- 栄養士
- 管理栄養士
模試の振り返りと過去問中心の勉強で、
苦手分野を一つ一つ克服していきました!
- 前田 美月さん
- セキ薬品
ドラッグストアセキ 藤久保店
販売責任者・登録販売者
食べ物の好き嫌いが多く、偏食を直すために栄養学を専攻したという前田さん。ただ1~2年生の頃は将来の目標がなく、漠然とした気持ちで大学の勉強に臨んでいました。
そんな前田さんの心が変化したのは、大学3年の冬に経験した病院での臨地実習。栄養相談を受ける患者さんを目の当たりにしたことから、「管理栄養士として、自分が本当にやりたいこと」を見いだしました。将来の目標が明確になった前田さんは、国家試験の準備に全力で取り組むように。そんな前田さんに、国家試験合格の秘訣を伺いました。
私のオススメ参考書はこれ!
まずは模試や過去問で解けなかった問題を『クエスチョン・バンク 管理栄養士国家試験問題解説』(メディックメディア)でチェック。図やイラストが多用されているので、わかりやすくてオススメです。
大まかに理解できたら、次は『国試の達人』(RDC管理栄養士センター)の該当ページを読んで理解を深め、さらに余白に関連する情報を書き込むことで自分なりの参考書にカスタマイズしていきました。
『クエスチョン・バンク 管理栄養士国家試験問題解説』は毎年夏に発売される最新版を購入しましょう! 法改正や出題基準など、最新の情報が反映されています。
私の勉強方法 成功ポイント!
まずは、「人体と構造」や「基礎栄養学」など基礎的な科目の勉強に取り掛かって、土台固めを行いました。例えば「人体と構造」で臓器の働きを理解した上で「臨床栄養学」を勉強すると、疾患ごとに「なぜ、この食事を取るべきなのか」を理論立てて理解できるようになります。
モチベーションアップに役立ったのは、「無理のないスケジュールづくり」と「仲間との勉強時間」です。計画通りにいかないこともあるので、余裕を持ってスケジュールを立てるようにしたほか、友達と誘い合い、大学で朝から夕方まで勉強しました。
一人でコツコツ勉強するだけだと行き詰まってしまいますが、友達と一緒なら励まし合ったり、分からないことを教え合ったりできます。お昼休みの雑談も楽しみでした。ただし無駄話をしないよう、あえて席を離したりと工夫もしました。
苦手分野の乗り越え方
私は「臨床栄養学」がとても苦手で、疾患ごとの食事形態を覚えるのに苦労しました。特に腎臓病食や貧血食などの特別食が難しく、また胃潰瘍は病状の進行状況によって三分粥や絶食など、食事の形態が変わります。
複雑で覚えづらいため、架空のキャラクターをつくって、キャラクターごとに覚えるようにしました。「○○はこの病気だから、こういう症状が出ていて、こういう食事を取る必要がある」といった具合に。この方法で覚えるようにしていったところ、キャラクターをイメージしたらすぐに食事形態が浮かんでくるようになりました。
苦手科目の克服のポイントは、「覚えやすいパターン」を見つけることにあると思います。私はキャラクターに例えましたが、家族や友人など、身近な人に例えるのも良いかもしれません。
当時の知識は、今の仕事にも役立っています!
- 4年生 5月~7月
- 春に第一志望のドラッグストアから内定をいただき、就職活動が一段落したので、本格的に国家試験の勉強をスタート。勉強の計画を大まかに立てて、まずは他の科目にもつながる基礎科目を早めに勉強。6月以降は、模試の結果から自分の弱みを改めて確認し、振り返りもしていった。
- 8月
- 保育園実習がスタート。国家試験の勉強は一旦中断し、実習に打ち込む。自分が作った料理を子どもたちが食べて「おいしい」と言ってくれるのが何よりも嬉しかった。
- 9月
- 卒業間際の3月は国家試験の準備に追われるため、「卒業旅行」を前倒し。友だちと沖縄旅行を思う存分楽しむ。
- 10月
- 大学で国家試験対策の授業を受ける一方、模試に向けて苦手分野の勉強を開始。基礎科目を中心に勉強し、苦手な分野を一つずつつぶしていった。なお秋以降、模試は月1回のペースで受験。
- 12~1月
- 模試と並行して、過去問をひたすら解く。間違えた問題の理解に努めたほか、解けた問題も『クエスチョン・バンク』で解説欄をチェック。自分の答えと照らし合わせて、理解をさらに深めていった。
- 2月
- 直前期は毎日8~10時間勉強。過去問をもう一度解いた。また、よく間違えた問題を集中的にチェックした。
- 3月
- 国家試験受験。緊張しないように友だちと最寄り駅で待ち合わせて、いつもどおり話しながら会場へ。『国試の達人』に「間違えた箇所はピンク」「数値は水色」などと色分けして付箋を貼っていたので、試験直前までそこを読んで、気持ちを鎮めていった。