「現在」が分かる!「未来」が見える! 業界地図

メーカー業界

ゴム・ガラス・セラミックス(セメント)の業界地図

ビルや道路などのインフラに不可欠なセメント。国内需要は底堅いが、輸出にも注力している。一方で、環境関連の技術開発も進む。

※掲載企業は売上や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。また掲載内容に関する基準はこちらよりご確認ください。

セメント

UBE三菱セメント

国内最大級のセメント生産能力を持つ。UBEと三菱マテリアルの部門統合で2021年4月に設立

太平洋セメント

セメントは国内首位級。骨材、建材なども展開

住友大阪セメント

セメントが主力。廃棄物再資源化、売電事業も展開

デンカ

セメント、合成ゴムなど多彩。ワクチン検査薬も製造

トクヤマ

セメントのほか、半導体シリコンなどを製造

麻生

セメント、医療関連、建設コンサルなどの企業グループ

琉球セメント

沖縄県唯一のセメントメーカー。鉱産品も販売

日鉄高炉セメント

製鉄プロセスで発生する副産物でセメントを製造

日鉄セメント

高炉スラグを利用したセメントなどを製造

敦賀セメント

セメント製造のほか、石灰石も生産

コンクリート製品

ニチハ

窯業系外壁材などのコンクリート建材メーカー

アジアパイルホールディングス

コンクリート製基礎杭が主力。施工まで請け負う

三谷セキサン

基礎工事用杭、電柱などコンクリート製品がメイン

日本コンクリート工業

電力、通信向けコンクリート柱が主力

ベルテクスコーポレーション

貯水槽、防災フェンスなどコンクリート製品が主力

ゴム・ガラス・セラミックス(セメント)業界に関係する企業情報

ゴム・ガラス・セラミックス(セメント)業界の「現在」と「未来」

売上金額は約3.7兆円。各社とも輸出に注力

セメントは石灰石を主原料として焼成して製造する。総務省・経済産業省の2020年経済構造実態調査によると、セメント・同製品製造業の売上金額は、前年比1.7%減の3兆7,963億円だった。セメント協会によると、2021年度の生産量は前年度比0.6%減の5,574万トン。内需が同2%減の3,788万トンに対し、輸出は同3.3%増の1,148万トンと3年連続で伸びた。同協会は22年度の内需は前年度並みを見込んでいるが、大幅な回復は難しいため、各社とも輸出に注力している。

原料の半分は廃棄物を利用。二酸化炭素の排出削減も進む

セメント産業は原料を約1,450℃の高温で焼成するため、原料や熱エネルギー源として汚泥や建設発生土、廃プラスチックなどを利用。セメント1トンを製造するのに、473キログラムと半分近い量の廃棄物を活用する。

一方、石灰石を燃焼すればCO₂(二酸化炭素)が排出されるため、CO₂をコンクリートに固定化して舗装材などに利用する技術が実用化されている。このほか、製造プロセスでのCO₂回収や、回収したCO₂を炭酸塩としてセメント原料とする技術開発も進んでいる。

データで見る業界のポイント

セメントの生産量推移

セメントの生産量推移
「セメントハンドブック2020年度版」(一般社団法人日本セメント協会)2022年

※掲載内容の基準について

  • 掲載企業は売上高や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。業界の分類は、マイナビ2025の業種分類に沿っています。各社の直近の決算に基づき、該当する分野の主に売上高の大きい順に企業を掲載しています(矢印などで示す関係企業や売上非公開の企業については順不同)。

    売上高については、2022年10月期までの連結決算を原則とした、直近の決算期の数字を使用しています。また、非上場企業の場合は、決算公告や自社のホームページなどで公表している直近の売上高を採用。売上高を公表していない企業については「非公開」としています。

    出資関係は、上場会社については提出が義務付けられている直近の「有価証券報告書」に沿っています。非上場企業はこれまでに業界団体や企業から公表されている文書などの数字を基にしています。「有価証券報告書」とは、企業の事業内容や、従業員、設備、財務諸表、子会社や関連会社、株主など多くの情報が掲載されており、金融庁のサイト「EDINET」で企業ごとに検索できます。

    原稿作成期間は2022年7月1日から10月31日です。

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