公務員をめざす学生のための就活の進め方

国家公務員と
地方公務員の違い

INDEX

公務員の種類と構成部門

次に、公務員の種類と職種を見ていきます。
公務員には、大きく分けて「国家公務員」と「地方公務員」の2つがあり、採用先もそれぞれ異なります。

国家公務員の採用先は、立法、司法、行政という政府の根幹を支える国の機関です。これに対し、地方公務員の採用先は、採用された地域に密着した行政サービスを行う地方自治体です。

国家公務員の主な職種と仕事

国家公務員は、各省庁やその関連機関などが管轄する国の公務を担い、日本全体を支えるような仕事に就きます。就職が決まったら、さまざまな省庁や職種でスペシャリストとして活躍します。現在、約58万6,000人いるという国家公務員の職種は、国の機関である省庁で働く給与法適用職員と呼ばれる一般職と、自衛官を中心とした防衛省職員である特別職で大半が構成されています。そのほかには少数ですが、大臣や大使、裁判官、国会議員といった特別職や、検察官などの一般職があります。

地方公務員の主な職種と仕事

地方公務員は、都道府県や市区町村の自治体で住民を支える仕事に就きます。現在約273万9,000人いる地方公務員は、都道府県庁や市区町村の役所・役場、教育部門(学校、幼稚園、保育園など)、警察部門、消防部門で働く一般職と、選挙で選ばれる自治体の首長、議会議員などの特別職で構成されています。一般職での採用をめざす人が受ける地方公務員採用試験は、上級(大学卒業程度)、中級(短大・専門学校卒業程度)、初級(高校卒業程度)と難易度別に分けられています。

なお、2022年卒の先輩学生に「どの公務員を希望していますか」と聞いたところ、「地方公務員(市区町村)」が67.0%、「地方公務員(都道府県庁)」が52.1%、「国家公務員(一般職)」が29.1%、「国家公務員(総合職)」が17.8%、「警察官」が11.6%という結果でした。地方公務員希望者の方が国家公務員希望者より多いという結果になりました。

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