「現在」が分かる!「未来」が見える! 業界地図

商社業界

商社(アパレル・ファッション関連)の業界地図

繊維・アパレル関連の専門商社は、アパレル市場の縮小傾向の中で、メーカー機能など事業構造の変革を求められている。

※掲載企業は売上や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。また掲載内容に関する基準はこちらよりご確認ください。

アパレル・ファッション関連

東レインターナショナル

衣料素材、アパレル、樹脂、電子材料など多角的に扱う

100%出資

52.8%出資

蝶理

繊維のほか、化学品、機械などを扱う

豊島

繊維専門商社の老舗。電気機器、建設資材なども扱う

帝人フロンティア

繊維原料、工業資材、インテリア関連など幅広く扱う

MNインターファッション

三井物産と日鉄物産の繊維事業を統合して2022年発足

モリリン

原料、アパレル製品などの商社。メーカー機能も持つ

田村駒

繊維商社の老舗。アパレル、生活雑貨、産業資材も扱う

ヤギ

繊維専門商社の老舗。アパレル事業も展開

三菱商事ファッション

衣料、服飾雑貨、生活雑貨、家具などを多角的に扱う

スタイレム瀧定大阪

婦人・紳士服地のほか、雑貨、寝具なども扱う

丸紅ファッションリンク

婦人服中心の繊維製品卸。オンラインストアを開設

タキヒヨー

婦人用アパレルのほか、ゴルフウエアなども扱う

三景

裏地、ボタンなど服飾衣料資材を販売。国内工場で生産

STX

繊維原料などの商社。2021年6月、蝶理の子会社に

商社(アパレル・ファッション関連)業界に関係する企業情報

商社(アパレル・ファッション関連)業界の「現在」と「未来」

2021年の卸売額は約4%減。ブランドビジネスも展開

経済産業省の商業動態統計によると、衣服・身の回り品卸売業の2021年の販売額は、前年比4.5%減の3兆9,900億円と、減少が続く。コロナ禍による外出機会の減少や、リモートワークの増加で衣料品、ビジネス衣料など、アパレル小売りの落ち込みが響いている。

アパレルメーカーは商品を企画し、製造は外部工場に委託するのに対し、繊維・アパレル商社は、糸や生地、素材、アパレルなどを国内外から仕入れ、メーカーや小売りに提案するなど、資材調達から物流までを担う海外ブランドの使用権を取得して商品を作るブランドビジネスを展開する場合もある。

大手は多角化が進む。商品の拡販支援にも強い

アパレル商社は、原材料中心の企業、メーカーから独立したメーカー系企業、総合商社系、独立系に分けられる。大手は繊維・アパレル関連だけでなく、機械や電子材料、産業資材なども扱うなど多角化が進む。自ら新素材を開発する企業もある。アパレル事業では、需要予測などのマーケティングから、商品の小売りへの売り込み、販売促進イベントの展開などを通じてメーカーと連携している。

メーカー機能を強化。ODM、OEMが増加傾向

アパレル商社は近年、これまでに培ったノウハウを生かし、自ら製造部門を強化する動きが相次いでいる。具体的には、ODM(Original Design Manufacturer)とOEM(Original Equipment Manufacturer) だ。ODMは、工場を持たない顧客から依頼され、
商品企画から製造まで請け負う。OEMは相手先のブランドで商品を製造する。ネット通販などで安価なアパレルの需要が増えていることから、ODMやOEMを採用する小売りが増えることも予想される。

※掲載内容の基準について

  • 掲載企業は売上高や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。業界の分類は、マイナビ2025の業種分類に沿っています。各社の直近の決算に基づき、該当する分野の主に売上高の大きい順に企業を掲載しています(矢印などで示す関係企業や売上非公開の企業については順不同)。

    売上高については、2022年10月期までの連結決算を原則とした、直近の決算期の数字を使用しています。また、非上場企業の場合は、決算公告や自社のホームページなどで公表している直近の売上高を採用。売上高を公表していない企業については「非公開」としています。

    出資関係は、上場会社については提出が義務付けられている直近の「有価証券報告書」に沿っています。非上場企業はこれまでに業界団体や企業から公表されている文書などの数字を基にしています。「有価証券報告書」とは、企業の事業内容や、従業員、設備、財務諸表、子会社や関連会社、株主など多くの情報が掲載されており、金融庁のサイト「EDINET」で企業ごとに検索できます。

    原稿作成期間は2022年7月1日から10月31日です。

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