内定者インタビュー

「学友会」執行部の活動や高専のPR活動に積極的に参加し、内気な性格を克服したという松尾さん。第一志望の会社のインターンシップやセミナーに10回ほど参加するなど、アグレッシブに就職活動を進めていったといいます。途中、「スキルの証明になる資格を取っておけばよかった」と反省点はあるものの、ポートフォリオを作り込むことでしっかりと自己アピールを行いました。見事、第一志望の会社から内定を獲得することができた松尾さんの就職活動には、参考になることがいっぱいです。

内定者インタビュー Vol.03

大阪公立大学工業高等専門学校 松尾 祐樹さん
デジタルマーケティング支援企業 Webエンジニア職 内定
大阪公立大学工業高等専門学校
総合工学システム学科 電子情報コース
松尾 祐樹さん

在学中に一番力を入れていたことは何ですか?

打ち合わせをする様子

学生時代に頑張ったのは、「学友会」執行部の活動です。少数精鋭の組織だったので、1年生の頃からポスターやパンフレットを制作する広報課の業務を任されていました。印象に残っているのは、高専祭のパンフレットを制作したときのこと。多くの方が手に取ってくれている様子を目にしたときは、大きな達成感を味わえました。

高専の魅力を中学生たちに伝える活動も、力を入れていたことのひとつです。2年生のときには学内の在学生座談会に参加し、3年生のときには進路学習講師として母校で登壇。「松尾さんを目標にしたい」という感想文をもらったときは、とてもうれしかったです。

また、私が所属する電子情報コースは、電気・通信・情報について幅広く学べるコースですが、その中でも特に印象に残っているのは、3年生のときに取り組んだ技術倫理についての研究です。「セキュリティ技術は使い方次第で“善”にも“悪”にもなりうる」など、多くの学びを得ることができました。

就職活動を振り返ってみて、どうでしたか?

就職活動は自分の可能性を広げるチャンスだと前向きに捉え、有意義に過ごすことができました。企業情報を効率よく集めるうえで役立ったのは合同企業説明会。そこで、学生にとってあまり馴染みがない、BtoBビジネスを手がけている会社と出会えたのがメリットです。

第一志望の会社のインターンシップやセミナーには、連続して10回ほど参加し、事業や社風についてしっかりと理解を深めることができました。また、多くの社員と接することで、企業理念が一人ひとりに浸透していることがわかったのも収穫です。

ただ、資格を取得しておかなかったことについては反省しています。「ITパスポートや基本情報技術者試験の資格があれば、客観的にスキルを証明できたのに…」と、後悔しました。その代わりに頑張ったのは、ポートフォリオとして提出したWEBページの制作です。デザイナーや写真家のホームページを参考にしながら、見やすいレイアウトを組むのはもちろん、裏側のコーディングもプロ同様の記述になるように工夫しました。

就職活動中につらかったことは何ですか?

PCに向かう様子

第一志望の会社に対する想いを、言語化するのに苦労しました。何度もその会社のイベントに参加していたので、志望理由をスムーズに伝えられる自信はあったんです。ただ、一次選考を通過した段階でも、感覚的な内容を具体的な言葉に落とし込めていませんでした。

そんな私に手を差し伸べてくれたのは、その会社の採用担当者さんです。最終面接の前に面談の場を設けてくださり、「面接はマッチングの場なので、素直に自分をアピールすればいい」とアドバイスをくれました。その一言をきっかけに、会社受けしそうなことではなく、自分が伝えたいことを中心に志望理由などを考えるように。そこから、会社のカルチャーにフィットしそうな経験を深掘りし、紐付けていきました。

最終面接の前には、自分でも納得のいく“面接の準備シート”が完成。主に「学友会」での活動をアピールしたのですが、最終面接で接した社長からも興味を持ってもらうことができました。

入社予定の企業を選んだ決め手は?

就職活動では、“ユーザーとの距離が近いIT関連会社”に絞って企業研究を進めていました。そんな中、3年生のときに参加した合同企業説明会で出会ったのが内定先の会社です。クライアントへの価値提供と社会課題の解決を両立させる「CSV経営」というアプローチを初めて知り、興味をそそられました。

企業理念が社員に浸透していたほか、ミッションを全社員で共創する取り組みが行われていた点も、魅力に感じた理由のひとつです。また、会社がコアバリューとして掲げている「貢献」「挑戦」が、学友会での活動を通じて身についた価値観と合致しており、社風が自分に合いそうだと思ったことも、入社を決めた理由です。

そのほか、高専出身の社員との交流の場を設けてもらえたのも印象的でした。入社2年目で大きなプロジェクトを任されていると聞き、高専出身者の活躍を知ることができたのは、入社にあたっての安心材料となりました。

後輩に向けてメッセージをお願いします

談笑する様子

就職活動では、どれだけ準備しても準備しすぎるということはありません。ですから時間が許す限り、念入りに情報収集やリサーチを行いましょう。気になった話題を、SNSやネットニュースで調べるといったところから始めるのでもOK 。私には普段からそういった習慣があったので、初めて耳にした企業でも、質問する話題に困ることはありませんでした。

また、目指す方向性が定まっていたとしても、幅広い業界に目を向けてみることが大事です。私はIT関連会社に絞って就職活動を行っていましたが、他の業界の説明会にも積極的に参加していました。そうすることで、ITに注力している不動産会社など、他業界でもやりたい仕事ができるということを知ることができました。

そのほか、自分一人で考え込むのではなく、家族や友人、担任の先生など、いろいろな人を頼るようにしましょう。客観的なアドバイスを聞くことで、きっと自分の視野を広げることができると思います。

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