射出成形品取出ロボット業界でリーディングカンパニーとして走り続けるユーシン精機。
最後発ながら世界シェアNo.1(富士経済調べ/売上ベース2015年度推計)の同社に隠された原動力をご紹介しよう。

ユーシン精機の歴史=新たな技術の成功と失敗の積み重ね

同社が躍進した理由の一つが「技術力」である。設立45年ながら他社には無いモノ・サービス・技術を創り出し、ユーザーのニーズに応えてきた。その道のりは決して平坦ではなく、成功と失敗を繰り返し、今日の同社へと繋がる。

革新ある技術


創業者の格言

創業者が残した言葉の一つに「できない、無理だ、は出発点」という言葉がある。これは、一つの考えで満足をするのではなく、粘り強くものごとに取り組み、考え抜くというポジティブさと革新ある技術を創造したいという強い想いが込められている。

業界初・世界最速の技術紹介

業界のスタンダードを創造

同社が取出ロボット業界に参入した当時の主な動力はエアシリンダーだった。エアシリンダーは安価である反面、速さと正確さには限界がある。そこで創業者はサーボモータを使用した取出ロボットの開発に着手し、1989年に業界初のサーボモータ駆動機を発売。現在、サーボモータの使用は業界のスタンダードとなっている。

取出タイム世界最速0.069秒(当社調べ)

当時0.6秒で取り出していたCDやDVDといったディスクの取り出しスピードに、業界等から0.25秒へ短縮して欲しいとの要望があった。そこで同社ではスピードアップのためにモータのサイズをアップするのではなく、アームの軽量化を図ることで同じサイズでもより速く取り出すこと(0.069秒)に成功した。

私たちの生活との関わり

現代の消費を支える、縁の下の力持ち

同社の創り出してきた業界初や世界最速はユーザーの生産性向上に大きく寄与するだけでなく、消費者により良い製品をより安価で提供することを可能にした。例えば、光ディスク取出ロボットの取出スピードの高速化は記録用メディアの製造コストを下げ、より低価格で消費者に提供できるようになった。また、直行ロボットでは実成形において取出タイム0.27秒(最速)まで短縮されており、生活用品を中心にプラスチックを使用した様々な製品で利用されている。


大学との産学連携


さらなる技術革新を目指して

「産」と「学」の垣根を超え、新たな価値の創出へ

高い技術力の背景には、自社独自の開発はもちろんだが、大学との共同研究も技術力を高める一助となっている。例えば、「最適設計を用いた軽量で剛性の高い機体設計の研究」や、「プロダクトデザインを拡張したロボット設計手法の研究」、「振動伝達の予測のための数学モデルの構築」などである。こういった研究を関西圏の大学と共同で行っている。


積み上げた数々の実績


受賞歴・その他実績

日本機械学会賞(技術)

日本機械学会賞は1958年から続く歴史ある賞であり、日本機械学会賞(技術)は受賞枠が毎年8件と狭き門である。そのような中、同社では2011年度には構造最適化技術を用いたロボットの開発で初受賞し、2018年度には振動制御技術を用いたロボットの開発で2度目の受賞となった。

優秀省エネ機器・システム表彰
(日本機械工業連合会会長賞)

一般社団法人日本機械工業連合会が1980年度より、省エネルギー効果の著しい産業用機器やシステム全体として省エネ効果を発揮するような新しい取り組みを開発・実用した企業等を表彰している。同社でも2度(2012年度・2018年度)日本機械工業連合会会長賞を受賞しており、生産性だけでなく省エネルギーに対する継続的な取り組みに対しても評価いただいている。

新たな技術を積極的に活用、ユーシン精機はさらに進化する

同社ではこれまで射出成形品の生産性向上に努めるべく、他社に先駆けたサービスや技術を展開してきた。今後もその時の最先端技術を活用し、ユーザーの生産性向上に貢献するべく、ミライに向けた開発を進めている。

ミライへの一歩


AI・Iotの活用

現在、同社では次世代を見据えてIoTやAIを積極的に活用している。 IoTでは2017年にリリースした同社独自のサービス「INTULINE」を前後工程で使用されている機械や装置に組み込むことで「工場の見える化」を実現しようと接続協賛企業9社とメーカー間の垣根を越えて取り組んでいる。 またAIでは、これまでの修理履歴を深層学習(ディープラーニング)させることにより経験の浅いサービスエンジニアの補助ツールとして使用するなど、IoTによって得られるデータを活用し、「壊れる前に直す」ことでお客様の更なる生産性向上に寄与できるよう開発に取り組んでいる。