最高のクオリティと感動を届けるために。 独自の福利厚生について聞く前に、まずはどういう会社かをもう少し詳しく紹介します。じつは、国内で開発されるスマートフォンゲームの多くはIP(Intellectual Property=知的財産)といわれるアニメや小説ほか、すでに世の中にあるキャラクターなどを利用するケースが主流とのこと。一方、バンク・オブ・イノベーションでは設立当初から「クリエイティブで差別化を図る」と決め、ゲームの要となるキャラクター開発から自社で手掛け、企画、制作、運営まで一気通貫で行っているそうです。さらに、競合する他社の作品と明確に差別化できなければリリースしないという徹底ぶり。3Dが主流の中、2Dの世界観を大切にしているのもその表れだと話してくれました。 また、一般的にはスマートフォンゲームの開発は1本あたり2〜3年と短期間かつ、数多のタイトルから1本のヒット作を出すのも至難の業という業界の常識がある中、バンク・オブ・イノベーションのものづくりの思想はまったく異なります。たとえば、リリース以来、世界中で大ヒット中のメメントモリの開発期間はおよそ5年。もちろん、メメントモリの経験により、今後の開発期間は半分くらいになるだろうとは言うものの、やはり長い年月をかけて、最高のクオリティと感動を世の中に届けることこそ、この会社のものづくりに対する強い思いなんだとか。そして、その独自の思想を支えているのが、社員の大半を占める優秀なクリエイターたち。「だからこそ、ものづくりに専念できる環境づくりは、我が社にとって最優先事項なんです」とY.K.さんは話します。
昼食補助というより、昼食無料! では、「クリエイターのため」をとことん考えて誕生した福利厚生を紹介していきます。まず、思わず「うらやましい〜」と声が出るのが、昼食補助。なんとこちら、全額会社負担でランチが食べられるというもの。もう補助じゃないですよね、昼食無料です。「近隣の2カ所の飲食店にお願いして、ランチタイムに食事を提供してもらっています。社員だけでなく派遣社員、アルバイト、業務委託の方も全員対象」となんとも太っ腹な制度です。平均で7割ほどのメンバーが利用し、さまざまな補助の中でもダントツの人気を誇っています。「日替わりでいろいろなメニューがあり、ランチが楽しみです。一人暮らしのメンバーはとくに利用率が高いですね」と自身もよく使っているY.K.さん。クリエイター陣はとくに仕事に没頭すると食べるのも忘れてしまう人やパパッと簡単にすませてしまう人が多いのだとか。「栄養のあるものをしっかり食べて、健康でいてほしいですし、食費が浮いた分、良いものを見たり、聞いたり。自分へのインプットに費やしてほしいんです」と昼食補助に込めた思いを教えてくれました。ちなみに、経営陣も「メンバーが健康で働き、クリエイティブに集中できることが、作品のクオリティにも表れています。安い投資だと思いますね」とまさに日本中に広まってほしい考え方です。
花粉症手当や、業務の細分化も。 そして、ここまで社員のことを思うのかという福利厚生が、花粉症手当です!この言葉を聞くだけでムズムズする人もいるかもしれませんが、クリエイターだって同じ。「花粉症の時期は集中力が削がれますよね。しっかり対策して、クリエイティブに集中してほしいんです」とY.K.さん。同社では花粉症の治療費や薬代、ティッシュ、マスクといった衛生用品まで、会社が負担してくれるそうです(上限あり)。本当に徹底しています。また、福利厚生だけでなく、人材育成においても社員を大切にする仕組みづくりに挑戦している同社。Y.K.さんの話では「たとえば、同じデザイナー職でも人物、動物、架空の生き物、風景、さらにそれらに動きをつけるデザイナーなど、10以上の役割に細分化しています。一人ひとりの希望に添いつつも育成の過程で個々の適性を判断し、各自の得意分野を伸ばせるよう取り組んでいるのです。業務の細分化は、その他の職種でも同様ですね。それぞれが自分の得意分野を持つことで、競争が厳しいゲーム業界でも長く活躍できますし、会社としても個々の強みを活かすことがクオリティの向上につながります」とのこと。まさにWin-Winの関係です。
伸びしろしかない環境で、自分も成長! 「人への投資は惜しまない」というバンク・オブ・イノベーション。同社は現在、成長の真っ只中だそうです。「エンタメ業界で、完全自社制作という環境もなかなか体験できるものではないですし、すでに“ヒットの法則”が当社にはあるので、この先もかなりの確率でヒット作に携われ、やりがいも大きいはずです。また、ベンチャー企業の成長フェーズは、誰もが体験できることではありません。挑戦を望む方にはチャンスがある場所ですし、実力があれば若くてもどんどん大きな仕事を任される、完全実力主義の会社です」。最後にどんな人が向いているかを聞くと、「向上心があり、粘り強く自己研鑽できる人なら、お席はいつでも準備万端です。ぜひお待ちしています」とのこと。社員のことを思い過ぎる福利厚生や人材育成。どの会社なら、仕事に集中できるかという視点で会社を探すのもありかもしれません。