アーティスト
アーティスト職は目に映るあらゆるものを制作する職種です。8つの専門職に分かれています。
- コンセプトアーティスト
- コンセプトデザインから3面図といった詳細なデザイン画まで担当。どんなゲームにするのか? どんなキャラクターや敵が出て、どんな舞台で活躍するのか? 斬新なキャラクター、敵、舞台を生み出し、まだ見ぬ世界の全貌が皆にわかるようにデザインし、絵として形にする仕事です。
- エンバイロメントアーティスト(背景モデリング)
- ステージデザインを通じて世界観を構築します。近年のゲーム機の進化によってゲーム内で表現できる世界が格段に広がり、ゲーム内でのプレイヤーは自由に見たり、走ったり、触ったりすることができるようになってきました。そんな世界を隅々まで創るのがエンバイロメントアーティストの仕事です。自分が創りこんだ世界の上を歩くことは、他では味わえない感覚です。
- キャラクターモデリングアーティスト
- キャラクターデザインからその立体化までを担当します。人間型の主人公から、時には空想上の動物まで、ゲームの世界に登場するありとあらゆる生物や武器の造形と質感の設定を行います。プレイヤーが感情移入できるような魅力的なキャラクター達を生み出していくゲームの顔役的な役割を担います。
- アニメーター(モーションデザイン)
- キャラクターから背景まで、あらゆるものに動きをつけます。歩く、走る、笑う、泣くといった、さまざまな行動や感情表現をつけることによって、ゲーム内に躍動感や生命感を与えていくことが、アニメーターの役割になります。
- ビジュアルエフェクトアーティスト
- 自然現象や特殊効果のビジュアル化を担当。背景、キャラクター、敵、仕掛け、カットシーンなど、ゲーム内のほとんどのセクションと連携をとりながら、場面に応じたビジュアルエフェクトを制作します。あらゆるビジュアルエフェクト制作において、デザインや動きなどは担当者に任され、自分の判断で効果をつけていくことができます。まさに自分の感性によって創造していく仕事です。
- UIアーティスト
- メニューデザイン等でユーザーをゲームの世界へナビゲートします。プレイヤーが快適にゲームを進めるために、体力ゲージや選択画面、メニュー画面などを、わかりやすく&機能的にデザインし、ゲーム内に落とし込んでいく仕事です。ユーザビリティ(使いやすさ)と直結するため、常にユーザーの視点に立ち、客観視する必要があります。
- シネマティックアーティスト
- ゲーム内のドラマ的演出を担当します。ゲーム中におけるシナリオ(演出)を映像で表現し、感動や喜び、怒りを感じさせることにより、プレイヤーをゲームの世界に導いていくための重要な要素のひとつです。カメラアニメーション、キャラクターアニメーション、フェイシャルアニメーション、ライティングなど、仕事内容も多岐にわたり、演出家的な能力が求められます。
- テクニカルアーティスト
- 他のアーティストの業務をサポートし、技術的な問題の解決や新しい作り方・効率化の提案をおこなう職種です。プログラマーとアーティストをつなぐコミュニケーション能力や、高品質なグラフィックを実現するための知識・技術が必要とされます。
ゲームデザイナー
世界観の提案から企画仕様の決定まで、開発の起点となるセクションです。
- ゲームデザイナーとは
ゲーム開発とは、プロデューサー、ディレクターの方針・指針を、現実世界に着地させることです。そのために、アーティストやプログラマーといったスタッフ達に指示を出すのがゲームデザイナーの仕事です。
どんなに優秀なスタッフが揃っていたとしても、どう動かすのかということが定まらなければ面白いゲームを作ることはできません。絵を描くわけでもなく、音楽を作るわけでもなく、自分の頭に思い描いた世界を形作る。司令塔としてチームを動かすのはやりがいにあふれた仕事です。
ゲームは、遊んでもらって初めて完成するもの。プレイヤーをどう心地よく遊ばせるのか、どういう緊張感を作るのか、感情をどう揺さぶるのか。こういったサービスデザインを行うのも、ゲームデザイナーの重要な役割です。
プログラマー
ゲーム制作に関するありとあらゆるプログラミング業務を行います。2つの専門職に分かれ、まずはアプリケーションプログラマーに着任、その後希望と適性に応じてエンジンプログラマーとしても開発に携わっていただきます。
- アプリケーションプログラマー
- プレイヤーや敵のAI、仕掛けやゲーム進行といった全体のプログラミングを行います。また、それらの業務を効率的に行うために、制作中のプロジェクトに特化したツール制作を行う場合もあります。プロジェクトに直接的に携わり、面白いゲームを世の中に送り出すことを目標にプログラミング行うので、ゲームに対するセンスと何度でもトライできる情熱が必要とされます。
- エンジンプログラマー
- ゲームを作るために必要な機能や環境、いわゆるゲームエンジンを制作します。ゲーム制作におけるさまざまな技術的問題を可能な限り解決し、より効率的で品質の高いゲーム制作環境を実現することを目標にプログラミングを行います。トレンドとなっている先端技術の吸収や、先端技術の研究そのものを行うこともあるため、新しい技術に対する興味や、複雑な物事を論理的にまとめ上げる能力が求められます。
サウンドデザイナー/ミュージックコンポーザー
絵や映像だけでは伝えきれない部分を音で表現するセクションです。2つの職種に分かれます。
- サウンドデザイナー
- 効果音の制作、映像への音付け、ヴォイスの編集等、ゲーム内の音響効果に関する部分を担当します。時には社外に出向き、必要な音源を環境オンから探すことも。さまざまな音の演出を行うことで、世界観やプレイ感覚をユーザーに伝える仕事です。
- ミュージックコンポーザー
- ゲーム中に流れる全ての音楽を制作します。BGMはプレイしているユーザーの感情面に大きな影響を与えるので、状況にあった演出を考え、熱中できるような音楽を作る必要がある重要な職種です。
プロジェクトマネージャー
ゲーム開発における、プロジェクトのコントロール全般をおこなうセクションです。
- プロジェクトマネージャーとは
- 品質、予算の管理、開発スタッフや外部会社とのやりとりが主な業務となります。
はじめはプロジェクトマネージャーとして働き、業務適正に応じてプロデューサーの道に進むこともできます。