編が進み、大手3社の市場シェアは9割近い。自然災害の増加などにより、22年度は火災保険を値上げする方向だ。