通販市場は11兆円超。10年間の平均成長率は約8%
日本通信販売協会によると、2021年度の通販売上高(速報値)は、前年度比7.8%増の11兆4,600億円と、23年連続で増加した。直近10年の年平均成長率は8.5%という。
通信販売は、カタログから始まり、テレビ、ネット通販へと拡大してきたが、近年はカタログ、テレビが横ばい傾向に対し、ネット通販の伸びが目立つ。これに伴い、かつてカタログ、テレビ通販がメインだった各社もネットに注力。オンラインショップやデジタルカタログなどの活用が一般的だ。
EC市場は初の20兆円超。スマホ経由が半分以上
一方、経済産業省の電子商取引(EC)市場調査によると、2021年の消費者向けEC市場の市場規模は前年比7.4%増の20.7兆円と、初めて20兆円を超えた。内訳は、物販系が同8.6%増の13兆2,865億円、サービス系が同1.3%増の4兆5,832億円、デジタル系が同12.4%増の2兆7,661億円。特に物販系に占めるスマートフォン経由の比率は52.2%と半分を超えた。市場拡大に伴い、SNSマーケティングやAIによる需要予測、在庫管理・配送手段の最適化などの効率化が必要だ。