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内定を獲得した先輩のリアル・ボイス
私たちの決意


心のアンテナが反応した園に
あきらめることなく挑戦!

七海 愛咲 さん
大学時代はアルバイトにも力を入れ、実習先だった保育園で週1回働いている。そのうえ別施設で障害児を対象にした個別指導も担当。学習障害を持つ小学生に一対一でひらがなの読み書きを教えるなど、その子の発達に合わせた指導を実践している。
Q. 保育士をめざしたきっかけは?
幼いころ通っていた保育園に優しくて大好きな先生がいて、甘えん坊だった私はいつも膝の上に乗せてもらっていた記憶があります。当時から「いつか私も保育士になる!」と言っていたそうで、その先生の背中を真っすぐに追ってきたような感覚です。中学時代の夏休みには保育園や障害者施設でボランティアをしたこともあり、保育・福祉職ならではのやりがいを早い段階から実感していました。母親が福祉業界で楽しそうに働いていることからも影響を受けたかもしれません。
Q. 実習の思い出を教えて!
保育園で5歳児クラスを担当した責任実習が心に残っています。紙コップ竹とんぼの制作を計画したのですが、どう手順を伝えるか、制作のスピードにばらつきが出たらどうするかなど、不安でいっぱいでした。そこで、学校や実習先の先生にアドバイスいただき、懸念点をすべて解消してから当日に臨みました。結果、スケッチブックに手順をイラスト化して説明するといった工夫が功を奏し、子どもたちが協力し合いながら制作に取り組んでくれました。完成した作品を使って夢中で遊ぶ様子を目の当たりにして、大きな喜びを感じました。
Q. 内定先を選んだ決め手は?
4年生の8月ごろから、学校に届いたパンフレットを読んだり合同説明会に参加したりと情報収集を開始。ある保育園の採用ページにあった「小さなことに喜びを見出せる方に来てほしい」というメッセージに心ひかれました。その直感は正しかったようで、実際に園見学してみると、雰囲気がとても自分にマッチしていたのです。特に、さまざまな素材や道具が置かれたアトリエスペースが魅力的で、「子どもの手にかかれば廃材も素敵な遊び道具になるんです」という説明に感銘を受け、第一志望としました。
Q. 志望先の面接は
どんな感じだった?
法人内2園の園長先生と採用担当の方、合計3人との面接で、少し緊張感がありました。志望動機、自己PR、保育士をめざした理由、学校生活で頑張ったことなど一般的な質問に加えて、「両親からどのように育ててもらったと思いますか?」「最近、カッとしたことは?」といった想定外の質問も多かったです。自分を飾りすぎず、素直に答えていきました。ちなみに、透明の感染対策ボードを挟んだうえ、あえてマスクを外しての面接だったので、表情なども見られていたのだと思います。
Q. 就活成功の秘訣を教えて!
早めにスタートすることで、心に余裕を持って就活を進めることができます。卒論の時期と重なってしまうと大変なので、最終学年の夏ごろには動き出すのがいいと思いました。まずは興味がある園のウェブサイトをチェックしたり、説明会に参加したりというところから始めていきましょう。また、エントリーシートや面接で自分をアピールする機会が増えるので、自信を持って伝えられるよう準備しておくことが大切です。私はスマートフォンのメモ機能を使って、これまで頑張ってきたことなどを書き出しておきました。

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Q. 就活を振り返って、
最も大変だったことは?
志望園の説明会に申し込んだところ、すでに内定者が決まりつつあり、残りの採用枠が少ないと知らされてびっくり! そこで、すぐに個別で園見学をさせていただき、急いでエントリーシートを提出することに。わずかな時間で文章を仕上げるのは大変でしたが、ゼミの先生に添削してもらいながらなんとか完成させました。また、面接対策も同時に進め、本番を想定して何度か練習しました。短期間での準備は大変でしたが、あきらめず挑戦したことで満足できる結果となりました。
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Q. 就活を支えてくれた
モノやコトを教えて!
ゼミの先生やキャリアセンターの皆さんに、就活全体の進め方やポイント、園選びで大切な視点を教えてもらうなど、力強く支えていただきました。特に私が心配だったのは、「2園しか見学に行っていない段階で、もう志望先を決めていいの?」ということ。もう少し他の園を見学するべきか悩みましたが、第一志望の園を見学に行ったときの様子を報告したり、一緒に園のウェブサイトを見たりする中で、「そこまで縁を感じるなら、心を決めてもいいんじゃない?」と背中を押していただいたことで決断できました。
Q. 後輩に伝えたいことは?
大量の情報を精査し、そこから自分にマッチする園を探し出すのは容易ではありません。まずは「どんな保育に携わりたいか」「どんな保育者になりたいか」について、早い段階から明確にしておきましょう。「たくさんの園を見すぎて混乱してしまった」という事態を避けられるはずです。また、面接で質問されることは、ベーシックな内容ばかりではありません。何を聞かれても自分らしく答えられるよう、授業や行事などへ積極的に取り組んで「話のネタ」をつくっておくと安心です。
Q. 将来の目標は?
アルバイト先の保育園の先生から「子どもが楽しい時間を過ごすためには、保育士自身も心から楽しいと感じていることが大切」と教えていただき、ハッとした経験があります。現場で多くを学び、一人ひとりに合わせた関わりができる立派な保育者をめざすと同時に、子どもとのふれあいを楽しむ心も忘れずにいたいと思います。私は制作活動が好きなので、園見学で感動したアトリエスペースも活用しながら、園児たちと一緒にものづくりする時間を心待ちにしています!


『ゴムブタボート』
作:中川ひろたか
絵:日隈みさき
発行:岩崎書店
こぶたがカラスに「みっともない」と言われてから、飛んだり変身したりといろいろなことが起こり出します。こぶたがへんてこな動物たちと出会っていく様子を見て、読み手も楽しくなること間違いなし! 動物の鳴き声やセリフ部分の読み方を工夫することで、読み聞かせも大いに盛り上がるはずです。
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