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薬学生の就活スケジュール
Introduction

薬学生の就職活動は、他の学生よりもかなりハードスケジュールだといえます。病院や薬局での実習、研究室での活動、国家試験の対策、卒業論文の執筆などと並行して進めるかたちになり、うっかり同日に予定を重ねてしまったり、提出日を過ぎてしまったり……といったミスが起こりかねません。就職活動は、人生の重要なターニングポイントです。計画的に動き、望ましいゴールに飛び込みましょう。

Index

就職活動の全体スケジュール

就職活動の進め方

各業界における就活スケジュール

就職活動と薬剤師国家試験対策の両立をどうする?

就職活動の全体スケジュール

まずは、就職活動に関わる全体のスケジュールを把握しましょう。周囲に合わせて行き当たりばったり動くのではなく、どの時期に何をすればいいかを把握し、常に先手を取って動くことを心がけてください。

※従来、経団連が発表した「採用選考に関する指針」により就職活動のスケジュールには一定のルールが設けられていましたが、現在は廃止され、政府が主導して新たなルールづくりを行うこととされています。急に大きな変更が加えられるとは考えにくいものの、今後の動向に注意してください。

6年制

4年制+院(2年)

就職活動の進め方

01.インターンシップへの参加

インターンシップは、興味ある仕事や職場を就職前にリアルに体験できる貴重な機会です。在学中の実習を通して現場に触れる機会はありますが、より多くの現場を体験できれば将来のビジョンをより明確にすることができます。期間は、短い場合は5日間以内、長い場合は1~3か月間ということもあります。休暇中に参加できる1週間前後の「サマーインターン」「ウィンターインターン」などもあります。薬剤師を取り巻く環境が大きく変わっていく中、社会の動向を肌で感じるためにも、興味があるインターンシップには積極的に参加することをお勧めします。

02.自己分析

自己分析とは、現在の自分を客観的に見つめて、長所や短所、価値観などを棚卸しすることです。それにより、向いている職種や希望の就職先が明確になり、自己PRする際のアピールポイントを絞り込むことができます。同時に、希望する道に進むために足りない部分を把握することにもつながります。次の3ステップを踏むと、効果的に自己分析できるでしょう。

いざ始めてみるとスムーズに進まず、途中で投げ出したくなることもあるかもしれません。しかし、自己分析を通して自分に合う仕事や職場を見つけることは、就職後のミスマッチを防ぐことに直結します。また、就職だけに限らず、今後の人生における「自分の軸」を見つけることにもなり、非常に有意義な機会だといえるでしょう。

03.業界研究

業界研究とは、世の中にある業界の種類や特徴を知り、自分が進みたい道を見つけることです。薬学に関連する業界は、病院・診療所、調剤薬局、ドラッグストア、製薬企業、医薬品卸、行政など多岐にわたります。業界団体のウェブサイトや本、新聞、ニュースなどに加え、学内でのガイダンスや合同説明会に参加して、さまざまな業界の情報を収集してください。まずは広い視野で探し、そこから徐々に絞り込んでいくことを意識するといいでしょう。すでに志望先が決まっていたとしても、他の業界と比較する視点を持ってリサーチを進めると、志望理由をよりはっきりとさせることができます。

04.企業・職種研究

一つの業界にも多くの法人が存在しています。職員数、資産、取引先、販売先などは法人により異なり、自分の働き方にも大きく関わってくる部分です。外資系の場合は、業務中に英語を多用したり、海外出張やオンラインミーティングなどで時差を乗り越えて働いたりすることもあります。実際に働いてみないと見えないこともありますが、できる範囲で情報を集めようとする姿勢に損はないはずです。

職種も選択肢が豊富です。薬剤師以外に、研究職、開発職、MR、CRC(治験コーディネーター)など多くの職種が多方面で活躍しています。また、一口に薬剤師と言っても働く場所はいくつもあり、それぞれで働き方や求められるスキル、期待される役割などが異なってきます。インターンシップや自己分析、業界研究をうまく連動させて、企業・職種研究を進めましょう。

05.エントリー&会社説明会

エントリーを皮切りに、本格的な就職活動がスタート。エントリーシートを法人側に提出し、志望の意思を示します。アプローチを受けた法人側は、説明会や選考スケジュール、面接予約など、選考に必要な情報を提供してくれます。「エントリー」と「選考への応募」は同じものではないので、混同しないように気を付けてください。

エントリーは最初の意思表示なので、なるべく間口を広くして多くの法人に対して行っておくといいでしょう。締め切りを過ぎた後に、「やっぱり、出しておけばよかった……」と悔やんでも後の祭りです。エントリーの受付期間や方法などは法人ごとに異なります。応募が殺到する法人では、早めにエントリーを締め切ることもあります。うっかり出遅れることがないように、こまめに各法人のウェブサイトなどを確認してください。一例として、エントリーから内々定までの選考フローは次のようになります。

選考フロー(例)

エントリー

会社説明会(対面またはウェブ)

エントリーシート提出

適性検査

筆記試験(小論文など)

面接(個別またはグループ、 各1~2回)

内々定

各業界における就活スケジュール

あくまでも一例ですが、各業界における就活スケジュールの傾向は次のようになります。

01.病院

正職員の場合は、卒業年度(薬学部6年生、修士課程2年生)の4月ごろに募集要項が発表され、だいたい秋ごろまでには内定が出ます。国公立病院の採用数は限られていて、若干名というところが多いでしょう。こまめにウェブサイトをチェックし、就職活動のタイミングをつかんでおきましょう。病院によっては、更新が遅かったり、掲載場所が分かりづらく見落としてしまったりすることがあるようなので、直接電話して問い合わせることも一つの方法です。内々定までの所要日数は、2週間以内のところが多いようです。

02.調剤薬局・ドラッグストア

調剤薬局・ドラッグストアの場合、人手不足で採用数が多いこともあり、就職活動のスケジュールは幅をもって設定されています。ただし、人気の高い大手の場合は、そうではないこともあります。内々定までの所要日数は、1日~2週間以内のところが多いようです。

03.企業

多くの企業は、卒業前年度(薬学部5年生、修士1年生)の3月からエントリーや説明会を開始し、6月から選考スタートとなります。人気の企業では、エントリー開始早々に応募が殺到します。他の職種より早めにエントリーを締め切ることもあるので、タイミングを逃さないようにしてください。選考フローが多いので、内々定までに、1か月~1か月半を要するところもあります。

04.公務員

若干名の募集となるので、こまめにウェブサイトをチェックして就職活動のスケジュールを把握しましょう。受験申込のピークは3~5月となり、内々定までには2~3か月かかるようです。試験案内や申込書の請求は、「都道府県のウェブサイトから入手」「直接、総合庁舎などに出向いて入手」「郵送にて請求」などのパターンがあります。

就職活動と薬剤師国家試験対策の両立をどうする?

試験日は卒業年度の2月中旬ですが、余裕をもって挑めるように早くから対策しておくことをお勧めします。就職活動のスケジュールとの兼ね合いを考えながら、試験対策に集中する割合を徐々に上げていくといいでしょう。

Flow01

Flow01 薬学部5年生3月まで

基本的に実習中は実習に専念すべきですが、試験内容につながる薬剤の知識などを効率良くインプットできる機会でもあります。実習で学んだ内容と重なる範囲の問題を解いたり解説を読んだりすると、知識が効率的に身に付くでしょう。

Flow02

Flow02 薬学部6年生4月~8月

就職活動がメインになってくる時期ですが、内定をもらうことがゴールではありません。国家試験という次のクリアすべきステップが待っています。時間の経過につれて、せっかく覚えた知識を忘れてしまうのはもったいないです。すき間時間を活用して、試験勉強の時間をゼロにしないことを心がけましょう。

Flow03

Flow03 薬学部6年生9月~試験直前

試験対策のラストスパートです。9月ごろから、国家試験の模擬試験が開催されます。シミュレーションとはいえ、本番の試験さながらの雰囲気で、ここまでの勉強の成果を試すことができる貴重な機会です。重要な就職活動の日程と重ならない限りは、積極的に参加するといいでしょう。自身の得意/不得意な分野がはっきりすれば、最終調整を進めやすくなります。本番で実力を発揮するためには、直前まで知識を詰め込むよりも、しっかりと睡眠や栄養を取って体調を万全に整えることも重要です。試験本番までの貴重な時間を有効に使ってください。