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    ~資格やキャリアステップについて~

無資格未経験からでも
活躍できる!
はじめての福祉業界

現在の日本では数少ない成長市場で求人需要が高く、各事業所は無資格未経験の人を含めて若い皆さんがのびのびと活躍できるように環境整備を進めている――それが今の福祉業界の姿です。「福祉の世界で働く」という選択肢を検討する材料として、押さえておいてほしいポイントをご紹介します!

介護職はどんな仕事?

介護職は、介護施設や在宅で生活する介護サービス利用者の身体介護や生活支援を提供する仕事です。身体介護とは、生活する上での動作・行動(移動、移乗、食事、入浴、排泄など)について、本人が自力でできない部分をサポートすることを指します。また、生活支援とは、家事や身の回りの用事(掃除、洗濯、料理、食料品や日用品の買い出し、薬剤の受け取りなど)について、本人が自力でできない部分をサポートすることです。

介護職は、無資格でも従事することができる上(有資格者でなければできない仕事、有資格者の指示・監督を受けなければできない仕事もあります)、求人需要が高く引く手あまたです。もちろん、社会に欠かせないエッセンシャルワーカーであるという誇りややりがいも得られるでしょう。

マイナビでは、福祉業界に興味がある全学部・全学科の学生さんを対象に合同説明会を開催しているので、少しでも興味があればのぞいてみてください!

介護人材のニーズは高まるばかり!

福祉業界は、今の日本で需要が伸び続けている数少ない業界の一つであり、成長市場として将来性は申し分ありません。介護人材のニーズも高まるばかりで、2019年度(令和元年度)には約211万人だった介護職員を、2040年度には約280万人(+約69万人)にまで増やす必要があると推計されています(図1)。職員の育成に力を入れ、無資格未経験者が戦力になるまで丁寧にサポートする職場も増えています。つまり、介護職を志望する人は経験やスキルに関係なく歓迎されるのです。学生さんはもちろん、別の業界で働いてからキャリアチェンジする人にも挑戦しやすい業界だといえるでしょう。

高齢社会を迎えて、他の業種でも高齢者への対応が重要な課題となり、対応の質が業績に影響を及ぼすようになっています。特に、接客スキルの向上やバリアフリーの知識が求められるサービス業や建築業などでは高齢者対応が必須となるため、介護関連の有資格者の知見が求められることもあるようです。

図1 介護職員の必要数

介護職員の処遇改善策で給与アップ!

介護人材の確保と育成を後押しするためには、待遇の改善(=給与アップ)も欠かせません。そこで国は、介護職員処遇改善加算や特定処遇改善加算、ベースアップ等支援加算という制度を設け、現場で働く介護職の本来の給与に一定額を上乗せする措置を取っています(図2)。

介護事業所がこれらの加算の対象となるためには、職員の働く環境を整備しておく(キャリアパス要件や職場環境等要件をクリアする)ことが求められます。厚生労働省の調査によれば、すでに全国の介護事業所の約9割が介護職員処遇改善加算の対象となっており、これらの職場を入職先として選べば、働きやすい環境が整っている上に給与も高いと、まさにいいことずくめだといえます。

図2 処遇改善に係る加算全体のイメージ(令和4年度改定後)

介護ロボットで身体的負担を軽減!

介護の仕事には利用者さんの身体介護をはじめとした肉体労働としての側面もあり、年齢を重ねるにつれて職員に身体的負担が重くのしかかるといわれてきました。しかし、近年では国が介護ロボット(ロボット技術が応用され、利用者さんの自立支援や介護者の負担の軽減に役立つ介護機器)の開発支援に乗り出しており、その普及が進めば介護職の身体的負担はかなり軽くなるでしょう。

介護ロボットにはさまざまな種類がありますが、例えば「ロボット技術を用いて介助 者のパワーアシストを行う装着型の機器」「高齢者等の外出をサポートし、荷物等を安全に運搬できるロボット技術を用いた歩行支援機器」「ロボット技術を用いて浴槽に出入りする際の一連の動作を支援する機器」といったものが開発されています。また、物理的なサポートをするもの以外に、利用者さんの見守りやコミュニケーションをサポートする介護ロボットもあります。

福祉業界におけるキャリアプランとは?

福祉業界では、キャリアアップの階段が明確に設定されており、実務経験と資格取得によりステップを上っていくことができます。また、人材獲得だけでなく人材育成の重要性も広く認識されており、資格取得のサポートが充実している職場が多いことも福祉業界の特徴の一つです。

例えば、無資格から介護福祉士をめざす場合は「介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士」という階段があります(図3)。介護職員初任者研修は、130時間の研修を受講し、修了試験に合格すれば資格取得できます。合格率が極めて高く、真摯に臨めばハードルは低いといえるでしょう。この資格を取得することで身体介護業務を行えるようになり、訪問介護員(ホームへルパー)としても活動できるようになり、介護職の本格的スタートを実感できるでしょう。

また、介護福祉士資格取得後は、さらに認定介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)をめざすことも可能です。資格を取得すれば、多くの職場で資格手当が加算されるため、経済的なメリットも生じます。 将来のビジョンを明確に持つことは、職場を選ぶ上でも、長く安定して働き続ける上でも極めて大切な心がけです。「どうしてこの仕事に就こうと思ったのか」「どんなことをやりがいに感じるのか」「どんな将来をつかみ取りたいのか」といったことをじっくりと考え、この初心を忘れずに未来へ向かっていきましょう!

図3 介護職のキャリアステップ
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