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男性保育士さんに聞いてみました!

男性保育士の実態アンケート

保育士が「保母さん」と呼ばれ、女性の役割とされていた時代もありました。今では、性別関係なく、子どもに携われる、活躍できる環境が整いつつあり、男性保育士の数も年々増加傾向にあります。とはいえ、保育士に占める男性の割合は1割にも達しておらず、まだまだ少数派なのも事実。男性保育士の皆さんがどんな思いで保育の道を選び、現場で働いているのか、やりがいや大変なことなど、いろいろなことを聞いてみました。(調査委託先:株式会社マクロミル)

保育士へのきっかけ

Q.

保育士を目指そうと思いついた時期は
いつ頃でしたか?

それ以外の回答では、大学卒業後や社会人になってから、教員を退職してからなどがありました。

多くの保育士さんは、学生時代から保育士への道を考えていたようですが、「保育士とは別の職種に就職後、保育の道へ転職を行った」と答えた方もいました。
一般企業に就職するか、保育士になろうか悩んでいる人も中にはいるかもしれません。
そういうときは、いろんな経験をして保育士になった先輩たちの話しを聞いてみるのがいいかもしれません。

Q.

保育士を目指した理由、きっかけは何ですか?

  • 子どもが好きで、未来を担う子ども達を育てたかったから
  • 子どもの笑顔が好きだから
  • 中学生の時に職業体験で保育所を訪れて楽しかったから
  • 歳の離れた妹を世話することが多く、小学生の頃からなりたいと思っていた。
    高校時代に保育園での仕事を体験する機会があり、そこで保育士になると決意した。
  • 小学校教員を目指して教育学部に入ったが、もっと年齢の低い子どもの発達を知りたいと思い幼稚園の実習に行き、そこで、乳幼児教育・保育の魅力とやりがいを知ったことがきっかけ

保育士を目指したきっかけでは、職業体験や保育実習での経験がきっかけとなったり、学生になってから保育の仕事に魅力を感じて進路を変更したりと、さまざまな回答がありました。

皆さんも、保育士を目指そうと思ったなにかしらの理由、きっかけがあると思います。
その思いを改めて振り返ってみたり、また、保育実習など先輩たちが経験したものを体験してみるのも、新たな保育士の魅力が見つかるきっかけになるかもしれません。

園選びのポイント

Q.

保育園を探す際に重視していたポイント、
現在働いている園に、就職を決めた理由は何ですか?

一番多かった回答は、保育園を探す際に重視していたポイントでは、「給与や福利厚生がよいこと」、現在働いている園に就職を決めた理由では「通勤がしやすいこと」、といった結果になりました。事前に自分の希望に合った環境であるか園の情報をチェックしてみるのも大事でしょう。

Q.

就職活動の際に、保育士になるかどうか
悩んだことはありますか?

回答では、約4割の方が、就職活動の際に、保育士になるかどうか悩んだ経験があることがわかりました。
実際にどのようなことで悩み、それでも保育士となった理由を見てみましょう。

悩んだこと
  • 給与面での不安 
  • 将来への不安
  • 男性であることから世間の目が気になる
  • 男性は就職がしづらい職種なのではないか
それでも
保育士になった
理由
  • 自分に一番合っている仕事だと思ったから
  • やりがいのある仕事だと感じたから
  • 子供が好きで社会貢献をしたいため
  • 児童福祉法の改正により保育士が国家資格となり、
    それに伴い、男性保育士も社会に認められてきたと感じたため

主な理由では、給与面や将来への不安、また、男性であることから悩んだといった方もいました。
保育士に限らず、他職種でもその仕事につくか悩みをもった人は多くいるでしょう。悩みを少しでも払拭するためにも、実習などで実際の仕事を経験してみたり、園長先生や先輩の話を聞くことができるセミナーに参加して、より保育士の仕事を理解することが大切です。
「保育のシゴト」では、保育に関わる特集やセミナー・イベントの紹介など、様々なコンテンツがあります。ぜひ活用してみてください!

現場で感じた保育士の仕事

Q.

男性保育士ならではのやりがいは何ですか?

  • 父親目線で子どもと関わることができること
  • 力仕事や工作的な作業を任される
  • 子どもたちと一緒にたくさん遊べること
  • 男性保育士が他に少ないので、子どもたちが懐いてくれる
  • 保育士の中で勝手に作られている常識を見直すきっかけづくりができること

時に父性を発揮し父親目線での保育ができること、その他、力仕事や体力を活かした子どもとの遊びなど男性保育士さんならではの強みに、やりがいを感じている保育士さんも多いようです。
どのような保育士さんになりたいのか、子どもとどのように関わっていきたいのか、事前に理想とする保育士像をイメージしておくことも大切です。

Q.

男性保育士として日々の保育で心掛けている
ことはありますか?

  • 怒らないよう優しく接すること、威圧感を与えないようにする
  • 清潔感
  • 言葉がけの方法(声量、言葉選び)
  • 時に男性としてパワフルに接したりと、個々の子どものニーズに合った触れ合いをこころがげている
  • 男性がいる事で非常時や緊急時に安心感を持ってもらう

男性ならではのパワフルさや頼りがいを子どもたちや周囲へうまく活かせるように工夫したり、時には声量や言葉遣いで威圧感がでないように接したりと、日々心掛けていることはそれぞれあるようです。
これは性別関係なく、保育士の方たちが一人ひとりの個性や周囲を大事にしているから出来る心掛けではないでしょうか。
ぜひ保育実習や園見学で先輩保育士さんが子どもたちとどのように接しているのか、何を心掛けているのか観察してみてください。
また日々の生活のなかで周囲の人たちの個性を探して寄り添うことをしてみてください。
自分らしい保育士の姿が発見できるかもしれません。

Q.

保育士になる前と後で、保育士の仕事についての
ギャップなどはありましたか?

ギャップの有無は半々の回答結果となりました。ギャップを感じた理由では、良いと感じたもの、中には悪いと感じたものもあったようです。
先輩の話を聞いてみたり、保育実習に参加した際、保護者の方とコミュニケーションをとってみるなど、事前に保育の仕事についてシミュレーションを行っておくことで、入ってからのギャップは少なくなるかもしれません。

保育士の仕事とは

Q.

社会における保育士というお仕事に対するお考えや、
ご自身のキャリア観について聞かせてください

子どもとの関わりが常に新鮮で大人の自分が知的好奇心に満ち溢れることに感謝してます。
(49歳 大阪府)

純真な子どもの気持ちをいかにして正確に汲み取ってあげられるかを考えて毎日の成長を実感しています
(38歳 東京都)

保育士はとても大切な職業で、社会の中でも誰でもなれる仕事だとか、楽だとか思われているかもしれないが、保育士は子どもの命を守り、一分一秒気を緩められない仕事。 もう少し社会の見る目が変わってくれれば嬉しい
(34歳 兵庫県)

今後の社会を担っていく子ども達の教育というとても大切な職業なのに社会的地位が低く、業務内容が複雑で体調管理が難しい。そして給料が安いイメージが強く、目指す若者が減っていて、すぐに辞めてしまう人も多い。
(45歳 東京都)

保育の仕事の中で、やりがいや自身の成長を感じるている方が多くいました。その一方で、保育士はとても責任感のある仕事であること、そのことをもっと社会に認められるべきといった声もありました。
近年、保育士業界では、待機児童や少子化問題など様々な問題が取りざたされています。そんな中、改めて保育の仕事が重要視され、職場環境・福利厚生など働き方の改善など、問題の見直しがされてきています。
今後も保育士を取り巻く環境は変化していくでしょう。日ごろから情報をキャッチしておくと、保育士としてどういう働き方ができるのか、できるようになるのか将来を見据えて考えられるようになるでしょう。
ぜひ色んな角度から情報を収集してみてください。

Q.

男性保育士を取り巻く状況や環境で、
最近変化を感じていることはありますか?

自分が働き始めた時には、男性保育士は珍しいぐらい少なかったが、最近は周辺の保育園を見ても男性保育士が増えてきたと感じる。業界として、男性のニーズが増えるのは嬉しい。
(48歳 東京都)

最近、男性保育士が増えたことで、男性保育士に対する偏見などは少なくなってきているように感じる
(49歳 香川県)

受け入れる体制がととのっている園とそうではない園とはっきり二分化されてきたように思う。
(44歳 神奈川県)

「男性保育士さんが周りで増えてきた」という声が多くありました。以前までは、働く設備が整っていないことから、男性保育士の採用を行わないという園もありましたが、近年、受け入れ態勢も整備されて、積極的に採用を行っているようです。
希望とする園が、いまは整備がされていない部分があったとしても、今後改善していくかもしれません。
今後、その園がどのように変化していく予定なのかビジョンも含めて質問してみるのもいいでしょう。

Q.

保育士業界は今後どうなっていくべきだと思いますか?

男女問わず保育士の待遇の向上で、保育の質を上げられるようになると良いと思う。
(36歳 千葉県)

男女問わず仕事ができる環境を整えていくべき
(21歳 石川県)

男性の子育てへの参加機会増加が取り沙汰される昨今、保育への参加も同様に重要であると考えます。男性ならではの保育は必ずや子ども達に益をもたらすと確信しています。
(53歳 東京都)

保護者サービス重視が加速度的に進んでおり、子どもの「やらされている感」・「指示待ち」が進んでいる。真に子どものために必要な教育・保育を提供することができるよう、国や行政にもバックアップをしてもらいたい。
(49歳 香川県)

少子化に伴い、統廃合されていくと思う。 公立は、幼稚園と保育園の統合がますます進む。 民間私立は、生き残りのため、園児、保護者に求められる環境を創造していく必要がある。 そのためには、専門性を活かした特徴がある保育園になっていく必要があると思う。
(69歳 神奈川県)

「保育士の待遇面の向上」や、「男性が働ける環境がもっと整っていくべき」といった声がありました。昨今の保育業界の動向や現状を理解することも大切でしょう。

メッセージ

Q.

保育士を目指す学生へメッセージをお願いします!

子どもの将来をたくさん考える保育士になって欲しい。

(68歳 東京都)

給与面で将来が不安に感じたり、まだまだ女性社会の業界なので、肩身の狭い思いもすることもあるかもしれない。しかしながら、今後の日本の将来を担っていく子どもたちの支援ができるという点で社会貢献度の高い仕事なので、誇りを持って仕事をできると思う。将来一緒に働ける日を楽しみにしています!

(30歳 埼玉県)

自分達は、社会を運営するのに必ず必要不可欠な職種を誇りを持ってやるんだという使命感を抱いて保育士を目指して欲しい。 子ども達の笑顔を見ながら仕事が出来る幸せを感じて欲しい!

(69歳 神奈川県)

子ども達の輝ける未来に携わることができる素晴らしい仕事です!その分大変なこともありますが、すべては子ども達のため。子ども達からリターンがあると、大変で「やってよかった」とやりがいを感じられます。

(48歳 東京都)

保育の仕事は大変なこともありますが、やりがいや楽しさがたくさんある仕事です!
保育士を目指している思いを大切にし、ぜひ自身が描く保育士像にむけて、突き進んでいってください!

現場で働く先輩保育士さんの声を聞いてみよう!

保育の道を選んだきっかけ、現在の職場を選んだ理由や仕事のやりがいなど、
先輩保育士さんの声を聞いて保育士として働くイメージを膨らませましょう!