2021年の世界市場約5,558億ドル。国は国内生産拠点を補助
スマートフォン、自動車などへの需要拡大により、世界的に半導体不足が課題となり、自動車生産などにも影響を与えた。世界半導体市場統計(WSTS)によると、2021年の世界市場は前年比26.2%増の5,558億ドルと大幅に伸長。22年、23年も続伸を見込む。
日本政府は半導体産業の重要性を考慮し、「半導体・デジタル産業戦略検討会議」を設置し、国内生産拠点の新設を補助するなどの政策を打ち出した。世界シェアが10%程度まで落ち込んだ日本の半導体産業を支援する。
製造装置販売は約44%増。電子部品も好調が続く
国際競争力が高い半導体製造装置も増勢傾向だ。日本半導体製造装置協会によると、2021年度の日本製半導体製造装置の販売高は前年度比44.4%増の3兆4,430億円と2桁の伸び。同協会は22年度も同17%増の成長が続くと見込んでいる。
一方、電子情報技術産業協会によると、日本企業が強みを持つ電子部品の21年度の出荷額は、海外向けの好調により、前年度比18%増の4兆3,820億円と好調が続いている。