「現在」が分かる!「未来」が見える! 業界地図

商社業界

商社(商社)の業界地図

特定の商材を中心に扱う専門商社は幅広く、各業種で活躍している。ただ、国内市場の飽和などの課題を抱え、業界再編も活発だ。

※掲載企業は売上や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。また掲載内容に関する基準はこちらよりご確認ください。

薬品・化粧品

メディパルホールディングス

医療用医薬品の卸がメイン。日用品なども扱う

アルフレッサホールディングス

医薬品卸が主力。一般用医薬品を拡充

スズケン

医薬品卸の大手。医薬品製造、保険薬局なども展開

東邦ホールディングス

医薬品卸がメイン。調剤薬局、医薬品の受託製造も展開

PALTAC

一般用医薬品のほか、化粧品・日用品の卸が主力

金属

阪和興業

鉄鋼を中心に、非鉄金属、水産物などに領域拡大

日鉄物産

鉄鋼を中心に、繊維、食糧、産業機械なども扱う

佐藤商事

鉄鋼、非鉄金属の専門商社。電子材料を強化

アルコニックス

非鉄原料の専門商社。レアメタルに強い

鉄鋼

伊藤忠丸紅鉄鋼

鉄鋼の専門商社。国内外で加工センターを展開

メタルワン

鉄鋼の総合商社。加工・流通なども展開

JFE商事

鋼材を中心に、化学品や食品なども扱う

エムエム建材

鉄鋼建材の販売のほか、鉄骨工事、鉄筋加工なども行う

神鋼商事

鉄鋼、鉄鋼原料がメイン。非鉄金属や機械なども展開

エネルギー・燃料

三菱商事エネルギー

石油製品の輸出入が主力。給油所も運営

アストモスエネルギー

LPガスを輸入、販売。外航船20隻超を保有

ENEOSグローブ

LPガスの輸入、販売。全国10カ所に輸入基地保有

50%出資

30%出資

20%出資

カメイ

東北地域で石油製品、LPガスなどを販売

丸紅エネルギー

石油製品、LNGの輸入、販売。給油所も運営

66.6%出資

33.4%出資

関連会社

機械

岡谷鋼機

機械と鉄鋼の専門商社。自動車業界向けに強い

日立ハイテク

半導体製造装置、医療用分析装置、科学機器などを扱う

山善

工作機械、工具、住宅設備、家電製品などを扱う

ユアサ商事

工作機械などの産業機械、空調機器、建材なども展開

ミスミグループ本社

FA、金型部品など機械部品が主力。ネット通販に強い

化学

長瀬産業

電子材料、合成樹脂などの化学品専門商社

花王グループカスタマーマーケティング

花王グループの日用品、化粧品などを扱う専門商社

稲畑産業

合成樹脂、情報電子分野などの専門商社

三井物産プラスチック

合成樹脂、化学品、機械などの化学品専門商社

伊藤忠プラスチックス

合成樹脂、包装・電子材料、産業資材などを扱う

半導体・電子部品

マクニカホールディングス

独立系の半導体商社。2022年8月に現社名に変更

加賀電子

電子部品、情報機器などを扱う。製造受託も展開

トーメンデバイス

韓国製電子部品の扱いに特化した半導体商社

菱電商事

半導体中心の商社。2023年4月にRYODENに社名変更

エレマテック

液晶などの電子材料、電子部品などを扱う

丸文

半導体を中心に、情報通信機器、産業機器なども扱う

インテリア・住宅関連

JKホールディングス

合板、建材の専門商社。建材製造も手掛ける

三谷商事

生コンのほか、建設資材、情報システムも販売

ナイス

建設資材がメイン。戸建て・集合住宅も展開

ジューテックホールディングス

建材、合板、住宅設備機器が柱。リノベーションに注力

橋本総業ホールディングス

住宅設備機器、管材類、空調機などが主力

商社(商社)業界に関係する企業情報

商社(商社)業界の「現在」と「未来」

規模が大きい機械、金属分野。取引先と強固な関係

経済産業省の商業動態統計によると、2021年の卸売業で規模が大きいのは、機械(約106兆円)、鉄鋼を含む鉱物・金属材料(約61兆円)、食品・飲料(約53兆円)、医薬品・化粧品(約30兆円)、化学製品(約24兆円)など。機械の規模が大きいのは、家電やパソコンなどの電気機械器具、産業機械、自動車などが含まれているため。専門商社は大別すると、総合商社系、メーカー系、独立系だ。いずれも商材に対するノウハウや取引先との強固な関係を築き、存在感を示している。

ただ、内需依存型が多いほか、メーカーによる直接販売の増加などにより、M&Aによる業界再編が活発なのもこの業界の特徴だ。

医薬品商社は再編が進む。海外市場の開拓にも積極的

業界再編が進んだのが、医薬品商社だ。商品による差別化が難しく、国による薬価引き下げなどもあり収益が悪化。規模拡大を狙った買収が相次いだ。日本医薬品卸売業連合会によると、同連合会の会員(本社ベース)は1978年に615社だったが、2022年には70社に減少した。医薬品卸は新型コロナウイルスワクチンの供給で重要な役割を果たしたが、それでも競争は激しく、調剤薬局の展開や再生医療などの新規分野に進出する動きもある。

鉄鋼商社は、鉄鋼をコイル状に巻いて納入先のニーズに応じて加工するコイルセンターを持ち、非鉄金属商社は、金属地金と加工商品を扱うが、大手は鉄鋼と非鉄金属の両方を扱うケースが多い。機械商社の品目は工作機械や測定機器など。いずれの業態も内需の先行き停滞を見越し、海外市場開拓に積極的だ。

一方、半導体商社は輸入品の割合が約半分を占めるが、単価下落などにより、半導体とソフトウエアを組み合わせたシステム販売や電気・電子機器メーカーの生産受託、産業用ロボット販売などの多角化を進めている。

※掲載内容の基準について

  • 掲載企業は売上高や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。業界の分類は、マイナビ2025の業種分類に沿っています。各社の直近の決算に基づき、該当する分野の主に売上高の大きい順に企業を掲載しています(矢印などで示す関係企業や売上非公開の企業については順不同)。

    売上高については、2022年10月期までの連結決算を原則とした、直近の決算期の数字を使用しています。また、非上場企業の場合は、決算公告や自社のホームページなどで公表している直近の売上高を採用。売上高を公表していない企業については「非公開」としています。

    出資関係は、上場会社については提出が義務付けられている直近の「有価証券報告書」に沿っています。非上場企業はこれまでに業界団体や企業から公表されている文書などの数字を基にしています。「有価証券報告書」とは、企業の事業内容や、従業員、設備、財務諸表、子会社や関連会社、株主など多くの情報が掲載されており、金融庁のサイト「EDINET」で企業ごとに検索できます。

    原稿作成期間は2022年7月1日から10月31日です。

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