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先輩たちのキャリアプラン

介護・ヘルパー

三津木 伸一さん
職歴:5年

三津木さんの正面写真

異なる職場の経験は
着実なキャリアステップになる

現在の仕事内容

三津木さんの仕事風景

有料老人ホームで、フロアの責任者として職員のシフトを組んだりケアプランの意見を取りまとめたりしています。束ねているスタッフは14人。シフトを組むだけでなく、それぞれがコミュニケーションを取りやすい環境を整えるのも私の役割です。

例えば入居者のケアプランは、今より歩けるようになる、食事を摂りやすくなるなどの目標を決めて各担当者が立てますが、私が間に入って看護師やケアマネージャーと連携しながら実現までの道筋を判断し、ときには「もっとこうしたほうがいいのでは」といったアドバイスも行います。

その道に進もうと思った理由

祖母を介護していた親戚から「介護の大変さ」を聞いて、「やりたいことが無いなら、福祉を必要とする人やその家族をサポートできる、人の役に立てるような道に進むのも良いのではないか」と思い、大学の社会福祉学部を専攻しました。

しかし勉強するうちに、介護の仕事に対し「厳しい」「つらい」といったネガティブな印象を抱くようになってしまったのも事実です。そのため、就職活動を始めた当初は、福祉以外の業界も含めて検討するつもりでした。しかし合同説明会で三幸福祉会と出会ったことで、そのイメージがガラリと変わりました。スーツではなくジャージを着た職員達が笑顔で楽しそうに話してくれて、「いいな」と思ったんです。その後、三幸福祉会の施設が主催する夏祭りを見学して、その気持ちがさらに高まりました。施設長も相談員も、みんな学生の私に気さくに話しかけてくれたし、職員同士の仲の良さも伝わってきて、「ここで働きたい」と思うようになりました。

キャリアパスのポイント

  • 大学時代
    福祉に興味を持って社会福祉学科に進学したものの、「やりたいこと」が決められず、ぼんやりした気持ちのまま大学生活を送る。しかし「新卒で就職するのは人生で一度きり」と思いたち、重い腰を上げて友人に誘われた合同説明会に参加。三幸福祉会と運命の出会いを果たす。
  • 入職〜3年目
    「特別養護老人ホーム 癒しの里 南千住」に配属。入居者の生活支援全般を担当する。その後、併設されているショートステイの担当に。入居者と違い、日によって利用者が異なる環境に戸惑うことも多かった。その都度、利用者と向き合いながら「この方のために何ができるか」を考える。2年目の秋にユニットリーダーに昇格、フロアに勤務するスタッフのシフト調整や、働く環境の改善に取り組む。
  • 4年目〜5年目
    最初の目標だった副主任に昇格。5年目の5月、「介護付き有料老人ホーム 杜の癒しハウス 文京関口」に異動。5年かけて築いた利用者との信頼関係がリセットされるのは辛いと思ったが、新しい職場で良い人間関係を作っていくことが、結果的にはとても貴重な経験になった。
現在
要介護3以上の方が対象となる特養と違い、現在の職場には要介護1の方も少なくない。会話の内容もしっかりしているので、言葉遣い一つがクレームの原因になりやすい。よりきめ細かなサービスが求められるが、それだけに信頼を得ていく喜びも大きかった。
副主任だが現場も兼任しているので、どの職員も働きやすいように自分から動くことを心がけている。
事務所で副主任に専念していたときは何か問題が起きても事後報告だったが、今は現場で事前に防ぐことができる。

これからのキャリアプラン

次の人事異動で再び「特別養護老人ホーム 癒しの里 南千住」に戻ることになりました。今度は念願だった相談員として着任します。副主任の上の職位であり、施設長に次ぐ責任者の立場です。三幸福祉会ではこのように、個々のキャリアパスに合わせてジョブローテーションの機会をもらえます。特養や有料ホームなど、形態の違う施設がいろいろあることも多様な経験ができる強みですね。別の環境で現場経験を積んだことが、相談員になったときに必ず生かされるでしょう。

相談員には社会福祉士の資格が有効なので、働きながら勉強して取得することが今の目標です。介護福祉士は毎日の仕事がそのまま勉強になりましたが、社会福祉士はちゃんと参考書を使わないと難しいだろうと覚悟しています。介護職としての現場の知識とソーシャルワークの知識、どちらも備えた福祉従事者になることを目指していきます。

後輩へのメッセージ
就職活動の「軸」は、十人十色。給料などの待遇を重視する人もいれば、社風や人間関係を軸に法人を絞り込んでいく人もいると思います。私が就職活動で最も重視したのは、人間関係でした。共に働く仲間の人間性や関わりから、その法人の魅力を感じ取ろうとしたのです。実際、落ち込んだときに励ましてもらえたりと、仲間には助けられています。

私と同じように人間関係を重視するのなら、ぜひ施設見学に参加することをオススメします。その際は、年齢の近い入職1、2年の若手職員に話を聞くと、その法人における将来のキャリアパスがイメージしやすいでしょう。一方、三幸福祉会では一般学部の人も採用しています。福祉に興味があり情熱を持っているのなら、「知識がないから」と諦めずにぜひ扉を叩いてみてください。研修制度も丸一年と充実しているので、心配はいりません。一緒に働ける日を楽しみにしています。

プロフィール

介護・ヘルパー職歴:5年

三津木 伸一さん

社会福祉法人 三幸福祉会
介護付き有料老人ホーム 杜の癒しハウス文京関口
副主任(フロア責任者)