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就活Q&A 焦らずに「軸」固めて
就職活動の早期化が指摘される中、3月からの動き出しでは遅いのではと不安を抱える就活生も多いはず。今から本格的に就活を始める学生の疑問に、企業の人事・採用に詳しい人材研究所の曽和利光社長が答える。目指す企業によっては早めの行動が不可欠だが、焦らずに自分の「軸」を固めること、面接やエントリーシート(ES)の伝え方を考えることが大切だ。就活にSNSを使うのなら、上手な活用を検討したい。

PROFILE
人材研究所 社長曽和 利光氏
企業人事部へのコンサルティングや新卒・中途採用の就職活動者に向けた情報発信を各種メディアで行う。
Q1:3月には就活を始めていないと遅い?
A:マイナビの調査によると、3月上旬時点で就職先を決めている学生は3割に満たず、大半はまだ活動中といえるので、後れを取っているわけではありません。就活の早期化が指摘されますが、大多数の企業では3月以降に採用活動が始まるため、むしろこれからの時期が重要です。
また、現在は求人倍率が2倍近く、学生が強い「売り手市場」です。多くの企業では採用目標数が埋まらず、秋ごろまで採用活動を続ける傾向にあるため、焦る必要はありません。むしろ、学業やサークル活動、アルバイトなどを頑張っている学生こそ採用したいと思っている企業では、秋ごろから活動を始める学生を狙い撃ちしている企業もあるくらいです。
ただし、大手企業や人気企業を目指すなら早めの準備が必要です。ゴールデンウイーク(GW)ごろには採用を終了してしまうこともあるため、今のうちにスケジュールだけでも確認しておきましょう。
Q2:就活の「軸」ってなんだろう?

A:採用面接やESでは、やりたいことや、やりたい仕事といった就活の「軸」を聞かれると思います。「軸」とは、就活で自分の希望に優先順位をつける際の価値基準と考えてください。成長か安定か、企業規模や報酬水準、労働時間、知名度など、人によって基準は異なります。人材各社の調査では、「成長できるか」「安定しているか」「給与が多いか」などが本音になっているようです。一般的に、安定や給与面を軸とする人は大企業を目指し、成長を軸とする人はベンチャー企業を目指す傾向にあります。ただし、企業側からすると、福利厚生などの待遇面よりも、仕事や事業にまつわる軸のほうが受けが良いのも事実。企業に伝えるべき内容かどうかは、よく精査しましょう。
また、昨今は就活生1人当たり平均2〜3社の内定を得ているため、「最後の1社を選ぶ軸」も必要になってきます。おすすめは「最も自分を高く評価してくれる企業に行く」「最も成長しそうな企業に行く」という軸です。前者は社内で活躍できる可能性が高く、後者は同じ頑張りでも企業の成長によって報われる程度が高くなると考えられます。
Q3:長く働く姿勢をアピールすべき?
A:厚生労働省「雇用動向調査」によると、2023年の離職率は15・4%となっています。これは企業からするとやや高く、多くの企業では定着や離職防止のための人事施策が講じられています。採用においても、なるべく「辞めない人」を採りたいという企業は少なくありません。そのため、長く働きたいという思いがあるなら、それをアピールすることでプラスに働く可能性は高いといえます。
一方で、チャレンジ精神を求める企業も多く、1つの企業に長く勤めたいという思いが、裏目に出るケースもあります。「寄らば大樹の陰」という言葉のように、消極的な理由で企業にぶらさがろうとしているのでは、とマイナス評価になるかもしれません。長く働く姿勢をアピールする際には、「なぜこの企業で長く働きたいのか」を明確に伝えましょう。例えば、「御社は事業領域が幅広く、コア技術を中心としながらも、社会のあらゆる場面で活躍できると考えているため」などと伝えられれば、相手も「そういう理由であれば、長年にわたって自社で活躍してくれそうだ」と納得してくれるでしょう。
Q4:企業のSNSはチェックしたほうがいい?

A:ほとんどの企業はX(旧ツイッター)やインスタグラムの公式アカウントを持っています。また、ベンチャー企業などでは採用担当者が個人名でSNSを運用し、フォロワーを集めて、インフルエンサーのような活動をしている場合もあります。個人名で運用している人、あるいは匿名でも個人で運用している人のほうが、現場のリアルを伝えてはくれるでしょうが、SNSの情報がすべてではないので、情報収集ツールの一つであるという認識で参考程度にしておくのがいいでしょう。
反対に、内定を出す出さないくらいの段階になってくると、自社に応募してきた就活生のアカウントをチェックする企業もあります。非常識な投稿をしていないかなど、チェックされていると思ってもよいかもしれません。
企画・制作=日本経済新聞社Nブランドスタジオ
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