2022年3月期は7社が過去最高益。非資源部門を強化
総合商社の2022年3月期決算は、8社中7社が過去最高の最終利益を計上し、その合計は約3兆8,800億円にのぼる。追い風となったのが、原油やガス、鉄鉱石など自らが海外で権益を持つ資源価格の上昇と、貿易の拡大だ。資源事業については、ロシアによるウクライナ侵攻で関連する海外資産の価値低下があったが、それを上回る増益効果があった。
一方、日本貿易会によると、21年の日本全体の輸出は前年比21%増の83.1兆円、輸入も同24%増の84.6兆円と、コロナ禍の反動から、いずれも3年ぶりに増加した。輸出入双方に関わる総合商社には好影響となった。