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就活データ
- 志望業界:商社、製造、
運送(海外営業・マーケティング職軸) - インターンシップ参加:5社
- 説明会参加:約30社
- ES提出:約100社
- 面接:1次面接:約40社 /
最終面接:5社 - 内定:5社
きっかけは日系企業への就職。自分の価値をさらに高めるための日本留学
私は台湾で専科学校を卒業した後、台湾に拠点のある電力設備関連の日系企業で働いていました。とても充実していましたが、働いていた会社が日系企業ということもあり、専門知識も必要であるため、この会社でもっと上のキャリアを築くには、大卒以上の学歴が必要でした。専科学校卒の最終学歴は、日本では短大卒の扱いになるのです。そこで、大学進学について考えました。私は小学生の頃から英語を勉強していたので、英語を使って海外に出るという選択肢もありました。しかしすでにできる英語圏へ行くよりも、当時働いていた企業が日系企業ということもあり、キャリアを築く上では「日本語」を学ぶ方が自分の武器になると考えました。日本は台湾からも近く、家族も安心してくれるという現実的な判断もあり、日本での大学進学を決めました。私にとって留学は、単なる思い出を作るためのものではありませんでした。日本で学び、日本で働くことを前提にした、いわばキャリアへの投資でした。日本で語学学校を卒業後、大学選びでは東京などの都市部の有名大学も合格しましたが、生活と将来を考えた結果、奨学金を取ることのできた岡山県に進学を決めました。私が日本へ出発するとき、父は空港で「もう会えないかもしれない、それくらいの覚悟で行け」という厳しい言葉を贈ってくれました。その瞬間から、私の中に「失敗したら国に帰ればいい」という選択肢はなくなりました。日本で就職して生きていくことは、決して簡単なことではありません。だからこそ、最初の段階で「自分は何のために日本に来たのか」という目的をはっきりさせ、心を決めることが必要です。この「退路を断つ(逃げ道を作らない)」という覚悟が、その後に私がぶつかる様々な壁を乗り越えるための、一つの励みになりました。
最初の就活は失敗。「日本の就活」がわからなかった挫折?
大学3年生から就職活動を始めましたが、最初の就職活動は想像以上に厳しいものでした。当時の日本の就職活動は、今のようにオンラインでほぼ対応できるものではありませんでした。100枚の履歴書をすべて「手書き」で書きました。面接に進めば交通費もかかります。留学生にとって、生活費と就活費用の両立は簡単ではありませんでした。ですが一番の問題は、お金や体力ではありませんでした。約100社の企業に応募し、結果はほぼ全滅だったのです。「日本の就活のやり方そのものを理解していなかった」ことが、最大の原因でした。「日本の企業に入りたい」という気持ちだけで、日本の就活特有の型(スタイル)やルールを理解していなかったのです。最大の壁は、面接官が発する「言葉の裏にある意図」でした。日本の面接官はストレートに質問してきません。例えば「あなたの長所と短所は何ですか?」という質問に対して、当時の私は「良いところ」と「悪いところ」を単純に答えるだけでした。しかし、面接官が知りたかったのは、性格の紹介ではなく「その長所を仕事でどう活かすか」「短所にどう向き合っているか」という核心的な部分でした。心の隅に「私は外国人だから、これくらい(の日本語)で許してくれるだろう」という甘えがありましたが、その姿勢では通用しなかったのです。
やり方を変えて挑んだ就職活動は成功!その理由とは?
最初の失敗をふまえ、就職活動の戦略を変えました。結果として、大手企業5社から内定を得ました。まずインターンシップの活用方法を変えました。単なる会社見学ではなく、人事の方に自分の印象を残すための場だと考えました。グループワークでは、完璧な日本語を話そうとするのではなく、「恥を捨てて、誰よりも先に発言すること」を意識しました。「私は外国人だから日本語が完璧ではないけれど、意見はしっかり持っています」という姿勢をアピールしました。それにより、後に面接官となる方々の記憶に自分の印象を残すことに成功しました。もう一つ変えたのは、準備の量です。日本人の学生と同じ準備量では採用されるのは難しいと考え、倍以上の時間をかけて企業を調べました。業界や会社の概要を調べるだけでなく、「この会社に入ったら、どの部署で、何をしたいのか」まで具体的に考えました。その内容を、一次面接の段階からはっきり伝えるようにしました。私が大手企業を狙ったのは、外国人向けの採用情報が豊富にあり、戦略を立てやすかったからです。情報の多いフィールドで、誰よりも準備をして内定を目指すという作戦です。その結果、運よく狙っていた大手企業5社から内定をもらう事ができました。謙遜ではなく、私は運が良かったと思います。その運の良さは、「行動量」から来ています。自ら情報を探し、人より多く準備し、人より多く行動しました。私の就活経験を通して感じたのは、日本での就職は日本語能力だけで決まるものではないということです。やり方を理解し、準備し、行動する。そのことで結果を大きく変えることができました。
「外国人」という枠を超えて。本気で向き合う人に、日本はチャンスをくれる場所
現在は商社の海外営業として、主に中国やフィリピン、インドネシア、インドなどから原料を調達し、日本のメーカーや自治体へ資材を届ける役割を担っています。海外営業は華やかに見えますが、実際は非常にタフな仕事です。月に1〜2回は出張があり、一度日本を出れば1週間から10日間、時には複数の国を連続で回ります。出張そのものよりも大変なのは準備です。現地企業について調べ、過去の取引や背景を確認し、何度もやり取りを重ねます。準備には数か月かかることもあります。特に印象深いのは、パキスタン国境近くのインドへ行った際のことです。移動に17時間かかった上に、現地では不眠不休で48時間連続で仕事を続けました。完璧な語学力よりも「何としてもやり遂げる」という覚悟でぶつかった結果、契約と信頼を勝ち取ることができました。相手国のリーダーから「ビジネスとは関係なくプライベートで来た時も、私たちが案内しますよ」という言葉をもらいました。日本で働き始めて感じるのは、職場では国籍よりも「その人自身」が見られるということです。成果を出し、信頼を積み重ねれば、「外国人だから」という理由で評価が変わることはほとんどありません。そして海外営業の仕事では、前に出る姿勢や自分の考えをはっきり伝える力が、そのまま強みになります。日本で働くことは決して楽ではありません。それでも、本気で選び、本気で向き合った人には、きちんとチャンスが返ってくる場所だと、私は実感しています。
日本で働きたい留学生に、先輩からのアドバイス
就職活動は、待っていれば誰かが声をかけてくれるものではありません。説明会やインターンシップ、面接も、自分から動いた人にしか次の機会は来ません。早く動き、たくさん挑戦することが結果につながります。
外国人であることを理由に遠慮したり、甘えたりしても評価は上がりません。面接では「外国人」ではなく、「一人の応募者」として向き合う意識が必要です。
企業側の立場で考えると、外国人の採用に不安を持つ企業もあるかもしれません。その不安を払拭するためには、企業研究や自己分析を日本人学生の倍以上の熱量で行い、圧倒的な準備で差をつけましょう。
「日本語が下手だから」と恥ずかしがって発言を控えるのが一番の失敗 。言葉が完璧ではなくても、自信を持って自分の意見をぶつけ、面接官に印象を残しましょう。
100社受けて全滅しても、それは人生の終わりではない。なぜ落ちたのか、自分の戦略のどこが間違っていたのかを冷静に分析し、やり方を変えて再挑戦すれば、必ず道は開けます!
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