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学芸員・司書の職種

何をやる仕事?

キュレーターとも呼ばれる専門職である「学芸員」。歴史博物館や郷土博物館、自然博物館などの博物館だけでなく、美術館や動物園、水族館、植物園といった文化施設でも勤務する。主な仕事は、資料の収集・整理、資料の保管・保存、資料の展示・活用、資料の研究調査、教育普及活動、その他資料と関連する事業など。

日々の研究調査は欠かせず、研究者として論文や出版物で研究成果を発表することもある。一方で、地域の文化振興イベントの企画や、講演、資料の作成、来館者への説明やガイドなどを行うこともあり、多様な業務を担っている。

なお、文字通り「学芸員」をサポートする役割を担っているのが「学芸員補」である。「学芸員」になるためには、「学芸員」となるための資格を取得しなければならないが、「学芸員補」には資格取得の必要はなく、高校を卒業しているなど大学への入学が可能な人であれば誰でもなれる。

「司書」とは、本のスペシャリストとして、学校や地域の図書館で、図書や資料の収集、整理、保管、貸出、返却、情報提供、広報などを行う。また、イベントの開催や展示コーナーの設置、配架と言われる一定の方針の下に書架や棚に並べる(返却された本を元の棚に戻すことも含む)作業なども担当し、図書館に関する業務全般を担っている。

なお、「司書」以外で本に関わる仕事としては、「司書」を補助する「司書補」や、教諭として学校に採用された者が学校図書館で働く「司書教諭」、学校図書館で事務員として働く「学校司書」もある。「司書教諭」は教員免許の取得が必要だが、「学校司書」は教員免許の有無に関係なく勤務できる。

どんな能力やスキルが求められるか?

■「学芸員」になるには「学芸員資格認定試験」を受けて合格するか、大学などで学芸員資格取得に必要な科目を履修しなければならない。学芸員補は、大学に入学することができる者であればなることができる。ただし、いずれも、博物館などで採用される必要がある。

■「学芸員」や「学芸員補」は、専門分野に対する強い好奇心と情熱は必須。専門的知識はもちろん、根気よく研究を続ける探究心も重要だ。また、イベントや企画展に関わることも多いので、企画力やコミュニケーション能力も求められる。

■「司書」になるには、大学や短大で司書になるために必要な科目の履修、大学などが開講する司書講習を修了すること、「司書補」は、司書補講習を受講することが必要。なお、「司書補」として3年以上勤務し、司書講習を修了して司書資格を取得することもできる。

■「司書」は、本が好きなことが大前提。資料に対する専門知識や本の内容についての問い合わせがあるので、資料や本に関して研究調査を怠らず、日々研鑽することが大切。利用者と対面でサービスを提供することが多いので、コミュニケーション能力が必要。臨機応変な対応が求められるケースもある。図書館でのイベントも多いので、企画力や説明力も大切。

学芸員・司書の職種の企業情報

※原稿作成期間は2022年12⽉28⽇〜2023年2⽉28⽇です。

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