新電力のシェアは約21%。脱炭素燃料化が課題
2016年に電力小売市場の自由化が始まり、20年には発送電が分離され、自由化政策が完了した。経済産業省によると、新電力と呼ばれる小売事業者は22年6月末で738社、全販売量に占めるシェアは約21.3%。新電力の拡大に伴い、卸電力取引所の取引量は総需要の約40%に達している。ただ、足元の燃料価格高騰により、卸電力の価格も上昇。新電力の経営を圧迫している。
国内の二酸化炭素排出量に占める電力部門の割合は約4割と大きいため、再生可能エネルギーの導入拡大に加え、水素やアンモニアなど新燃料の実用化が課題だ。