診療放射線技師
- 小泉 柊さん
- 職歴:3年
認定資格で専門性を高めるごとに
活躍の場は広がっていきます。
現在の仕事内容
診療放射線技師として、一般撮影(レントゲン)、CT(コンピューター断層撮影法)、MRI(磁気共鳴画像)の撮影を担当しています。また、手術のときにオペ室で透視を行い、医師の術式を支援する術中イメージサポートや、看護師やME(臨床工学技士)と連携した心臓カテーテルの検査・治療にも携わります。
専門認定資格が数多くあり、認定されると扱える領域がどんどん広がって活躍の場が多岐にわたるのが放射線技師の世界です。
その道に進もうと思った理由
中学生のときに怪我をして整形外科にかかり、人生で初めてレントゲン写真を見ました。「体の中にあるはずの骨を、体を切開せずに見ることができるんだ」と驚いたのが、始まりです。
うちはがんの家系でお見舞いなど病院に行く機会が多く、もともと医療系の仕事には興味がありました。中3のときにまた怪我をしたのですが、そのとき撮影してくれた放射線技師が友人のお父さんで、その姿に憧れて自分も放射線技師になることを決意しました。
キャリアパスのポイント
- 中学時代
- 怪我をきっかけに、放射線技師という仕事があることを知る。2度目の怪我を機に、放射線技師を目指すと決意。
- 高校時代
- 大学は診療放射線学科に進もうと決めていたので、先生からも「受験では物理や化学が重視される」とアドバイスを受けていた。
- 臨床実習時代
- 放射線技師の仕事は、レントゲンやMRIに代表される「画像診断」と、がん治療に用いられる「放射線治療」の2つに大きく分けられる。自分は放射線治療を専門に学びたいと思っていたが、実習で画像診断の奥深さ、面白さに触れ、志望が変わった。
- 現在
- 日々、理想の技師を目指して奮闘中。
これからのキャリアプラン
医師でなくても治療を行える放射線治療は魅力的ですが、医師の診断に必要なデータを提供する画像診断もまた、技師の「疾患の原因を探る」力が試される領域でやりがいを感じています。入職4年目の今は院内にあるレントゲン、MRI、CTの各モダリティーを一通り学んだところです。まずは中堅技師としてバイプレーヤーを目指し、放射線科のさまざまなモダリティーで活躍できるよう精進します。将来的には技師長を志したいと思っています。
当病院では最近、放射線治療を行える設備が新設されました。私も、今は画像診断の基礎をしっかり固めることを優先していますが、いずれは放射線治療の領域にも携わることが考えられます。放射線治療、画像診断に関わらず、どのような専門病院に行っても放射線技師として通用するのが、国家資格を有することの強みです。
プロフィール
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診療放射線技師職歴:3年
小泉 柊さん
新松戸中央総合病院
放射線科