歯科衛生士
国家試験攻略法

歯科衛生士国家試験の合格率は他の医療系国試に比べてもかなり高い水準にありますが、だからといって対策をないがしろにすると涙を飲むことにもなりかねません。まずは試験の概要を知り、効果的な準備を抜かりなく進めて、無事に合格をつかみ取りましょう!

試験の概要

試験の概要

歯科衛生士国家試験は、合格基準に達した受験者について歯科衛生士の業務を行う資格があると認定する資格試験です。試験会場は全国に設けられますが、試験内容は「歯科衛生士国家試験出題基準(令和5年版)」(厚生労働省)に基づく共通のものです。この出題基準は定期的に見直され、時代の要請を踏まえた試験になるよう配慮されています。

受験資格

  • 文部科学大臣の指定した歯科衛生士学校を卒業した者
  • 都道府県知事の指定した歯科衛生士養成所を卒業した者
  • 外国の歯科衛生士学校を卒業し、又は外国において歯科衛生士免許を得た者で、厚生労働大臣が前2号に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めた者

例年のスケジュール

  • 9月上旬:歯科衛生士国試施行の公表
  • 9月下旬:各学校への願書配布
  • 1月上旬~:願書提出(※期限は受付開始から約2週間)
  • 2月下旬~3月上旬:歯科衛生士国試本番
  • 3月下旬:合格発表

歯科衛生士国家試験は、合格基準に達した受験者について歯科衛生士の業務を行う資格があると認定する資格試験です。試験会場は全国に設けられますが、試験内容は「歯科衛生士国家試験出題基準(令和5年版)」(厚生労働省)に基づく共通のものです。この出題基準は定期的に見直され、時代の要請を踏まえた試験になるよう配慮されています。

試験の形式

  • 問題数:220問(午前110問/午後110問)
  • 試験時間:5時間(午前2時間30分/午後2時間30分)
  • 問題形式:四肢択一または四肢択二
  • 解答形式:マークシートのみ

歯科衛生士国試では、四肢択一または四肢択二の問題について「正しいもの」または「誤っているもの」を解答します。当然、四肢択一より四肢択二の方が難易度が高くなりやすいですが、近年は四肢択二の割合が増えつつあるので注意が必要です。また、写真や図表などの視覚素材を使った問題が増加傾向であることも押さえておいてください。

試験時間が5時間で問題数が220問ということは、単純計算で1問当たり約1分20秒で解答しなければなりません。問題ごとに解答するまでのスピード感や全体を通しての時間配分に慣れておくためにも、過去問演習や模擬試験は重要だといえるでしょう。

国家試験に向けた学習のコツ

1.過去問で頻出のポイントは第一に押さえよう!

歯科衛生士国試では、過去の出題に類似した問題がたびたび登場しています。重要なポイントだからこそ、手を変え品を変えて出題されるともいえます。まずは国試に出題された実績のあるポイント(特に複数回出題されたもの)を押さえることが、効率的な対策につながるでしょう。過去問題集によっては、こうした重要ポイントに関連する問題をまとめてあるものもあるので、上手に活用してください。

2.問題ごとの難易度にも注目!

歯科衛生士国試では、「他の受験生が解けない問題に正解する」よりも、「他の受験生が正解する問題を落とさない」ことの方が重要です。過去問題集によっては、問題ごとに難易度が記載されているので、まずは難易度が低い(=正解率が高い)問題を確実に正解できるようになることを意識して勉強を進めてください。

3.「教科書→過去問」より「過去問→教科書」の流れを!

教科書は勉強の基本ですが、当然のことながら多くの知識を網羅するように作られているため、それらを幅広く学んでから国試対策に取り組むのでは時間がかかってしまいます。むしろ国試対策としては、まず過去問に取りかかり、そこで分からないこと、確認したいことが出てくるたびに教科書に戻る……という流れで進めた方がよいでしょう。

歯科衛生士国試は専門職として社会に出て通用するかどうかの基礎力を測るものであるため、学生のうちにしっかりと取り組んでおくことが将来の自分の助けとなるはずです。そうした長期的な視野を持ち、「今しかできない」勉強に臨んでください!
(本コンテンツは2024年10月時点での内容となります)

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