「現在」が分かる!「未来」が見える! 業界地図

メーカー業界

薬品・化粧品(化粧品)の業界地図

化粧品の国内市場はコロナ禍で減少したが、訪日外国人受け入れスタートで回復の見込み。男性用や薬用など好調分野もある。

※掲載企業は売上や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。また掲載内容に関する基準はこちらよりご確認ください。

化粧品

資生堂

国内最大手で海外展開も積極的。高価格帯品を強化

花王

化粧品で22ブランドを展開。スキンケア商品も扱う

コーセー

スキンケア化粧品に強い。海外展開を強化

カネボウ化粧品

スキンケア、ヘアケア、男性用など幅広く展開

マンダム

男性用中心から女性用にも注力。海外市場開拓に積極的

訪問販売発祥

ポーラ・オルビスホールディングス

高級化粧品の「ポーラ」、通信販売の「オルビス」の2 ブランド

ノエビアホールディングス

高級基礎化粧品が主力。小売りと対面の両面で販売

日本メナード化粧品

美白、スキンケア化粧品が主力。健康食品なども展開

グループ会社

グループ会社

通信販売主体

ファンケル

無添加化粧品が主体。サプリ、健康食品も展開

ディーエイチシー

化粧品、健康食品の2本柱。医薬品、アパレルも販売

ハーバー研究所

無添加基礎化粧品が主力。健康食品も販売

異業種からの参入

サントリーホールディングス

酵母を活用したスキンケア化粧品、育毛剤などを展開

富士フイルムホールディングス

ナノテクノロジーを活用した機能性化粧品を販売

味の素

アミノ酸系原料のスキンケア商品を通信販売

シャープ

薬用保湿クリーム、化粧水、保湿乳液などを通信販売

ロート製薬

保湿、エイジングケア、美白などの化粧品を販売

薬品・化粧品(化粧品)業界に関係する企業情報

薬品・化粧品(化粧品)業界の「現在」と「未来」

2021年の出荷額は約8%減。ネット通販は増加

経済産業省の生産動態統計によると、2021年の化粧品の国内出荷額は前年比8.5%減の1兆3,529億円。対面販売の減少に加え、マスク常用によって口紅などが不振だが、20年の約16%減よりも回復傾向にある。

一方、経産省の電子商取引(EC)調査によると、21年の医薬品を含む化粧品のネット販売額は、同9.8%増の8,552億円と伸びた。各社がWEBサイト上でメークアップシミュレーションやオンライン接客などを取り入れ、販売体制を強化した結果とみられる。

男性用市場は約1,500億円。海外市場開拓が必要

国内市場で伸びているのが、男性用と薬用化粧品だ。洗顔料、整髪料などの男性用は、民間調査機関によると約1,500億円市場に達したとの試算もある。一方、厚生労働省の薬事工業生産動態統計調査によると、薬用化粧品の20年の生産額は約4,970億円にのぼる。

経産省は21年4月、「化粧品産業ビジョン」をまとめ、その中で20年の化粧品輸出額が過去最高となるなど、海外でも日本製品が高く評価されていると指摘。今後の課題としてアジアを中心とした海外需要の取り込みを促した。

データで見る業界のポイント

化粧品の国内出荷額推移

化粧品の国内出荷額推移
「生産動態統計」(経済産業省)2021年

※掲載内容の基準について

  • 掲載企業は売上高や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。業界の分類は、マイナビ2025の業種分類に沿っています。各社の直近の決算に基づき、該当する分野の主に売上高の大きい順に企業を掲載しています(矢印などで示す関係企業や売上非公開の企業については順不同)。

    売上高については、2022年10月期までの連結決算を原則とした、直近の決算期の数字を使用しています。また、非上場企業の場合は、決算公告や自社のホームページなどで公表している直近の売上高を採用。売上高を公表していない企業については「非公開」としています。

    出資関係は、上場会社については提出が義務付けられている直近の「有価証券報告書」に沿っています。非上場企業はこれまでに業界団体や企業から公表されている文書などの数字を基にしています。「有価証券報告書」とは、企業の事業内容や、従業員、設備、財務諸表、子会社や関連会社、株主など多くの情報が掲載されており、金融庁のサイト「EDINET」で企業ごとに検索できます。

    原稿作成期間は2022年7月1日から10月31日です。

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