介護福祉士
- 菅谷 彩乃さん
- 職歴:6年
入職して現場を知った上で
将来を決めても遅くない。
現在の仕事内容
ご入居者様10人を1つのユニットとし、私はサブリーダーとして2つのユニット、つまり20人のご入居者様を担当しています。通常の介護業務に加え、ユニットリーダーと協力しながら、ご入居者様がより快適な生活を送れるようにケアの見直しを行ったり、環境面を整えたりするのが仕事です。
中でも、企画を考えるのが楽しみになっています。入職1年目からお花見や運動会、クリスマス会といった季節ごとのイベントなど、さまざまな企画を出し、少しでも皆さんが楽しめるよう力を入れてきました。
また、職員の介護技術向上を目指して、ほぼ毎月ユニット内で実施している勉強会の提案や資料作成もします。化粧品会社のネイルケア研修に参加したことで身だしなみの大切さを感じ、ご入居者様にマニキュアを塗るなど、新しい取り組みもしています。
その道に進もうと思った理由
ずっと誰かのためになる仕事がしたいと思っていました。そのため大学では社会福祉学部を選びました。当時は細かい進路をまだ固めていなかったのですが、経験のため2年生のときにホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)の資格を取りました。その際、高齢者施設に実習に行き、ご入居者様への支援で直に反応が返ってくることにうれしさを感じました。
その後、もともとおじいちゃん・おばあちゃん子で、お年寄りが好きだったこともあり、卒業後は高齢者施設に入職。ただ、当初は相談員を希望していました。それが1年目の現場配属で実際に介護に携わるうちに「やはり私には介護の仕事が合っている、やりたい」と変化していきました。相談員よりも長い時間、密にご入居者様と接することができるのは、私にとって大きな魅力でした。
そして業務の傍ら、介護福祉士の資格を取ったのが3年目。私が入職した湖山医療福祉グループには資格取得のための支援制度が整っていたので、かなり恵まれた環境で受験できました。既に現場に立っていることもあり、勉強自体を実体験に結びつけやすく、学生時代に取得するより理解が早かったと思います。
キャリアパスのポイント
- 大学時代
- 社会福祉学部なので、福祉に関する法制度などの基礎知識はここで学んでいた。その知識は、後に受験した介護福祉士の試験でも役に立った。また在学中にホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)を取得。実習した高齢者施設でやりがいを感じ、卒業後の進路を決める。
- 特別養護老人ホーム ケアカレッジへ入職
- 見学したときの雰囲気の良さ、大きなグループであるという安心感から、現在の施設へ入職。
当初は相談員としての採用だったが、介護業務のやりがいに感動し、介護職志望に転換。同時に「介護福祉士の資格がなくても希望する業務は行えるが、専門知識を身につければ自信になるし、キャリアも広がる」と感じ、資格に挑戦しようかと考え始める。
- 3年目に介護福祉士に挑戦・同時にサブリーダーへ
- 入職3年目のタイミングで、グループ主催の資格取得用のカレッジへの参加に推薦してもらったことをきっかけに勉強を始める。同時に、サブリーダーに任命され、リーダーと協力しながら仕事をする日々。
- 現在
- 無事に介護福祉士の資格を取得し、ユニットリーダーを目指して努力を続ける毎日。
これからのキャリアプラン
一緒に工作をしたり、お話しをしたり、身の回りのお世話をしたり…。介護福祉士資格がなくても、ご入居者様のケアはできます。ですがいざ取得してみると、やはりご入居者様とご家族からの信頼が増すように感じます。何よりも、キャリアの可能性が広がりました。今はサブリーダーですが、皆を引っ張って行く際に知識の裏付けがあると説得力が違いますし、資格者を対象とした研修にも参加できます。今後は、喀痰(かくたん)吸引の研修を受けてケアの質を上げていきたいと思っているほか、上長からはユニットリーダーを目指すように勧められています。
リーダーになれば裁量が増え、自分で決めなければならない場面が増えるでしょう。まだまだ学ぶべきことがたくさんあります。そしてユニットリーダーの先には副主任、主任という道が開けているのです。この道を歩いて行く中で、ご入居者様から慕っていただける介護福祉士になることは絶対として、職場のスタッフからも信頼される人になりたいと思っています。
プロフィール
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介護福祉士職歴:6年
菅谷 彩乃さん
湖山医療福祉グループ
社会福祉法人 苗場福祉会
特別養護老人ホーム ケアカレッジ
入所5・6号館 サブリーダー