売上金額は約2.1兆円。高付加価値化が進む
総務省・経済産業省の2020年経済構造実態調査によると、ガラス・同製品製造業の売上金額は、前年比2.6%減の2兆1,729億円だった。ガラスは約8割が建築用だ。重量がかさむため需要地の近くで生産するのが基本で、国際競争力が高い日本の大手は海外展開を進め、海外売上高比率も高い。近年は、住宅用として断熱性能の高い複層ガラスや、液晶やスマートフォン向けなどの超薄板ガラスが伸びている。自動車向けでは透明ディスプレーに映像などを流すためのスマートガラスも登場し、高付加価値化が進むが、海外勢の追い上げもあり、一層の技術開発が求められる。