エピソード

トイレで不意にかけて
くださった言葉

ツクイ福島鎌田
(福島)
是行 咲さん

入社して1年を迎えようとしていたころ、日々の業務はなんとかこなせるようなったのですが、自分にこの仕事は向いているのかな・・・・・・と、ちょっと迷いが生じていました。そんなある日、認知症のお客様をトイレにご案内したところ、思いも寄らないことが起こりました。そのお客様は、日頃から意思の疎通に難しい面があったのですが、トイレの便座に腰をかけて、私の顔を見上げたときに、「あぁ・・・・・・、あんただったんだ。あんたでよかったー」と安心した表情を見せてくれたんです。私は自分を認識していただいていたこと、これまでのかかわりがきちんと響いていたことに感激し、モヤモヤした迷いも吹き飛んでしまいました。この一件を思い出すたびに、ほかのお客様ともしっかり信頼関係を結んでいきたいと前向きな気持ちになれます。

お客様から感動を
もらえる仕事

ツクイ宇都宮ゆいの杜
(栃木)
大島 悠里さん

私が勤務しているツクイ宇都宮ゆいの杜は、機能訓練で使用する設備が充実しているのが自慢です。機能訓練にお越しになったときは立ち上がるのにも苦労していたお客様が、ご帰宅されるころには見違えるほど良くなっている姿を見るたびに、深い感動を覚えます。私は大学で柔道整復師の資格を取得しましたが、ツクイではじめたリハビリの仕事はまた違った魅力があります。長い目でお客様に寄り添うことができ、日々の機能訓練のなかで「今日は調子がいい」「ここにきてから良くなったよ」といったお声を伺うと、本当に嬉しくなります。これからも機能訓練指導員としての知識と経験を深めることはもちろん、介護業界で幅広く活躍できるよう介護支援専門員の資格も取得して、たくさんの感動にふれていきたいですね。

直接的な介護以外にも
喜びを

ツクイ・サンシャイン岡谷
(長野)
大島 佑太さん

私は人と関わることが好きでこの仕事を選んだのですが、Oさんという少し怖い雰囲気をまとったお客様とは、なかなか話ができませんでした。あるとき、Oさんの部屋に伺うと、ちょうど野球中継をご覧になっていて、「おめえ、野球見ているけ?」と話しかけてくださいました。私が「じつは高校時代に野球をやっていたんです」と答えたことがきっかけで、会話が続くようになり、その後は顔を合わせるたびに「昨日は巨人が勝ったらぁ」などと野球の話で盛り上がりました。ときどき野球中継を一緒に見ることもあったのですが、Oさんは嬉しそうに、往年の名勝負の話などをしてくださいました。日々の食事や排泄の介助なども大切な仕事ですが、こうやってお客様に喜んでいただいたり、お客様の夢をかなえたりすることも大事にしていきたいと考えています。

緊張する私をお客様が
ほぐしてくれた

ツクイ恋ヶ窪
(東京)
小菅 頌実さん

介護の仕事は、お客様との関わりによって楽しさや喜びを感じることができます。でも就職して間もないころは、とても緊張していました。レクリエーションを担当するときも、なにを話せばいいのか、どう進行すればよいのかわからず、戸惑ってしまうことが多かったんです。そんな私を勇気づけようと、レクリエーションを受ける側のお客様が、やさしく「頑張れ」と声をかけてくださいました。お客様があたたかく見守ってくださったおかげで、私自身、徐々にレクリエーションをおこなうことが楽しくなっていきました。そうなるとお客様からも、「今日は楽しかった」「またやりたい」などといっていただけることが増えてきて、自信につなげることができました。

「だれかの役に
立っている」と実感

ツクイ静岡葵沓谷
(静岡)
秋山 真理子さん

私はまったくの未経験でこの業界に就職したのですが、いまでは介護の仕事が大好きになりました。入社当初のまだ業務に慣れていなかったころは、お客様を不安な気持ちにさせてしまったこともあると思いますが、やがて「介助が上手くなったね」「あなたにきてもらえると安心する」といったお言葉をかけていただけるようになりました。そんなときは、胸いっぱいに嬉しさが広がっていくと同時に、もっと頑張ろうという気持ちがわいてきます。お客様が元気になってくださったり、お客様のご家族が「ツクイを利用して良かった」と声をかけてくださったりしたときは、私の仕事がだれかの役に立っているんだと、大きなやりがいを感じます。

「孫と桜を見たい!」
という思いを実現

ツクイ大阪菅原
(大阪)
伊東 剛基さん

脳梗塞で軽度のマヒが残り、団地3階にある自宅のベッドで過ごされているお客様がいました。ご本人もショックだったようで、リハビリにもあまり関心を持てないご様子でしたが、あるとき「ベランダまで歩ければ、孫と一緒に桜の花が見られるんやけどなぁ」というお話を伺いました。従業員みんなで話し合い、花見を目標に計画を立て、夏の終わりごろから機能訓練をスタート。目標ができたせいか、ご本人も驚くほど前向きに機能訓練に取り組んでくださり、翌春、お孫さんとベランダでの花見が実現。さらに、次の春にはご自身で団地の階段を下りて、桜のそばまで行くことができました。きっかけひとつで、ここまで回復できるのかと驚きました。お客様の思いを引き出すことの大切さに気づいたエピソードです。