ワクチン開発の強化戦略を策定。厚生労働省は産業ビジョンも発表
政府は2021年6月、「ワクチン開発・生産体制強化戦略」を決定した。新型コロナワクチン開発で欧米に後れを取ったことから、研究機関の拡充や人材育成、薬事承認の迅速化などを掲げた。研究機関の拡充では、日本医療研究開発機構を中核とし、平時からワクチン研究を主導する体制とする。薬事承認につながる治験実績の拡充では、アジアなどの国と共同治験などを進めるとしている。
これに加え、厚生労働省は22年9月、「医薬品産業ビジョン」を策定。革新的創薬の促進、後発医薬品の拡充、医薬品流通の発展を打ち出した。特に、創薬強化では政府主導でオープンイノベーションを推進。これを呼び水として民間資金の流入を打ち出している。