JAMSSとは
人工衛星、ロケット開発だけが
宇宙開発では無い
『宇宙開発』と聞くと、NASAやJAXAをはじめとした組織を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、ISSでのスムーズな実験計画の遂行や、宇宙飛行士が安全に船内及び船外での活動に従事できるのは、私たちJAMSSが舞台裏で活躍し困難なミッションを実現可能にしているから。
民間宇宙企業として今後のさらなる宇宙産業の発展のため、宇宙ビジネスを牽引していく。それが私たちJAMSSの使命です
宇宙基準の安全性を追求
地上ではすぐに対処できるエラーや事故も、地上約400km上空の極限空間である宇宙では重大な事故につながる危険性があります。
JAMSSでは、宇宙空間に持ち込まれる機器の材料、部品レベルから安全性、信頼性のチェックを行い、NASAやJAXAの厳しい基準が満たされているか評価を行い宇宙空間での安全を実現しています。
ベンチャー企業には無い、
これまで築きあげてきたノウハウ
JAMSSは創立以来、実験棟「きぼう」や補給機「こうのとり」の運用をはじめとし、衛星開発利用支援、安全性保証事業、宇宙飛行士への訓練などを行い、宇宙に関する専門的なノウハウを蓄積してきました。
そのノウハウから生み出される技術力は業界内でも非常に評価が高く、新進気鋭の企業が多数参入する宇宙産業において、一線を画す民間宇宙企業として存在感を示しています。
宇宙産業 業界マップ
一部「宇宙利用サービス」も提供しています。
JAMSSの事業
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「きぼう」運用・利用
「きぼう」では地上で実施困難な環境を活かしたさまざまな実験がおこなわれています。JAMSSの運用管制員は「きぼう」を常時監視し、NASAや宇宙飛行士とリアルタイムに交信しています。不測の事態にもフレキシブルに対応し、宇宙実験の舞台裏を支えています。
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宇宙飛行士・管制要員の訓練
民間企業としてJAXAに認定された訓練インストラクタを有し、「きぼう」に搭乗する宇宙飛行士や、「きぼう」の運用・利用を支える管制要員の訓練をおこなっています。その他、微小重力下で筋力が低下する宇宙飛行士の運動指導など、宇宙飛行士の健康管理もしています。
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衛星利用・開発支援
宇宙技術のエキスパートが、システムズエンジニアリング技術と経験を活かし、衛星開発の要求策定から設計、開発、製造、試験、運用まで幅広く支援します。また、人工衛星データより農作物の生育状況を確認し、収穫時期や収穫量をモニタリングする農業支援もおこなっています。
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安全開発保証
ISSに持ち込まれる製品を詳細にチェックし、安全要求を徹底して、ひとの安全を守る宇宙の安全開発保証業務を担っています。製品の信頼性や安全性の評価を材料・部品レベルから積み重ね、NASA やJAXA の厳しい基準を満たす品質が保証されているか評価しています。
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システム安全独立検証
「木を見ず森を見る」。製品の開発メーカーとは異なる独自の視点から、宇宙だけでなく、航空、自動車、鉄道、船舶、原子力、医療といった業界の複雑システムの安全性や信頼性向上、およびミッション成功に貢献する独立検証サービスを提供しています。
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月・火星探査へ
「きぼう」運用・利用で培った技術で、地球低軌道の利活用から、将来の月面社会実現に貢献します。また、JAMSSは火星の衛星フォボスに含まれる含水鉱物や水、有機物などの試料を地球に回収する火星衛星探査計画(MMX)にも参画しています。
先輩たちの声
多種多様な人材が活躍するJAMSSの先輩たちを紹介します。
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2019年度入社:S.O
【出身学部・専攻】 理工学部・情報理工学科
【所属部署・職種】 安全開発・ミッション保証部 有人S&MAグループロケット、人工衛星、宇宙ステーションへの物資輸送機などに搭載されるソフトウェアの評価を行うため、多種多様な最先端の宇宙機に触れる事ができ、宇宙開発の第一線で働けるこの仕事は大きなやりがいと魅力を感じます。
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2017年度入社:K.W
【出身学部・専攻】 環境情報工学府 環境システム学専攻
【所属部署・職種】 ISS利用運用部 フライトディレクタグループ宇宙飛行士やNASAの運用管制要員と協力して、宇宙で行われる作業・実験を円滑に進める事ができた際に大きなやりがいを感じます。組織の垣根を超え、協力してプロジェクトに取り組むことができ、毎日が刺激的で楽しい仕事です。
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2014年度入社:S.W
【出身学部・専攻】 工学府 機械システム工学専攻
【所属部署・職種】 有人宇宙技術部 宇宙探査グループ宇宙飛行士が宇宙空間で生きていくために必要な装置の開発支援を担当しており、安全性、確実性などは高いレベルを求められます。その要求を達成するために苦労する事もありますが、高度な技術に触れられることは刺激的で退屈したことはありません。