- 福祉・介護
- 介護福祉士
ひたすら過去問を解いて苦手を克服。
一緒に勉強する友人が励みになります。
- 菅谷 彩乃さん
- 湖山医療福祉グループ 社会福祉法人 苗場福祉会
特別養護老人ホーム ケアカレッジ
入所5・6号館 サブリーダー
誰かのためになる仕事がしたいと思っていた菅谷さんは、大学で社会福祉学部を専攻。在学中にホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)の資格を取った際、高齢者施設での実習にやりがいを感じたそうです。おじいちゃん・おばあちゃん子でお年寄りが好きだったこともあり、卒業後は相談員として高齢者施設に入職しますが、すぐに介護の方が向いていると気づきます。
入職3年目に介護福祉士を受験・取得し、今はサブリーダーとして活躍する菅谷さんに、勉強法を聞きました。
私のオススメ参考書はこれ!
入職先の湖山医療福祉グループは職員の資格取得支援に力を入れており、仕事をしながら勉強できる「こやまカレッジ」が用意されています。
こやまカレッジの授業では『介護福祉士国家試験対策 基本テキスト』(日本医療企画)が配られました。それに加えて私が自分で買って取り組んだのは『クエスチョン・バンク 介護福祉士国家試験問題解説』(メディックメディア)です。過去問が数年分入っている問題集で自習にオススメです。
『クエスチョン・バンク』は過去問だけでなく、図やイラストによる解説が多くてイメージとして頭に残るため、理解が深まりやすいと思います。
私の勉強方法 成功ポイント!
まずは過去問題を2~3年分、解いてみました。そうすると出題傾向や自分の得意・苦手分野が見えてくるので、そこからは苦手分野を重点的に勉強しました。繰り返し解きながら一緒に載っている解説を読んで理解を深めました。
また介護福祉士は、試験実施年度の3月31日までに実務経験が3年以上あると受験できるため、職場から受験するメンバーに同じ3年目の同期が多かったのは幸運でした。一緒に勉強することが励みになったし、そういう場で人に教える機会があると自分の知識も定着します。
通勤の電車内や夜勤中の空き時間など、ちょっとしたスキマ時間を利用して勉強しました。
苦手分野の乗り越え方
私は医療系分野が苦手でしたが、自分が理解できるまで参考書を読み、時には書き込みをしながら、完全に理解できてから次に進むようにしていました。職場には有資格者の先輩がたくさんいるので、わからないところは何でも質問できて、大変恵まれた環境だったと思います。
疲れているときや勉強したくないときに無理に机に向かっても効率が悪いので、そういう場合は思い切って1日休むなど、気分転換をしながら乗り切りました。
8カ月かけて準備ができたので、仕事との両立も頑張れました。そもそも仕事をしていること自体が勉強のようなものでした。
- 入職3年目 4月~1月
- こやまカレッジは、資格受験条件に達した職員全員が無料で受けられる、資格取得支援制度。これを利用して、終業後や休日に、職場の施設内で月1~2回程の頻度で座学と技術研修を受けた。このこやまカレッジは受験月である1月まで8カ月間続く。現場で仕事をしている経験者が対象なので、カリキュラムの順序なども民間のスクールとは違い実務に合わせて工夫されていた。
大学で社会福祉学を専攻していたおかげで法制度などの基礎知識は記憶に残っていたし、他の座学に関しても、入職して最初に指導してもらったユニットリーダーが一つ一つの介護技術の根拠を教えてくれたので、既に知っている内容が多くて助かった。
なお実務経験が3年以上あり、かつホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)を取得していたため実務試験は免除対象だったものの、技術研修では半身まひなど、自身の属するユニットでは経験したことのないご入居者様のケースが含まれており、仕事に役立つ新しい技術を学ぶことができたため有意義だった。
並行して過去問を解き、年末には模擬試験で合格圏内に。自由参加の補習にも出て、万全の態勢で試験に臨めた。