信金の預金量は約158.8兆円。信組は約22.9兆円
信金、労金、信組はそれぞれの組合法に基づき、会員の出資によって組織され、預金や貸出業務を行う非営利組織。個人や法人の預金を預かり、中小企業や小規模事業者などに融資。地域社会の発展を図る相互扶助を基本理念とし、営業地域も限定されている。
信金中央金庫によると、2022年3月末の信用金庫の預金残高は前年同期比2.1%増の158兆8,700億円、貸出金は同0.4%増の78兆8,013億円。コロナ禍による貯蓄志向の高まりや、制度融資などが増加要因だ。
一方、全国信用組合中央協会によると、信用組合数は全国で145、店舗数は1,576。22年3月末の預金量は22兆9,806億円で、貸出金は12兆9,855億円だ。
信金、信組とも貸出先は原則、会員の中小企業や小規模事業者が多い。だが、人口減や超低金利、地域経済の停滞などにより経営環境が悪化。経営効率化のため、合併や事務作業の共通化などの再編が増えている。