インターンシップ・仕事体験とは?

インターンシップ・仕事体験は、企業によって行われるプログラムの内容も期間もさまざまで、参加できる人数にも違いがあります。
この項目では、そもそもインターンシップ・仕事体験とはどんなものか? という基本的な情報、プログラムの代表的な3つの種類と3つの期間、参加するメリットや企業がインターンシップ・仕事体験を行う理由について説明します。

インターンシップ・仕事体験とは何か?

学生が就業体験する場

インターンシップ・仕事体験は、学生が企業で実習や研修的なプログラムをもとに就業体験をする場のことです。インターンシップ・仕事体験に参加することによって、自分のやりたいことを見つけたり、業種選びの参考にしたり、企業研究を深めたりすることができます。

プログラムの内容は、文系学生向け、理系学生向けのものや、実践的なもの、業務の一部を体験するものなど、いくつかの種類に分けられます。さらに、長期間にわたって参加する実践的なプログラムでは、給与が与えられたり、学校の単位として認められたりするものもあります。

現場での仕事体験のほか、グループワークなどのプログラムを実施

インターンシップ・仕事体験では「現場での仕事体験」のほか、企画立案や課題解決といったテーマについて、チームで資料を集め、議論し、参加者の前で結果を発表する「グループワーク」などのプログラムが実施されます。

企業ごとにプログラムの内容は違いますが、参加した学生の多くは「企業の印象が良い方向に変化し、そこで働きたいと思った」という感想を持っています。インターンシップ・仕事体験への参加で、具体的に働くイメージがつかめれば、志望する業界や企業選びも明確になり、入社後のミスマッチも防ぐことができます。

インターンシップ・仕事体験の3つの種類とその特徴

インターンシップ・仕事体験で実施されるプログラムの内容は、企業や職種によってさまざまですが、主な特徴から「実践型」「体験型」「課題型」の3つに大別できます。

●目的に応じてプログラムを選ぼう!

数多くのインターンシップ・仕事体験のなかから、参加するプログラムを探す際には、その業界、企業に対してどんなことが知りたいのか? 自分がインターンシップ・仕事体験に参加できる時間はどれくらいあるのか? など、基準を決めると選びやすいです。また、プログラムの内容とプログラムを行う期間の組み合わせて、目標や目的をはっきりさせておくと良いでしょう。
たとえば、1~2年生の低学年のうちは、「体験型」の短期プログラムに複数参加して視野を広げ、2~3年生では志望する業界や企業で「課題型」や「実践型」のプログラムに時間をかけて挑戦するといった形で、自分なりの参加計画を立ててみましょう。

3つのプログラム型と特徴

  • 【実践型】実際に職場での業務を行う …【特徴】業務範囲、期間の制限はあるが、企業の職場に通って、実際の業務に従事するプログラム。志望する企業や職種が明確に絞りこめている人、業務に必要なスキルをもっている人にとっては、リアルに職場を知れる貴重な機会。
  • 【業務体験型】職場で見学や業務体験を行う ……【特徴】説明会やセミナーでは伝わりづらい仕事内容を理解するために、実際の業務に近しい体験をするプログラム。例えば、営業の商談ロールプレイングや、疑似接客体験などが当てはまる。企業や職種の業務を深く理解したい人におすすめ。
  • 【課題突破型】与えられたテーマを処理する …【特徴】実際の業務に即したテーマが与えられ、その課題に対する解決策について、グループワーク、グループディスカッション、プレゼンテーションを行うプログラム。業務の難易度や自分の適性をはかりたい人に最適。

なお、マイナビではインターンシップや仕事体験などのさまざまなプログラムを掲載しています。掲載情報のうち「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」に定義される「タイプ3」「タイプ4」に相当するインターンシッププログラムの場合、参加者情報は2024年3月1日以降の採用広報に利用される場合があります。参加者情報の取り扱いについて気になる方は、参加の前に各企業に問い合わせましょう。

インターンシップ・仕事体験の期間は大きく分けて3つ

インターンシップ・仕事体験は、企業が設定するプログラムの目的や内容に応じて必要な時間が変わるため、数日の短期間のものから、1カ月以上の長期間で行うものまであります。インターンシップ・仕事体験の期間とその特徴は、大きく分けると下記のように3つのパターンに分けられます。

インターンシップ・仕事体験の期間と選ぶポイント

  • 【期間】1日 …【特徴】社会で働くイメージがつかめない、複数の業界で情報を得て視野を広げたい、自分がやりたいことが決まらないといった人におすすめ。比較的参加しやすい反面、情報は広く浅くなりがち。
  • 【期間】2~3日、1週間前後 …【特徴】志望業界、職種がある程度定まっている、開催企業の社風や技術に深い関心をもつ人におすすめ。日程次第では他社のプログラムにも参加でき、バランスよく経験を積むことができる。
  • 【期間】1カ月以上 …【特徴】具体的で明確な目標がある、志望する業界がはっきりとしている人におすすめ。長期間にわたって職場でのリアルな実地体験ができ、入社後に自分が働くイメージがつかみやすい。

●短期と長期どっちを選べばいい?

短期のインターンシップ・仕事体験では、その業界や企業の業務概要を把握することが主になり、社員との深い交流や即戦力となるほどの経験を求めるのは難しいでしょう。「限られた時間の中でなるべく多くの業界を体験したい」という方に適しています。
長期のインターンシップは、期間が長くなればなるほど、社員と親しみ、具体的な業務を深く知り、その後の就活における選考にも生かせる経験が増えていきます。他のインターンシップ・仕事体験に参加する機会は限られてしまいますが、志望先が明確な人にとっては「得られるものも大きい」といえます。

参加するメリット

各社ではさまざまなインターンシップ・仕事体験のプログラムを展開していますが、基本的には、就活での本選考と切り離して、学生に社会を知るための場を提供することを目的に行われています。インターンシップ・仕事体験に参加するだけで、「本選考が有利になることはない」ということは理解しておきましょう。

しかし、インターンシップ・仕事体験に参加した学生の大半が「インターンシップ・仕事体験は必要」と考えており、「企業のことをよく知ることができる」「自分が何をやりたいのかが見つかる」「志望企業や志望業界で働くことを経験できる」など、それぞれの目的は違っていても「視野を広げる場」として参加するメリットを感じています。現場でビジネスの仕組みを直に学び、第一線で働く社会人と接する経験は、その後に控える就活においても、必ず役立つはずです。

インターンシップ・仕事体験で得られる主なメリット

  • 仕事理解 …業務の内容が具体的にわかる
  • 自己理解 …自分の強み、適性、課題が発見できる
  • スキル理解 …仕事で必要となるスキルや専門性がわかる
  • 人脈 …目標となる社会人や、他校の学生と出会える
  • 就活準備 …エントリーシートや面接につながる実践経験が積める

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