産業界や経済界などで話題になっている6つのトピックスを取り上げ、業界地図にまとめました。あらゆる分野で注目を集める企業がわかるだけでなく、就職活動のさまざまな場面で見聞きするキーワードもたくさん登場します。

衣食住に関わるさまざまなモノを作る製造業のことを、メーカーといいます。メーカーでは、原材料などを加工して製品を開発・生産します。企業数も多く、国内最大の業界です。耐久消費財や生活用品、原料・部品、機器・機械など、その種類は多様です。

商社は、メーカーと小売をつないでモノを流通させます。あらゆる分野の商品を扱う「総合商社」と、特定の分野の商品を扱う「専門商社」に分かれます。総合商社は資源開発や成長企業への出資などの投資事業も盛んです。

流通や小売は、メーカーや卸売業者から仕入れた商品を消費者に販売します。百貨店やスーパーマーケット、コンビニエンスストア、専門店などのほか、近年ではインターネット販売が急増しています。

お金を動かして必要としている人や企業などに供給する金融。経済活動の中心となるお金を扱う業界です。預金や融資などを行う銀行、株式売買などを仲介する証券、生命保険や損害保険などを扱う保険などがあります。

サービスは、ホテルやレジャー、教育など、私たちの日々の生活を豊かにする、形のないモノを提供します。一方、「基盤」を意味するインフラは、電力やガス、鉄道や航空、物流などを指します。

ソフトウエアや通信は、必要とされる情報に付加価値をつけて提供します。情報機器の操作システムであるソフトウエア、情報をやり取りする通信、情報やニュースを配信するインターネットなどがあります。

マスコミは、世の中の情報を多くの人に伝達します。紙面で報じる新聞、電波を使うテレビ・ラジオのほか、書籍や雑誌などを発行する出版、商品やサービスなどの情報をメディアで発信する広告があります。

官公庁は、国と地方公共団体の役所を指し、国家公務員や地方公務員によって運営されます。一方、公社は国の全額出資による特殊法人、団体は営利を目的としない社団法人、財団法人、NPO法人などがあります。