2021年白物家電の出荷は高水準。IoT化などで新需要を狙う
白物家電とは、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなど白色の外観が多いことから、AV機器以外の家電を指す。日本電機工業会によると、2021年度の白物家電の国内出荷額は、前年度比3.9%減の2兆3,762億円と、2年ぶりに減少した。コロナ禍の巣ごもり生活増加で、冷蔵庫、洗濯機、空気清浄機などが軒並み伸びた前年度の反動による。それでも過去10年で2番目の水準だ。22年度の出荷はほぼ横ばいを見込んでいるが、掃除機や冷蔵庫、エアコンなどでIoT化が進み、新しい需要開拓も進んでいる。
大型テレビなどが伸びる。録画再生機は停滞か
電子情報技術産業協会によると、21年の民生用電子機器の国内出荷額は前年比1.1%減の1兆3,126億円と微減だった。映像機器、オーディオ関連機器、車載機器とも減少したが、薄型テレビは50型以上が数量で10.4%伸びるなど好調だ。有機ELテレビ、新4K8K衛星放送対応テレビも伸びている。
一方、日本メーカーが世界的に高いシェアを持つ録画再生機は、世界的なネット配信の普及により、BD、DVD録再機とも市場は停滞が予想されている。