航空機生産は2年連続減。造船受注量は約2.1倍に急増
日本航空宇宙工業会によると、2021年度の航空機生産額は、前年度比8.4 % 減の1兆1,553億円と2年連続で減少した。コロナ禍により、世界的な航空需要減となり、発注済み航空機の納入延期などが続き、機体やエンジン部品などを供給する日本にも影響が及んだ。
これとは逆に、海上輸送が増えたことで造船は回復傾向だ。日本船舶輸出組合によると、2021年の受注量は前年比約2.1倍の1,520万総トンとなった。日本メーカーの排出ガス規制対応など環境技術も評価されたと見られている。
二輪車の国内出荷は3年ぶり増。電動化で環境対応を急ぐ
一方、日本自動車工業会によると、21年の二輪車生産台数は前年比33.5%増の64万7,000台と、3年ぶりに増加した。特に排気量51㏄以上は39.2%増、251㏄以上は60.6%増という高い伸び。コロナ禍による「三密」回避として、一人でツーリングする需要が増えたためと見られる。
日本の大手4社は、海外で生産し、国内に投入するというビジネスモデル。ただ、世界的な排ガス環境規制の強化により、ガソリン車の車種削減と、電動化を急いでいる。